DeepSeek の使い方 無料で始める手順と会社で使う前の注意点

中国の DeepSeek の対話型AIは、ウェブとアプリなら無料で使える。ブラウザ、スマホ、API、Claude Code からの始め方、API の料金、仕事で使えるプロンプト7例、データの保存先と公的機関の注意喚起をまとめた。

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この記事の要点

  • DeepSeek は中国・杭州の DeepSeek が開発する対話型AIで、ウェブとスマホアプリでは無料でチャットでき、開発者向けには使った分だけ払う API がある。
  • API の主力の deepseek-flash は、100万トークンあたり入力$0.15〜0.30、出力$0.6〜1.2だ。モデルの重みも公開されている。
  • chat.deepseek.com を開いてログインすれば始められる。入力したデータは中華人民共和国のサーバーに保存されるので、会社で使う前に「気をつけること」を読んでおきたい。
目次11

何ができるか

DeepSeek は、ウェブ、スマホアプリ、API で同じモデルを使える。公式サイトや API ドキュメントの発表によると、主に次のことができる。

  • 対話:質問への回答、文章の下書き、要約、翻訳を会話で頼める。2026年4月の V4 の発表は、100万トークン(AI が文章を数える単位)の文脈を公式のサービス全体の標準にしたと説明している。
  • 考えてから答える:2025年1月の R1 の発表は、chat.deepseek.com の「DeepThink」で試せると案内した。API の thinking mode は、答えの前に推論の過程を出力して、答えの正確さを上げる。
  • モードの切り替え:2026年4月の V4 の発表によると、chat.deepseek.com では「Expert Mode」と「Instant Mode」で使える。8月の発表は、上位の V4-Pro をアプリとウェブの「Expert Mode」で使えるとしている。
  • ウェブ検索:「Search」で、ウェブを調べた結果をもとに答えさせられる。API の変更履歴は、ウェブと API の検索を自社の検索エンジンが支えていると説明している。
  • API:OpenAI と Anthropic の形式に互換で、それぞれの SDK や、Claude Code などの開発ツールから呼び出せる。deepseek-flash は画像の入力にも対応する。
  • オープンなモデル:モデルの重みを Hugging Face などで公開しており、手元やクラウドで動かす選択肢がある。

TRAIL の年表では、2026年9月10日に DeepSeek-V4.1-Flash が公開され、10月17日に 1017 版に更新された。API ドキュメントの変更履歴によると、この更新で公式のウェブとアプリのモデルも新しくなった。同じ日には自社の検索エンジンを API として公開した。

料金とプランの選び方

ウェブとアプリは、公式のダウンロードページが「無料で」チャットできると案内している。ウェブとアプリの有料プランは、公式ページでは見つからなかった。API の料金は Models & Pricing のページによる。2026年10月24日に確かめた。

プラン 月額 年払い 含まれるもの・上限 向いている人
ウェブ・アプリ 無料 なし チャット、DeepThink、Search。回数の上限は公式ページに数字の記載がない まず試す人、個人で使う人
API deepseek-flash 使った分だけ(前払い) なし 100万トークンあたり入力(キャッシュなし)$0.15〜0.30、出力$0.6〜1.2。画像の入力に対応。同時接続は2,500まで 自社のシステムやツールに組み込む人、画像を読ませたい人
API deepseek-v4-pro 使った分だけ(前払い) なし 100万トークンあたり入力(キャッシュなし)$0.66〜1.32、出力$1.98〜3.96。画像の入力は非対応。同時接続は500まで 文章だけを扱い、V4-Pro を指定して使いたい人
Search API・Fetch API 成功した要求1,000件あたり$0.75 なし ウェブ検索と、ページの本文の取得 AI のアプリから検索を呼び出したい人

料金の幅は時間帯の違いだ。安い方がオフピークで、オフピークはピークの半額になる。ピークは月曜から金曜の UTC 01:00〜04:00、日本時間10時〜13時と、UTC 06:00〜10:00、日本時間15時〜19時だ。中国の祝日と週末は終日オフピークになる。同じ文章の先頭が前の要求と重なると、その部分はキャッシュに当たり、deepseek-flash では100万トークンあたり$0.003〜0.006で済む。キャッシュは全員に初めから有効で、コードの変更は要らない。

API は前払いの残高から差し引かれる。ヘルプによると、「Top Up」のページで PayPal、銀行カード、Alipay、WeChat Pay で入金でき、残高に期限はない。料金はドル建てで、料金ページには税込みか税抜きかの記載がない。

