チャットボットとは?意味・仕組みと主なAIチャットの無料プラン(2026年10月時点)
チャットボット
AIチャットボット / Chatbot / AI Chatbot / チャットAI
チャットボットとは、文字や声で話しかけると会話の形で答えを返すプログラムのこと。決めたルールで答えるものと、LLMで答えをその場で作るAIチャットボットがある。
要するに
- ルールベースは用意した答えを返し、LLMのものは答えの文章をその場で作る
- AIエージェントは会話で答えるだけでなく、ツールを使って作業を進める
- 表の6ツールはどれも無料プランがあり、有料はGeminiの月¥725などから
最終確認

主なAIチャットボット
| ツール | 無料プラン | 最も安い有料プラン | 画面の日本語 | 使い方ガイド | 料金の確認日 |
|---|---|---|---|---|---|
| あり | Go ¥1,400/月 | 対応 | 使い方を読む | ||
| あり | Pro $20/月(年払いは月$17、$200一括) | 対応 | 使い方を読む | ||
| あり | Google AI Plus ¥725/月 | 対応 | 使い方を読む | ||
Microsoft Copilot | あり | Microsoft 365 Personal ¥2,130/月、¥21,300/年 | 非対応 | 使い方を読む | |
Grok | あり | The X Subscription Plus $8/月 | 対応 | 使い方を読む | |
| あり | API deepseek-flash 入力(キャッシュなし)$0.15〜0.30、出力 $0.6〜1.2(100万トークンあたり) | 非対応 | 使い方を読む |
主なAIチャットボットの公開
原論文と関連研究
目次8
ひとことで言うと
チャットボットは、人が文字や声で話しかけると、会話の形で答えを返すプログラムだ。通販サイトの問い合わせ窓口で、担当者につなぐ前に質問に答えてくれる自動応答がその例にあたる。
AWS の解説によると、従来のチャットボットは決めておいたルールで会話し、用意した答えを返していた。ChatGPT のように、LLM(大規模言語モデル)を使って答えの文章をその場で作るものは、AI チャットボットと呼ばれる。
仕組み
AWS はルールベースのものと AI を使うものの違いを次のように説明している。
- ルールベース:画面にボタンやメニューを出し、利用者は決められた質問から1つを選ぶ。質問ごとに答えを結びつけた辞書を持ち、同じ質問には誰にでも同じ答えを返す。
- AI を使うもの:自然言語処理(人の言葉をコンピューターで扱う技術)で入力を理解し、答えをその場で作る。生成AIを使うものは大量の言葉のデータで学習した LLM で動く。
LLM を使うチャットボットは、おおむね次の流れで答えを返す。
- 利用者が自由な文章で質問する。ルールベースのように決められた選択肢から選ぶ必要はない。
- LLM が質問に合う答えの文章をその場で作る。
- 社内の資料を使う場合は、質問に関係する情報を検索で集め、LLM が答えを作るのに使う。この方法を RAG と呼ぶ。Anthropic は検索をツールや記憶と並ぶ LLM の拡張の1つに挙げている。
- 利用者が追加で質問すると、会話の流れを保ったまま続きの答えを返す。
OpenAI は2022年11月30日に ChatGPT を公開したとき、対話の形で追加の質問に答え、誤りを認め、誤った前提を指摘し、不適切な依頼を断れると説明した。学習には人の評価をもとにした強化学習(RLHF)を、InstructGPT と同じ方法で使った。InstructGPT の論文(2022年3月4日)は、人が書いた手本と、モデルの答えに人が付けた順位を使って GPT-3 を調整している。
表で見る最新の状況
上の1つ目の表は主な AI チャットボット6つの、無料プランの有無、いちばん安い有料プラン、日本語の画面の有無を並べたものだ。料金の確認日は2026年10月14日から10月24日。
- 6つとも無料プランがある。ChatGPT の Free は「GPT-6 でのテキストチャットは無制限」で、画像や音声などには上限がある。
- いちばん安い有料プランは Gemini の Google AI Plus が月¥725、ChatGPT の Go が月¥1,400、Microsoft Copilot を含む Microsoft 365 Personal が月¥2,130だ。ドル建てでは、Grok の The X Subscription Plus が月$8、Claude の Pro が月$20だ。
- DeepSeek は、ウェブとアプリが無料で、有料なのは開発者向けの API(100万トークンあたりの従量課金)だ。
- 日本語の画面が「なし」なのは DeepSeek と Microsoft Copilot だ。DeepSeek は日本語で質問と回答ができるが、公式サイトと API の資料は中国語と英語だ。Microsoft Copilot は、画面の表示言語が日本語かどうかを公式ページで確かめられていない。
2つ目の年表は主な AI チャットボットの公開や日本語対応など10件を古い順に並べたものだ(確認日は2026年10月10日)。2022年11月30日に OpenAI が「ChatGPT を研究プレビューとして公開」し、2023年2月7日に Microsoft が、チャットで答えて出典を付ける新しい Bing を発表した。3月14日に Anthropic が Claude を一般公開し、3月21日に Google が Bard を米英で試験公開した。Bard は5月10日に日本語に対応し、2024年2月8日に Gemini に改称した。xAI の Grok は2023年11月3日に発表され、2024年12月12日に X の全ユーザーに無料で提供された。日本では2023年12月1日に Bing Chat などが Microsoft Copilot として正式提供された。DeepSeek のチャットアプリは2025年1月15日の公開だ。
