LLMとは?意味・仕組みと主要モデルの一覧(2026年10月時点)

LLM

大規模言語モデル / Large Language Model

LLM(大規模言語モデル)とは、文章の続きにくるトークンを予測して文章をつくるAIのモデルのこと。文章の生成、翻訳、要約は、この予測を広げた作業にあたる。

要するに

  • トークンの確率を見積もり、Transformerで文脈をとらえて文章をつくる
  • ChatGPTはLLMを使うツールで、中で動くGPT-6 SolなどがLLMにあたる
  • ハルシネーションをよく起こすので、大事な事実は元の資料で確かめる

最終確認

「LLM」を表すイメージ画像

主要なモデル

TRAIL の DB の22件。各行の確認日に、出典に書かれていた値です(最新の確認は)。

モデル提供元公開日Arena の順位(文章・総合)確認日
Gemini 4 ArgonGoogle1位
Muse WonderMeta—
Claude Haiku 5.5Anthropic—
GPT-6.1 SolOpenAI21位
Claude Sonnet 5.5Anthropic32位
Claude Opus 5.5Anthropic2位
GPT-6 SolOpenAI67位
GPT-6 LunaOpenAI91位
Grok 4.7SpaceXAI(旧 xAI)90位
Sakana Fugu MaxSakana AI—
Sakana Fugu Ultra v2Sakana AI—
DeepSeek-V4.1-FlashDeepSeek39位
GPT-6 AstraOpenAI35位
Gemini 3.8 FlashGoogle8位
Muse Spark 1.3Meta—
Claude Fable 5.1Anthropic6位
DeepSeek-V4-ProDeepSeek55位
Grok 4.6SpaceXAI(旧 xAI)72位
Sakana NamazuSakana AI—
Grok 4.5SpaceXAI(旧 xAI)51位
Gemini 3.1 ProGoogle17位
SonarPerplexity AI——

Arena の順位は、文章・総合の順位表(414件、公開)での最上位の行です。出典は Arena(旧 LMArena)のデータセット(CC BY 4.0)。人の投票による目安で、「—」は順位表にないモデルです。

目次8

ひとことで言うと

LLM(大規模言語モデル)は、文章の続きにくるトークン(AI が文章を数える単位)を予測して、文章をつくる AI のモデルだ。予測する長さは1語のこともあれば、段落やエッセイ全体のこともある。文章の生成、翻訳、要約といった作業は、この予測を広げたものだ。

Google の解説は LLM を「数千ものトークンを自動で予測(補完)できる予測入力の仕組み」と説明している。たとえば ChatGPT は LLM を使うツールで、その中で動いている GPT-6 Sol や GPT-6 Luna が LLM にあたる。

仕組み

  1. 文章をトークンに分ける。トークンは単語、単語の一部、1文字のどれかだ。
  2. モデルは空いたところに入るトークンの候補ごとに確率を見積もる。Google の英語の例文(屋根に雨の音が聞こえると、台所で__)では、空白に「スープを作る」が9.4%、「ケトルを温める」が5.2%と並ぶ。
  3. 見積もりには Transformer という仕組みを使う。セルフアテンション(入力の中のほかのトークンが、あるトークンの意味にどれだけ関わるかを見る計算)を何層にも重ね、浅い層では基本的な構文を、深い層では文脈や話題のつながりをとらえる。
  4. アプリは確率の表から答えを選ぶ。いちばん確率の高い候補を選ぶこともあれば、一定の確率を超えた候補から無作為に選ぶこともある。質問への答えも質問のあとに続く文章の確率として生まれる。

Google によると、LLM は以前の言語モデルよりはるかに多くのパラメータ(学習で調整する数値)を持ち、はるかに多くの文脈を集める。Transformer のパラメータは数千億から数兆ある。Google は、パラメータが多い Transformer のほうが一貫して性能が高いという研究を紹介している。

表で見る最新の状況

上の表は、TRAIL が掲載している22のモデルを、公開日の新しい順に並べたものだ。確認日は2026年10月12日から10月24日。

  • いちばん新しいのは2026年10月13日公開の Google の Gemini 4 Argon で、10月12日の Meta の Muse Wonder、10月7日の Anthropic の Claude Haiku 5.5 が続く。
  • 公開日がある21件のうち、いちばん古いのは2026年2月19日公開の Gemini 3.1 Pro だ。Perplexity の Sonar は公開日が DB にない。
  • 提供元は Google、Meta、Anthropic、OpenAI、SpaceXAI(旧 xAI)、Sakana AI、DeepSeek、Perplexity AI の8社だ。
  • Arena の文章・総合の順位表(2026年10月8日公開)では、Gemini 4 Argon が1位、Claude Opus 5.5 が2位だ。

