「Cursor」にエージェントと声で話す「voice chat」 IDE・ウェブ・iOS で
Cursor が2026年11月6日、エージェントと声で話せる voice chat を加えた。IDE、ウェブ、iOS アプリなどで使え、音声は Grok Voice で動く。対象のプランと料金、日本語での扱いは発表に書かれていない。

この記事の要点
- Cursor は2026年11月6日、エージェントとリアルタイムの音声通話で話せる「voice chat」を発表した。エージェントは指示を受けて作業を進める AI のことだ。
- 変更してほしい内容を声で伝え、作業の途中経過を声で聞ける。Cursor でエージェントに開発を任せている人に関係する。
- Agents Window、IDE、ウェブ、Cursor for iOS で使える。試すには Cursor を更新する。
目次5
何が発表されたか
Cursor は2026年11月6日、エージェントと声で話す voice chat を加えた。Cursor の発表によると、変えてほしい内容を声で説明できる。エージェントが何をしているかを尋ね、作業が進むごとに報告を聞くこともできる。
使える場所は4つある。Agents Window、IDE、ウェブ、Cursor for iOS だ。IDE はコードを書くための開発用のアプリを指す。
通話の始め方も書かれている。エージェントが作業をしておらず、チャットの入力欄が空のとき、波形の形をしたボタンを押す。ボタンの名前は「Start voice chat」だ。ふだん送信(Send)のボタンがある位置に出て、音声入力のマイクのボタンの隣に並ぶ。
iOS では「Hey Siri, call Cursor」と話しかけても通話を始められる。このときは新しいエージェントとの通話になる。ロック画面の Live Activity から、消音や通話の終了もできる。Live Activity は iPhone のロック画面に進み具合を表示する仕組みだ。
通話の中では、2種類のエージェントが働く。音声のエージェントが話を聞いて答え、コードを書く作業はチャットにいるエージェントに渡す。コードを書くエージェントが動いている間も、音声での会話を続けられる。
会話の中でできることとして、発表は4つを挙げる。
- 差分(diff)で何が変わったかを尋ねる。差分は変更の前と後で違う部分のことだ。
- 実行中の作業の様子を確かめる。
- このエージェントとの過去のメッセージや通話を検索する。
- 複数の作業役(workers)がいる Project で、作業役を切り替える。
コードを書くエージェントも、声で報告する。作業中は短い進み具合の報告をし、終わると短い答えを返す。書かれた返答の全文の代わりに、たいていは短い報告を耳で聞く形になると発表は説明している。
音声の部分は Grok Voice で動いている。声は Voice settings(音声の設定)で選び、発表は Ara、Eve、Leo、Rex、Sal などの名前を挙げる。Privacy Mode を有効にすると、voice chat はデータを保持しない設定(zero data retention)で動く。
今回の voice chat は以前からある音声入力(dictation)とは別の機能だ。音声入力は、以前のバージョンでは Voice Mode と呼ばれていた。話した言葉を文字にして、チャットの入力欄に入れる機能である。IDE では、これまでどおり Cmd+Shift+Space で音声入力の切り替えができる。voice chat は、エージェントが声で答える双方向の会話になる。
年表で見ると
TRAIL の年表では、Cursor の重要度2以上の出来事が2日続いた。前日の2026年11月5日には、Cursor 内でアプリを作り公開する機能が加わっている。その前の重要度2以上の出来事は2026年10月20日の Agent SDK の一般提供だった。
voice chat で切り替えられる作業役は、Project の中にいる。Project は2026年9月10日に Projects(ベータ)として始まった機能だ。大きな作業を、調整役のエージェントが多数のサブエージェントに振り分ける。
iOS アプリの更新も年表に並ぶ。2026年10月6日には自分の PC で動くエージェントを、iOS アプリから見て返信できるようになった。
音声を受け持つ Grok についても、年表に記録がある。Cursor は2026年8月14日に、SpaceX による買収の完了を発表した。2026年9月21日には SpaceXAI と共同で学習した Grok 4.7 を公開している。
年表にある Cursor の月ごとの出来事は、8月が6件、9月が4件、10月が5件である。11月は基準日の11月7日までで3件になる。11月4日の料金の規定の変更、5日のアプリを作る機能、6日の voice chat だ。
TRAIL の年表では、11月5日と6日に、重要度2の機能の追加が続いた。
同じカテゴリで比べると
開発AIの比較表に並ぶほかのツールでは、2026年10月30日から11月6日までに、重要度2以上の出来事が次のように並ぶ。
| ツール | 出来事 | 日付 |
|---|---|---|
| Lovable | 伝えた好みや決定を覚えるメモリー | 2026年10月30日 |
| Replit | Cloud Agents で社内のコードを変更 | 2026年10月30日 |
| Devin | 小型の自社モデル SWE-2 Flash を公開 | 2026年11月4日 |
| Windsurf | SWE-2 Flash を公開 | 2026年11月4日 |
誰が、いくらで使えるか
発表によると、voice chat は Agents Window、IDE、ウェブ、Cursor for iOS で使える。試すには Cursor を更新する。どのプランで使えるか、料金がかかるかは、発表に書かれていない。
TRAIL が2026年11月4日に確かめた料金では、新規の契約は The X Subscription になる。無料の Free のほか、個人向けの有料プランは月$8、$30、$100、$200の4つだ。2026年10月12日に、新規契約がこの形に移った。
データの扱いは、Privacy Mode を有効にしたときだけが書かれている。そのときは、データを保持しない設定で動く。
まだ分からないこと
- voice chat を使えるプランと、料金や利用量の数え方。
- 日本語で話しかけたときの扱いと、選べる声の全体。
- Privacy Mode を無効にしているとき、音声のデータがどう扱われるか。
- 2026年7月29日に公開された iPad アプリで使えるか。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.11.06 まで。