TRAIL の年表では、10件のうち6件が2023年の出来事で、Microsoft、Anthropic、Google、xAI のチャットボットはどれも2023年に出ている。
チャットボットとAIエージェントの違い
チャットボットは会話で答えを返すことが中心で、AIエージェントはツールを使って作業を進めることが中心だ。Anthropic はエージェントを「LLM が自分の進め方とツールの使い方を動的に決め、作業の進め方を自分で管理するシステム」と定義している。同社は顧客対応を、なじみのあるチャットボットの画面にツールとの連携で機能を足したものと説明し、エージェントが向く例に挙げている。
| ルールベースのチャットボット | LLM のチャットボット | AIエージェント | |
|---|---|---|---|
| 答え方 | 用意した答えを返す | 答えの文章をその場で作る | ツールを使い、結果を確かめながら作業を進める |
| 利用者の入力 | 決められた質問から選ぶ | 自由な文章 | 自由な文章で頼む作業の内容 |
| 向く場面 | 決まった質問への案内 | 質問への回答、文章作成、調査 | 手順の数を前もって決められない作業 |
| 弱いところ | 未知の要素が多い場面に向かない | もっともらしく聞こえても正しくない答えを返すことがある | 費用が増え、誤りが重なるおそれがある |
いまの AI チャットボットには、エージェントの機能が加わっているものもある。OpenAI は2025年7月17日に ChatGPT エージェントを発表し、ChatGPT が独自の仮想コンピューターで作業を進めると説明した。発表の時点では会話の途中でツールの一覧から「エージェントモード」を選んで使う形だった。
仕事でどう関係するか
社内の問い合わせ窓口を作るとき
AWS の分け方では、ルールベースは決められた質問から利用者に選ばせる方式だ。複数の未知の要素が関係する場面には向かず、規模を広げにくいとされる。社内の規程や資料をもとに自由な質問に答えさせたいなら、社内の資料を検索して LLM に渡す RAG が候補になる。
ツールを選ぶとき
上の表で、無料で試せるか、月いくらから使えるか、画面が日本語かを確かめられる。2つのツールをくわしく比べるなら、Claude と ChatGPT の違いのような比較のページが役に立つ。
チャットボットとエージェントのどちらに任せるか決めるとき
質問に答えてもらう、文章を直してもらうといった作業なら、チャットボットの会話で足りる。OpenAI は ChatGPT エージェントの使いみちとして、会議の再設定、旅程の計画と予約、競合の分析とスライドの作成を挙げている。ウェブサイトの操作や複数の手順が要る作業は、エージェントの機能を使う場面になる。Anthropic はまずいちばん簡単な方法を探し、必要なときだけ複雑にするよう勧めている。
次の文章を、取引先に送るお詫びのメールに書き直してください。
条件:300字以内、です・ます調、具体的な再発防止策を1つ入れる
(ここに元の文章を貼る)注意点と限界
- OpenAI は ChatGPT の公開時に、もっともらしく聞こえても正しくない答えや意味の通らない答えを返すことがあると書いた。これはハルシネーションと呼ばれる。大事な数字や事実は、元の資料で確かめてから使う。
- OpenAI は、質問の言い方を少し変えるだけで答えが変わることがあるとも書いている。あいまいな質問には、意図を確かめずに推測して答えることが多いと説明した。
- 無料プランの範囲や利用量の上限はツールごとに違い、上の表の料金は確認日の時点の値だ。社内の情報を入力する前に、会社の規程と、各ツールのデータの扱いを確かめる。
よくある質問
ChatGPT はチャットボットか
チャットボットの一種だ。OpenAI は ChatGPT を、会話の形で対話するように学習させたモデルとして公開し、公開時の説明でもチャットボットと呼んでいる。いまは会話に加えて、エージェントとして作業を進める機能もある。
チャットボットは無料で使えるか
上の表の6つは、どれも無料プランがある。有料プランは Gemini の Google AI Plus の月¥725や、Grok の The X Subscription Plus の月$8から用意されている。
ルールベースと AI のチャットボットはどう違うか
ルールベースは決められた質問に用意した答えを返す。AI のチャットボットは自由な文章を読み、答えをその場で作る。AWS によると、ルールベースは同じ質問には誰にでも同じ答えを返す。
チャットボットとAIエージェントの違いは何か
チャットボットは会話で答えを返し、AIエージェントはツールを使いながら作業を進める。Anthropic はエージェントを、LLM が進め方とツールの使い方を自分で決めるシステムと定義している。
チャットボットの答えは信用できるか
そのまま信じず、確かめて使う。OpenAI は ChatGPT について、もっともらしく聞こえても正しくない答えを返すことがあると書いている。
関連する用語
出典
- チャットボットとは?AWS
- ChatGPT が登場OpenAI
- ChatGPT エージェントが登場OpenAI
- Building effective agentsAnthropic
- Training language models to follow instructions with human feedbackarXiv(Ouyang ほか)
- Llama 2: Open Foundation and Fine-Tuned Chat ModelsarXiv(Touvron ほか)
- ReAct: Synergizing Reasoning and Acting in Language ModelsarXiv(Yao ほか)
- 公開
- 執筆
- TRAIL編集部(編集方針)

