MCPとは?意味・仕組みと対応したツールの年表(2026年10月時点)

MCP

Model Context Protocol / モデルコンテキストプロトコル

MCP(Model Context Protocol)とは、AIのアプリを外部のデータやツールにつなぐための、オープンソースの共通規格のこと。2024年11月にAnthropicが公開した。

要するに

  • AIアプリ(ホスト)が、データや機能を渡すMCPサーバーに同じやり方でつなぐ
  • サーバーは、ツール、リソース、プロンプトの3種類の機能を出す
  • ツールは任意のコードを実行できるので、呼び出す前に利用者の同意が要る

最終確認

「MCP」を表すイメージ画像

MCP に対応した出来事

TRAIL の DB の47件。各行の確認日に、出典に書かれていた値です(最新の確認は)。

  1. Claude・機能

    Model Context Protocol を公開

    公式の出典最終確認

  2. n8n・機能

    MCP のノードを追加

    公式の出典最終確認

  3. Cursor・機能

    Cursor 1.0 で Bugbot を提供

    公式の出典最終確認

  4. Genspark・機能

    AI Browser を発表

    公式の出典最終確認

  5. Dify・機能

    v1.6.0 で MCP に標準対応

    公式の出典最終確認

  6. Devin・機能

    MCP Marketplace を開始

    公式の出典最終確認

残りの35件を見る
  1. v0・機能

    独自の MCP を接続可能に

    公式の出典最終確認

  2. Granola・機能

    Granola MCP を公開

    公式の出典最終確認

  3. Notion AI・機能

    Custom Agents を発表

    公式の出典最終確認

  4. GitHub Copilot・機能

    Copilot CLI を一般提供

    公式の出典最終確認

  5. Codex・機能

    Codex にプラグインを追加

    公式の出典最終確認

  6. FLUX・機能

    公式の FLUX MCP Server を公開

    公式の出典最終確認

  7. Runway・機能

    Runway MCP を公開

    公式の出典最終確認

  8. v0・機能

    Platform API v2 をベータ公開

    公式の出典最終確認

  9. Runway・機能

    Runway Dev MCP を公開

    公式の出典最終確認

  10. Windsurf・機能

    Devin Desktop 3.10.67 を公開

    公式の出典最終確認

  11. v0・機能

    v0 に Slack の MCP 連携

    公式の出典最終確認

目次8

ひとことで言うと

MCP(Model Context Protocol)は、AI のアプリを外部のシステムにつなぐための、オープンソースの共通規格だ。ファイルやデータベースのようなデータ、検索や計算のようなツール、決まった手順をまとめたプロンプトに、AI から同じやり方でつなげる。公式サイトは機器をつなぐ USB-C の端子にたとえている。

たとえば、AI エージェントが Google カレンダーと Notion にアクセスし、利用者に合わせた助手として動く。公式サイトはこうした使い方を例に挙げている。MCP は Anthropic が2024年11月25日にオープンソースで公開した。

仕組み

MCP には3つの役割がある。MCP ホストは Claude Desktop や Visual Studio Code のような AI アプリ、MCP サーバーはデータや機能を渡すプログラム、MCP クライアントはホストの中でサーバーとの接続を保つ部品だ。

  1. ホストはつなぐサーバーごとにクライアントを1つつくり、接続する。
  2. クライアントは server/discover という要求で、サーバーが対応するバージョンと機能を確かめられる。この要求は省いてもよい。
  3. サーバーは3種類の機能を出す。AI が実行する「ツール」、文脈として渡す「リソース」、やり取りのひな形の「プロンプト」だ。クライアントは tools/list で使えるツールの一覧を取り、tools/call で実行する。
  4. やり取りの形式は JSON-RPC 2.0(決まった書式で要求と応答を送り合う方式)だ。同じパソコンの中なら標準入出力で、離れたサーバーなら Streamable HTTP でつなぐ。認証には OAuth を勧めている。

サーバーの側から、利用者に追加の情報や確認を求める「エリシテーション」という機能もある。仕様の最新のバージョンは2026年7月28日付で、このバージョンでサーバーがクライアントの AI に文章の生成を頼む「サンプリング」は非推奨になった。

表で見る最新の状況

上の年表は TRAIL の DB で MCP(Model Context Protocol)に触れた機能の出来事を、古い順に並べたものだ。2024年11月25日から2026年10月22日までの47件で、23のツールの出来事が入っている。確認日は2026年10月23日まで。

  • 最初は2024年11月25日の Claude の「Model Context Protocol を公開」だ。
  • 2025年には、GitHub Copilot が4月4日に「エージェントモードと MCP を全員に展開」し、n8n が4月10日に MCP のノードを追加した。Dify は7月10日に「v1.6.0 で MCP に標準対応」、Devin は7月22日に「MCP Marketplace を開始」した。
  • 2026年には、会議メモの Granola が2月4日に「Granola MCP を公開」した。画像生成の FLUX は5月11日に公式の MCP サーバーを、動画生成の Runway は5月27日に「Runway MCP を公開」した。
  • 2026年10月には、Notion が13日、14日、16日、20日に Notion MCP の機能を足した。Perplexity は10月19日に「Agent API に MCP 呼び出しの承認を追加」した。

