Google の開発AI「Antigravity」に「Plugin Marketplace」 Figma などと連携
Google は2026年10月29日、開発用AI「Antigravity」に Plugin Marketplace を公開した。Figma や Stripe とつなぐプラグインを一覧から入れられる。料金と対象プランは示されていない。

この記事の要点
- Google は2026年10月29日、開発用AI「Google Antigravity」に Plugin Marketplace を公開した。外部のサービスとAIをつなぐプラグインを探して入れられる一覧である。
- Jira、Figma、Datadog、Stripe などを仕事で使い、AIエージェントにそれらを扱わせたい開発チームに関係する。
- アプリと CLI で、10月29日から順に提供が始まった。料金と対象プランは発表に書かれていない。
目次5
何が発表されたか
Google は2026年10月29日、開発用AIツールの Google Antigravity で Plugin Marketplace を公開した。プラグインを探して入れる場所を1か所にまとめたもので、Antigravity のアプリと Antigravity CLI(ターミナルで使う版)の両方で使える。一覧には、他社のプラグインと Google が作ったプラグインが並ぶ。
Google の発表によると、これまではエージェント(指示を受けて作業を進めるAI)を外部のシステムにつなぐには、設定を手で書く必要があった。例として挙げているのは、MCP の接続先、環境変数、カスタムのサブエージェントなどだ。MCP(Model Context Protocol)は、AIを外部のツールやデータにつなぐための共通の取り決めである。こうした設定はリポジトリ(コードの保管場所)ごとや手元の設定ファイルごとに必要だった。Plugin Marketplace では、これらが検証済みで共有できる一式にまとまる。分類ごとに一覧でき、1回のクリックで入れられる。
チケットや設計の仕様、本番のログを調べるたびにブラウザのタブを切り替える代わりに、チームがふだん使うシステムへの、範囲を限った直接のアクセスをエージェントに与えられると Google は説明している。
プラグインは plugin.json という定義ファイルで決める版つきの一式である。中に入れられる部品は最大5種類で、導入、更新、オンとオフの切り替えを、1つの単位としてまとめて行える。
- Skills:分野の知識や手順をまとめたもの。起動時には名前と短い説明だけを読み込む。
- MCP Servers:外部の API やデータベースにつなぐ設定。API トークンや OAuth 2.0 の認証は、導入のときに1回だけ尋ねる。
- Rules:守らせる決まりを Markdown で書いたもの。問い合わせの費用の上限や、読み取り専用の運用などを例に挙げている。
- Hooks:エージェントの動作の決まった時点で、シェルのコマンドを実行する仕組み。機密に関わるツールの呼び出しを止めたり、出力から秘密の情報を消したりできる。
- Custom Agents:特定の仕事向けのエージェントの設定。セキュリティの監査、ログの調査、コードレビューなどを受け持たせる。
公開時のパートナーとして紹介されたのは、Atlassian、Canva、CrowdStrike、Databricks、Datadog、Dropbox、Figma、monday.com、Ping Identity、SentinelOne、Stripe、Unity だ。Figma のプラグインでは、エージェントが画面の配置の階層、デザイン変数、部品の設定を読み、チームのデザインシステムに沿って UI の部品を作ったり直したりする。
年表で見ると
TRAIL の年表では、2026年9月28日のアプリ v2.18.1 で Customizations タブとマーケットプレイスが加わり、プラグインを探して導入・管理できるようになった。同じ日には、Build with Google の公式プラグインにカスタムエージェントが入り始めた。10月28日のアプリ v2.28.1 では、Marketplace のタブとほかの開発者のプラグインのページに、第三者の開発者ツールについての案内を出すようにした。
Antigravity の大きな節目は、2025年11月18日の公開プレビューと、2026年5月19日の Antigravity 2.0 と CLI の公開だ。2026年10月13日には Gemini 4 Argon の提供も始まっている。
TRAIL の年表では、Antigravity の出来事は2026年10月に9件、9月に4件ある。6月から8月は0件だった。プラグインに関わる出来事は、9月28日、10月28日、10月29日と続いている。
同じカテゴリで比べると
開発用AIの比較表に並ぶほかのツールのうち、2026年10月20日以降に年表で重要度2以上の出来事があったものと、その最も新しい出来事を挙げる。
| ツール | 直近の出来事 | 日付 |
|---|---|---|
| GitHub Copilot | GitHub Agentic Workflows を一般提供など | 2026年10月28日 |
| Codex | GPT-6.1 Terra を Codex に追加 | 2026年10月26日 |
| Devin | Devin Security を大幅に強化 | 2026年10月26日 |
| Replit | 本番の障害を調べて直す Monitoring Agent など | 2026年10月23日 |
| Lovable | アプリの AI 機能で Gemini 2.5 を終了 | 2026年10月22日 |
| Claude Code | Claude Security が継続スキャンに対応 | 2026年10月21日 |
| Cursor | エージェントを作る Agent SDK を一般提供 | 2026年10月20日 |
誰が、いくらで使えるか
Plugin Marketplace は10月29日から、Antigravity のアプリと CLI に順に提供されている。アプリでは Customizations パネルを開き、Plugins タブで一覧を見る。ターミナルでは agy plugin install <plugin-name> で入れる。
自分でプラグインを作る人向けには、agy plugin validate で plugin.json と MCP サーバーの設定を確かめ、手元で試す手順が示された。公式の連携を載せたい技術パートナーは、パートナー向けのフォームから情報を送る。
料金と対象プランは、発表に書かれていない。TRAIL が2026年10月24日に確かめた Antigravity の料金表では、個人向けの Individual は無料で、週単位の基本利用枠がある。企業向けは Gemini Enterprise 経由で、対象プランは1席月30米ドルから、または席料なしの従量課金である。
提供地域と日本語での扱いも、発表には書かれていない。
まだ分からないこと
- Plugin Marketplace を使えるプランと、プラグインの利用に費用がかかるかどうか。
- すべての利用者に提供が行きわたる時期。
- 日本で使えるかどうかと、日本語での扱い。
- プラグインを「検証済み」とする確認を、誰がどう行うか。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.29 まで。



