Google Antigravity の使い方 アプリでAIエージェントにコードを任せる
Google の開発用AI「Antigravity」のデスクトップアプリを、公式ドキュメントの手順で始める。個人の Google アカウントなら月$0で使え、Google AI Pro と Ultra では上限が上がる。注意点もまとめた。

この記事の要点
- Google Antigravity は、Google のAIエージェントにコードの作成や修正を任せる開発用のツールだ。デスクトップアプリ、ターミナルの CLI、エディターの拡張機能、Python の SDK の4つの形で使える。
- 個人の Google アカウントなら月$0のプランで使える。Google AI Pro と Ultra では利用の上限が上がり、会社では Google Cloud の Gemini Enterprise を通して使う。
- アプリを入れてサインインし、フォルダを選んでプロジェクトを作れば、最初の指示を出せる。
目次6
何ができるか
Google Antigravity の公式ドキュメントの概要は、使う場所として4つを挙げる。デスクトップアプリの Antigravity App、ターミナルで動く Antigravity CLI、エディター向けの拡張機能、Python から動かす Antigravity SDK だ。この記事では Antigravity App の使い方を書く。
Antigravity App の機能のページなどが挙げる主な機能は、次のとおりだ。
- プロジェクトに登録したフォルダの中で、エージェントがコードを読み書きする。Git のワークツリー(同じリポジトリを別のフォルダに取り出す仕組み)を使えば、手元の作業と分けて動かせる。
- スケジュールされたタスクを作り、決まった時刻にエージェントへ指示を送れる。
/browserと入力すると、Google Chrome を使った調べものや不具合の確認を頼める。- リモートコントロールを使うと、別の端末の Web ブラウザから作業を見守り、承認を続けられる。
使える人と料金
料金のページには、次の4つのプランが載っている。
| プラン | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 個人向け | $0/月 | 無制限の Tab 補完、基本の週間レート制限 |
| Google AI Pro | Google AI Pro の契約に含まれる | 拡張されたレート制限、AI クレジット |
| Google AI Ultra | Google AI Ultra の契約に含まれる | さらに余裕のあるレート制限、AI クレジット |
| ビジネス | Google Cloud 経由 | 対象の Gemini Enterprise の契約で、1シート月$30からの Standard / Plus か、シート料金$0の従量課金 |
料金のページは Google AI Pro と Ultra の料金を書いていない。表の「契約に含まれる」は、TRAIL のツールのページの記録による。
レート制限は一定の期間に使える量の上限だ。プランのページによると、無料の利用者の割り当ては毎週更新される。Google AI Pro は週の上限に達するまで5時間ごとに、Ultra は5時間ごとに更新される。制限はエージェントがこなした作業の量に連動し、複雑なタスクほど多く消費する。
使えるモデルもプランで変わる。モデルのページによると、無料と Google AI Plus で使えるのは Gemini 3.8 Flash、Claude Sonnet 4.6 と Claude Opus 4.6 の思考モード、GPT-OSS-120b だ。このうち Gemini 3.8 Flash 以外は2026年11月2日に廃止される予定だ。Gemini 4 Argon と Claude 5.5 系のモデルは、有料の Google AI Pro、Ultra、企業向けで使える。TRAIL の年表では2026年10月13日に Antigravity で Gemini 4 Argon の提供が始まった。
日本はよくある質問の利用できる国と地域の一覧に入っている。公式ドキュメントと料金のページには日本語の表示がある。18歳未満の人は使えない。
始め方
個人の Google アカウントで、Mac に Antigravity App を入れる手順を書く。スタートガイドとインストールと認証のページによる。対応する OS は macOS 12 以降、64ビット版の Windows 10 と Windows 11、Linux だ。
- スタートガイドから、Mac に合うインストーラー(Apple Silicon 版か Intel 版)をダウンロードする。
- ダウンロードした「Antigravity.dmg」を開く。
- 「Antigravity」を「Applications」フォルダにドラッグする。
- Antigravity App を起動し、「Sign in」をクリックする。
- 開いたブラウザで、個人の Google アカウントのログインを済ませる。
- アプリに戻ったら、左のサイドバーで「New Project」のアイコン(プラス記号の付いたフォルダ)をクリックする。
- 「Add Folder」をクリックし、作業するフォルダか Git のリポジトリを選ぶ。
- 「Create」をクリックする。
- 入力欄に
Add unit tests for the authentication handlersのような指示を書き、Enter を押す。 - 表示された画面で「Mode」を選ぶ。手元のフォルダで直接動かすなら「Local mode」、分けたワークツリーで動かすなら「New worktree mode」を選ぶ。
Windows では手順2と3の代わりに .exe のインストーラーを実行し、案内に従う。
会社の Gemini Enterprise のアカウントでは、手順5で「Business account」を選び、「Continue with Google Cloud」で進む。そのあと「License Selector」で、ライセンスに結び付いたプロジェクトを選ぶ。
使いこなすための設定や機能
エージェントにどこまで任せるかは、権限のプリセットで決める。権限のページによると、プリセットは4つある。
- 「Request Review」:ターミナルのコマンドを毎回確認する。ファイルはワークスペースの中だけ扱う。
- 「Default」:コマンドはサンドボックスの中なら確認なしで動き、外に出るときは確認する。サンドボックスはワークスペースと一時フォルダだけに触れる隔離された環境だ。
- 「Auto (Preview)」:サンドボックスの外に出るコマンドを自動で判定する。安全で元に戻せるものは確認なしで動き、危険なものや元に戻せないものは承認を求める。
- 「Turbo」:コマンドを制限なく動かし、ファイルシステム全体を扱う。
全体の設定は「Settings」>「General」>「Global Permissions」>「Permission Preset」で変える。Auto (Preview) はビジネスと企業のアカウントでは使えない。
気をつけること
機能のページによると、初期設定のエージェントはプロジェクトのフォルダの中だけを読み書きする。プリセットを Turbo にすると、エージェントはマシン全体のファイルを読み書きできるようになる。
Google AI Pro と Ultra の利用者は、買った AI クレジットで基本の割り当てを超えて使える。クレジットは Gemini Enterprise の標準の消費価格で減っていく。設定の「AI Credit Overages」を「Always」にすると、割り当てを使い切ったあと自動でクレジットを使う。「Never」なら、割り当てが更新されるまで待つ。使用量は「Settings」のページで確かめられる。
データの扱いについて、よくある質問は利用規約を見るよう案内している。データの収集は設定のパネルからいつでも止められる。
Antigravity のログイン情報を、Claude Code や OpenCode などほかのソフトで使うことは利用規約に反する。アカウントの停止や終了につながる場合がある。



