Codex の使い方 ChatGPT のアプリとターミナルでコードの作業を任せる
OpenAI のコーディング用 AI「Codex」は、ChatGPT の全プランに含まれる。デスクトップアプリと Codex CLI での始め方、プランごとの違い、権限の設定と利用枠の注意点を、公式の手順でまとめた。

この記事の要点
- Codex は OpenAI のコーディング用 AI だ。手元のリポジトリのファイルを読み、編集し、コマンドを実行する。
- ChatGPT の Free、Go、Plus、Pro、Business、Edu、Enterprise のどのプランにも含まれる。
- ChatGPT のデスクトップアプリか、ターミナルで動く Codex CLI から始められる。
目次6
何ができるか
Codex の公式ドキュメントは、主に次の使い方を挙げている。
- 手元のリポジトリで、ファイルを調べ、編集し、パソコンに入っているツールを動かす。
- 変更のレビューを頼む。対象はコミット前の変更、1つのコミット、基準のブランチとの差分から選ぶ。Codex は作業中のファイルを書き換えずに、優先度を付けた指摘を返す。
- Codex Cloud で、クラウド上の環境に作業を任せる。始めた作業は Web、モバイル、デスクトップアプリのどれからでも続けられる。
codex execというコマンドで、スクリプトや CI(コードの検査を自動で回す仕組み)から呼び出す。- よく使う指示をスキルとしてまとめ、プラグインでチームのツールやデータにつなぐ。
使える人と料金
OpenAI の料金ページによると、Codex は ChatGPT の各プランに含まれる。ChatGPT Work と利用枠を分け合う仕組みだ。
| プラン | 月額 | Codex で使えるもの |
|---|---|---|
| Free | $0 | デスクトップアプリで GPT-6 Luna(順次提供) |
| Go | $8 | デスクトップアプリで GPT-6 Luna(順次提供) |
| Plus | $20 | Web、CLI、IDE 拡張、iOS。自動のコードレビューや Slack 連携。GPT-6.1 Sol と GPT-6 Luna |
| Pro | $100から | Plus の内容に加え、$100、$200、$500 の3段階。$500 では Ultrafast モード |
| Business | 1人$20(2人以上、年払い)。月払いは1人$25 | 管理機能、SAML SSO、MFA |
| Enterprise・Edu | 要問い合わせ | SCIM、監査ログ、データの保管場所の管理など |
無料の Free でも Codex を試せる。ただし、Free と Go の欄に書かれているのはデスクトップアプリの GPT-6 Luna だけだ。Web、CLI、IDE 拡張での利用が明記されているのは Plus からになる。Free では画像の生成も使えない。
利用量の目安も料金ページにある。Plus で GPT-6.1 Sol を使う場合、手元で送れるメッセージは5時間あたり15〜160件とされる。この数字は決まった上限ではない目安で、作業の大きさやモデルによって変わる。Pro には今のところ5時間ごとの上限がない。
ChatGPT のプランとは別に、API キーで使う方法もある。料金は API の料金表に従い、GitHub のコードレビューや Slack 連携のようなクラウドの機能は使えない。
日本語での使い方や対応範囲について、今回読んだ公式ページには記載がなかった。
始め方
デスクトップアプリで始める
ChatGPT のデスクトップアプリは macOS、Windows、Linux 向けにある。デスクトップアプリの案内とクイックスタートの手順は次のとおりだ。
- 「Download ChatGPT」から、使っている OS 向けのアプリをダウンロードして入れる。
- アプリを開き、ChatGPT のアカウントでサインインする。
- 作業する場所として、チャットを始めるか、プロジェクトを作るか、フォルダを開く。
- ChatGPT のドロップダウンから「Codex」を選ぶ。
- 「New chat」を選び、やりたいことを書いて送る。必要なファイルや前提も添える。
開いたフォルダのファイルは、ChatGPT が読み、書き換えることがある。
ターミナルで始める(Codex CLI)
Codex CLI のページの手順は次のとおりだ。macOS と Linux では次のインストーラーを使う。Windows、npm、Homebrew 向けの手順も同じページにある。
- ターミナルで
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | shを実行し、Codex を入れる。 - プロジェクトのディレクトリに移り、
codexを実行する。 - 初回は「Sign in with ChatGPT」か、ほかのサインイン方法を選ぶ。
- やりたいことを書く。例として、ページは「Tell me about this project」を挙げている。
作業の前後に Git のチェックポイントを作っておくと、変更を元に戻せる。CLI のページはこれを勧めている。
使いこなすための設定や機能
Codex は作業の前に、AGENTS.md というファイルを読む。プロジェクトの決まりを書いておくと、毎回同じ前提で作業が始まる。CLI では /init で作れる。
CLI には、次のようなコマンドがある。/model でモデルと推論の深さを、/permissions で Codex に許す操作を選ぶ。/review は変更を見直して問題を探し、/status は今の設定を表示する。codex resume を使うと前のチャットに戻れる。codex --image では、エラーの画面や設計図の画像を最初の指示に添えられる。
残りの利用枠は、利用状況のダッシュボードで見られる。CLI の作業中は /status でも確かめられる。
気をつけること
Codex にどこまで任せるかは、権限のモードで決まる。権限のページは多くの作業で「Ask for approval」から始めるよう勧めている。このモードでは作業中のフォルダの外のファイルを編集する前と、インターネットを使う前に、毎回確認を求める。「Full access」を選ぶと、インターネットとパソコン上のすべてのファイルに制限なくアクセスできる。モードは入力欄の下の権限の設定で切り替え、CLI では /permissions を使う。
利用枠にも注意がいる。クラウドの作業は手元のメッセージより多くの枠を使うことがある。週ごとの上限がかかる場合もある。速度を上げる Fast モードは通常の速度に比べてプランに含まれる枠を2.5倍の速さで使う。Plus と Pro では上限に達したあとクレジットを買い足して続けられる。クレジットの購入は、月額とは別にお金がかかる操作だ。
データの扱いについて、Business の説明には、初期設定では会社のデータを学習に使わないとある。ほかのプランの扱いは料金ページの機能の表で確かめる。
モデルは入れ替わる。ChatGPT でサインインして使う Codex では、2026年10月14日に GPT-5.5 が使えなくなった。API と、API キーで認証した Codex は対象外だ。