TRAIL の年表では、2026年に会議メモ、画像生成、動画生成のツールが、自社のサービスを MCP で使えるようにした出来事が並ぶ。

MCP と個別の API 連携の違い

MCP データ源ごとの個別の連携
つなぎ方 共通の規格で、ホストがサーバーにつなぐ データ源ごとに専用の実装をつくる
一度つくったもの 一度つくれば、対応する多くのアプリから使える 新しいデータ源のたびにつくる
API との関係 サーバーのツールの中で API を呼ぶことがある (出典に記載なし)

Anthropic は公開時の発表で、新しいデータ源のたびに専用の実装が要ることが、つながったシステムを広げる妨げになっていたと書いている。MCP はそれを1つの規格に置き換えるものだと説明している。公式サイトによると、MCP のツールは API の呼び出しやデータベースの検索のような実行できる機能だ。

仕様は、プログラミング言語への対応を開発ツールの間で共通にした Language Server Protocol から着想を得たとしている。MCP が決めるのは文脈をやり取りする方式だけで、AI アプリが LLM をどう使うかまでは決めない。

仕事でどう関係するか

社内のデータを AI から使いたいとき

公式サイトは、社内向けのチャットボットが組織内の複数のデータベースにつながり、チャットでデータを分析できる例を挙げている。使っているサービスに公式の MCP サーバーがあれば、Claude や ChatGPT のような対応アプリからつなげられる。上の年表の Granola MCP は会議メモを Claude、ChatGPT、Cursor などから使える公式のコネクタとして公開された。

ツールを選ぶとき

導入を考えている AI ツールが MCP に対応しているか、いつから対応しているかは、上の年表で確かめられる。公式サイトは対応するアプリとして、Claude、ChatGPT、Visual Studio Code、Cursor などを挙げている。

プロンプト
次の3つのツールについて、MCP サーバーとして接続できるか、MCP クライアントとして他のサーバーにつなげるかを、公式ドキュメントのURLつきで表にしてください。
(ツール名を3つ書く)

開発を頼むとき

MCP には仕様のほかに、言語ごとの SDK、開発用のツール、参考になるサーバーの実装がそろっている。自社のデータを AI から使えるようにしたいなら、MCP サーバーをつくるか、既存のサーバーを使うかを開発の担当者と決めることになる。

注意点と限界

  • MCP のツールは任意のコードを実行できるので、仕様は慎重に扱うよう求めている。ホストはツールを呼び出す前に、利用者の明確な同意を得なければならない。仕様は、信頼できるサーバーから得たものでなければ、ツールの説明も信用しないよう書いている。
  • 仕様によると、MCP そのものはこうした安全の原則をプロトコルの段階で強制できない。同意の画面や権限の管理は、アプリをつくる側が用意する。
  • 対応の仕方はツールの側でも変わる。TRAIL の DB では、Codex が2026年8月24日に MCP サーバーのコマンドを非推奨にし、9月5日に削除した。
  • 上の年表は出来事の題名か要約に MCP か Model Context Protocol を含むものを並べている。MCP が主な話題でない出来事も入る。ツールの使い方や料金は、それぞれのツールのページで確かめる必要がある。

よくある質問

MCP は何の略か

Model Context Protocol の略だ。AI のアプリを外部のデータやツールにつなぐための共通規格を指す。

MCP と API の違いは何か

MCP は AI のアプリがさまざまなデータやツールに同じやり方でつなぐための規格だ。Anthropic は、データ源ごとに専用の実装をつくっていた連携を、MCP で1つの規格に置き換えると説明している。MCP サーバーのツールの中で、サービスの API を呼ぶこともある。

MCP ホストとは何か

Claude Desktop や Visual Studio Code のような、MCP サーバーにつなぐ AI アプリのことだ。ホストはサーバーごとに MCP クライアントをつくり、接続を保つ。

MCP に対応しているツールはどれか

公式サイトは Claude、ChatGPT、Visual Studio Code、Cursor などを挙げている。TRAIL の年表には、2026年10月22日までに23のツールの MCP に触れた出来事が並ぶ。

MCP と LLM の違いは何か

LLM は文章を読み書きする AI のモデルで、MCP はそのモデルを使うアプリを外部のシステムにつなぐ規格だ。MCP は、アプリが LLM をどう使うかまでは決めない。

関連する用語

出典

公開
執筆
TRAIL編集部(編集方針)

この用語に関係するツール

  • Claude

    Anthropic

    文章作成・コーディング・調査に使えるAIアシスタント

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり
    年表
    94件
    最新の更新
    2026.10.23
  • GitHub Copilot

    GitHub(Microsoft)

    コード補完とエージェントで開発を支援するAIツール

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語なし
    • APIあり
    年表
    84件
    最新の更新
    2026.10.22
  • Dify

    LangGenius

    LLMアプリやエージェント、ワークフローを組み立てるオープンソースの開発基盤

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり
    年表
    22件
    最新の更新
    2026.08.27
  • n8n

    n8n GmbH

    AIエージェントと業務の自動化をノードでつないで作るワークフロー基盤

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語なし
    • APIあり
    年表
    26件
    最新の更新
    2026.10.06
  • Notion AI

    Notion Labs

    Notion上で文書作成・検索・業務自動化を担うAI

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり
    年表
    40件
    最新の更新
    2026.10.20