Cursor の使い方 コードベースの説明から最初の変更の確認まで
開発用のAI「Cursor」を、公式のクイックスタートの順に始める手順をまとめた。無料の Free プランから使え、有料は月$8から。他社のモデルを使った分は前払いのクレジットから引かれる。

この記事の要点
- Cursor はコードベースを読んで説明し、機能の追加やバグの修正まで進める開発用のAIだ。
- 無料の Free プランから使える。有料プランは月$8から$200で、Grok、Cursor、X をまとめた The X Subscription として売られている。
- 公式のクイックスタートは、インストールから最初の変更の確認、大きな変更に使う Plan Mode までを5つの段階で示している。
目次6
何ができるか
Cursor は Anysphere が提供する開発用のAIで、パソコンにインストールして使う。Cursor の公式ドキュメントは、Cursor をコーディングエージェントと呼んでいる。コーディングエージェントは指示を受けてファイルを読み、コードを書き換えるAIのことだ。ドキュメントが挙げるできることは次のとおりだ。
- コードの理解:リポジトリの全体の構成をたどり、どこから読み始めればよいかを見つける。
- 機能の計画と実装:変更の範囲を決め、Plan Mode を使って大きな作業を進める。
- バグの修正:問題を再現して原因を絞り込み、直ったかどうかを確かめる。
- 変更の確認:差分を見てチェックを走らせ、マージの前に問題を見つける。
- ほかのツールとの連携:GitHub、GitLab、Azure DevOps、Bitbucket、JetBrains、Slack、Linear などとつないで使う。
使える人と料金
Cursor は Grok、Cursor、X を1つにまとめた The X Subscription の一部として売られている。2026年10月12日に、新規の契約がこのプランに移った。Cursor の「Models & Pricing」のページによると、プランは次のとおりだ。
| プラン | 月額 | 含まれる利用量 | Claude や GPT などの他社モデル |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 限られた量 | 使えない |
| Plus | $8 | 基準の量 | 使えない |
| Premium | $30 | Plus の4倍 | API の定価で、前払いのクレジットから払う |
| Super | $100 | Plus の15倍 | 同上 |
| Ultra | $200 | Plus の50倍 | 同上 |
| Teams | 1席$30、$100、$200 | 席の種類に合わせる | API の定価に Cursor Token Rate を足す |
| Enterprise | 個別に決める | 組織でまとめて持つ | 同上 |
年払いは、Plus が年$80、Premium が年$300、Super が年$1,000、Ultra が年$2,000だ。金額に税は含まれていない。
無料の Free プランでは Agent と Chat を限られた量だけ使える。Plus で使えるのは Cursor 自身のモデルで、Grok 4.7、Grok 4.6、Grok 4.5、Composer 2.5 の4つだ。Plus には、Cloud Agents、コードレビューの Bugbot、他社のモデルは含まれない。これらは Premium から使える。
含まれる利用量は週ごとに戻り、Grok と Cursor で同じ枠を分け合う。残りの量と次に戻る日は、エディターの設定画面と grok.com/dashboard の「Usage」で確かめられる。Pro、Pro+ などの従来の Cursor のプランを契約している人は、そのまま使い続けられる。
始め方
公式のクイックスタートの順に書く。
- Cursor をダウンロードしてインストールする。macOS、Windows、Linux の版がある。
- アプリを開いて、サインインする。
- 作業するフォルダを選ぶ。
- 「Cmd I」を押して、Agent を開く。
- コードベースの説明を頼む。公式の例文は「このコードベースを説明して。入口になる箇所、主なモジュール、変更の前に読むべきものを教えて」という趣旨だ。
- 小さくて安全な改善を3つ挙げ、それぞれの長所と短所を説明するよう頼む。
- 挙がった案から1つを選び、変更を頼む。
- 作業が終わったら、差分(diff)の画面で変更を確かめる。
- プロジェクトで使っているチェックを実行するよう頼む。テスト、型チェック、リント、ローカルでのビルドなどだ。
手順5では、Cursor がリポジトリを検索し、関係するファイルを読んで、全体の構成をまとめる。手順7の最初の作業には、文言の手直しや画面の小さな不具合の修正のような、危険の少ないものが向くとクイックスタートは書いている。変えたいことが決まっていれば、直接頼んでもよい。
使いこなすための設定や機能
複数のファイルにまたがる大きな変更には、先に計画を立てる Plan Mode を使う。Plan Mode の解説によると、Agent の入力欄で Shift+Tab を押すと切り替わる。Plan Mode の Agent はコードベースを調べ、要件について質問し、実装の計画を作る。承認するまで、コードは書かない。計画は初期設定ではホームディレクトリに保存される。「Save to workspace」を押すと作業フォルダに移り、チームと共有しやすくなる。
毎回同じ指示を書かずに済むように、「Rules」に決まりを書いておける。Rules の解説によると、種類は4つある。
- Project Rules:
.cursor/rulesに.mdcの形式で置き、Git で管理する。 - User Rules:すべてのプロジェクトに効く個人の設定で、「Customize」の「Rules」で書く。
- Team Rules:Team と Enterprise のプランで、管理画面から組織全体に配る。
- AGENTS.md:プロジェクトの直下に置く、ふつうの Markdown のファイル。
ルールを作るには、Agent に /create-rule と打って内容を説明する。サイドバーの「Customize」から「Rules」を開き、「Add Rule」を押してもよい。解説は1つのルールを500行以下にするよう勧めている。
気をつけること
週の利用量を使い切ったときの選択肢は3つある。戻るのを待つか、前払いのクレジットで続けるか、上のプランに移るかだ。「Models & Pricing」のページは、上限に達したときに依頼の質や速さを落とすことはないとしている。
他社のモデルを使った分と、週の枠を超えた分は、前払いのクレジットから引かれる。クレジットの購入、残高が減ったときの自動の補充(Auto Top-up)、月ごとの追加利用の上限は、grok.com/dashboard/billing の「Additional usage credits」で管理する。Teams と Enterprise では、対象の他社モデルに100万トークンあたり$0.25の Cursor Token Rate が上乗せされる。トークンは、AI が文章を数える単位だ。
データの扱いについて、Cursor のプライバシーの解説は次のように書いている。AI の機能を使うと、指示と関係するコードの内容が OpenAI、Anthropic、Google などのモデルの提供元に送られる。Privacy Mode をオンにすると、コードは Cursor と提供元の学習に使われない。Privacy Mode は Enterprise では初期設定でオンになっている。コードを Cursor 側に保存する機能は Cloud Agents だけで、作業中に暗号化した写しを置き、終わると消す。Claude Fable 5.1 は提供元が入力と出力を保存する。そのため Enterprise と、Privacy Mode をオンにした利用者では、使う前に管理者の承認が要る。