TRAIL の表では、22件のうち16件が2026年9月1日以降に公開されたモデルだ。

LLM とツール(ChatGPT など)の違い

LLM(モデル) ツール(アプリ)
例 GPT-6 Sol、Claude Opus 5.5、Gemini 4 Argon ChatGPT、Claude、Gemini
何をするか トークンを予測して文章をつくる LLM を使って、画面から質問や作業を受け付ける
料金の決まり方 API ではトークンの数で決まる 月額のプランで決まる
関係 1つのモデルが複数のツールで使われることがある 1つのツールが、プランごとに違うモデルを使う

TRAIL の DB では、ChatGPT の画面の標準は、Free と Go のプランで GPT-6 Luna、Plus 以上で GPT-6 Sol だ。Gemini 4 Argon は Gemini アプリでは Google AI Pro と Ultra で使える。同じツールでも、プランによって答えるモデルが変わる。反対に Claude Opus 5.5 は、Claude、Claude Code、GitHub Copilot、Microsoft Copilot の4つのツールのモデル一覧に入っている。

仕事でどう関係するか

ツールのプランを選ぶとき

どのプランでどのモデルが使えるかは、ツールのページで確かめられる。使いたいモデルが決まっているなら、そのモデルが入るプランを選ぶ必要がある。各モデルのページには使えるツールと API の料金、コンテキスト長をまとめている。

回答をそのまま使ってよいか判断するとき

Google は、LLM はハルシネーション(事実と違う内容を答えること)をよく起こし、予測に誤りが含まれることが多いと書いている。社外に出す文書や数字は、元の資料で確かめてから使う。次のように、渡した資料の範囲で答えさせ、根拠の箇所を示させるプロンプトもある。

プロンプト
次の資料だけを使って質問に答えてください。答えの根拠にした箇所を引用し、資料に書かれていないことは「資料にない」と書いてください。
(ここに資料を貼る)
質問:(ここに質問を書く)

社内で API を使うとき

LLM を API で使うと、料金は入力と出力のトークン数で決まる。モデルごとの単価はAPI料金の比較に、一度に渡せる長さはコンテキストウィンドウのページにまとめている。

注意点と限界

  • Google は、LLM はハルシネーションを起こしやすく、ほかの機械学習のモデルと同じくさまざまな偏りを持つことがあると書いている。
  • LLM を動かすには、大量の計算資源と電力を使う。学習には膨大なデータと数か月の時間がかかる。
  • 数学の文章題で学習した LLM は高度な推論をしているように見えるが、Google はプロンプトの続きを自動で補っているだけだと説明している。
  • 学習していない種類の入力にも予測ができるかは、研究者の間で意見が分かれている。
  • 表の公開日と順位は確認日の時点のものだ。

よくある質問

ChatGPT と LLM の違いは何か

ChatGPT は LLM を使うツールで、LLM はその中で文章をつくるモデルだ。TRAIL の DB では、ChatGPT の画面の標準は Free と Go で GPT-6 Luna、Plus 以上で GPT-6 Sol になっている。

LLM の「大規模」は何が大きいのか

Google の説明では、LLM は以前の言語モデルよりパラメータがはるかに多く、集める文脈もはるかに多い。Transformer のパラメータは数千億から数兆ある。学習には膨大なデータを集める必要がある。

LLM は何ができるか

文章の生成、ある言語から別の言語への翻訳、文書の要約ができる。Google は、どれも「空白に入るトークンの確率を見積もる」ことを広げた作業だと説明している。

最新の LLM はどれか

TRAIL の表では、2026年10月13日公開の Gemini 4 Argon がいちばん新しい。Arena の文章・総合の順位表(2026年10月8日公開)では、Gemini 4 Argon が1位、Claude Opus 5.5 が2位だ。

LLM の答えは正しいのか

正しいとは限らない。Google は、LLM はハルシネーションをよく起こし、予測に誤りが含まれることが多いと書いている。大事な事実は元の資料で確かめる必要がある。

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出典

公開
執筆
TRAIL編集部(編集方針)

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