DeepSeek の API を Claude Code、Codex、DeepSeek Harness から使うときの検索とページ取得は、今は無料で北京時間2026年11月1日0時から1,000件あたり$0.75の課金が始まる。V4-Pro について、2026年9月10日の発表は9月14日から V4.1-Flash に振り向けるとしていた。同じ日の変更履歴は、利用者の要望を受けて9月14日以降も V4-Pro の API を同じ課金で続けると書いている。

TRAIL のデータベースでは、日本語で質問と回答ができるとしている。chat.deepseek.com のログイン画面には日本語の表示があり、利用規約とプライバシーポリシーにも日本語版がある。API のドキュメントは英語と中国語だけだ。トークンの目安は英語と中国語についてだけ示されている。

始め方

ブラウザ

chat.deepseek.com のログイン画面の表記による。利用規約は、電子メールかほかのサービスのアカウントで登録すると定めている。

  1. ブラウザで chat.deepseek.com を開く。
  2. 初めてのときは「新規登録」を選び、画面の案内に従ってアカウントを作る。
  3. アカウントがあるときは「電話番号 / メールアドレス」と「パスワード」を入れて「ログイン」を選ぶ。
  4. Google や Apple のアカウントを使うときは、「Googleでログイン」か「Appleでログイン」を選ぶ。

画面には、登録やログインをすると利用規約とプライバシーポリシーに同意したものとみなすと書かれている。利用規約は、18歳未満の人は法定代理人の同意を得たときだけ使えるとしている。プライバシーポリシーは、14歳未満の子どもを対象にしていない。

スマホアプリ

  1. DeepSeek のダウンロードページを開く。
  2. iPhone は「Download for iOS」、Android は「Download for Android」を選ぶ。
  3. 開いたストアからアプリを入れる。
  4. ブラウザで作ったアカウントでログインする。

2026年10月24日の時点で、ダウンロードページの「Download for iOS」のリンク先は中国の App Store になっている。Android のリンク先は Google Play だ。ヘルプによると、スマホとウェブで会話が同期しないときは、ウェブではページを再読み込みし、アプリでは履歴の一覧を更新する。

デスクトップアプリ

ダウンロードページには、エージェントのアプリ「DeepSeek Harness」のデスクトップ版がある。裏で作業を続け、手元のファイルを編集し、長く複雑な作業を扱えると説明されている。API ドキュメントでは、開発者向けのプレビューという位置づけだ。

  1. ダウンロードページを開く。
  2. Mac は「Download for macOS」、Windows は「Windows」のリンクを選ぶ。

Mac 版は Apple シリコンを積んだ macOS 13 以降が対象だ。

API

API ドキュメントの最初の呼び出しの手順と、ヘルプの記載をまとめた。API とチャットは同じアカウントを使う。

  1. platform.deepseek.com を開き、「Sign up」か「Log in」を選ぶ。
  2. 「Top Up」のページで残高を入れる。
  3. 「API Keys」のページで API キーを作る。
  4. キーを環境変数 DEEPSEEK_API_KEY に入れる。
  5. OpenAI の SDK を入れ、ベース URL を https://api.deepseek.com にして呼び出す。

macOS と Linux では次のようにする。

コマンド
export DEEPSEEK_API_KEY="<DeepSeek の API キー>"
pip3 install openai

Windows の PowerShell では次のようにする。

コマンド
$env:DEEPSEEK_API_KEY="<DeepSeek の API キー>"
pip3 install openai

最初の呼び出しは、公式の例では次のとおりだ。

python
import os
from openai import OpenAI

client = OpenAI(
    api_key=os.environ.get('DEEPSEEK_API_KEY'),
    base_url="https://api.deepseek.com",
)

response = client.chat.completions.create(
    model="deepseek-flash",
    messages=[
        {"role": "system", "content": "You are a helpful assistant"},
        {"role": "user", "content": "Hello"},
    ],
    stream=False,
    reasoning_effort="high",
    extra_body={"thinking": {"type": "enabled"}},
)
print(response.choices[0].message.content)

Anthropic の形式で呼ぶときは、ベース URL を https://api.deepseek.com/anthropic にする。Open Platform の利用規約は、API キーを人と共有せず、ブラウザやアプリの画面側のコードに入れないよう求めている。漏れたキーで生じた費用は利用者の負担になる。

Claude Code から使う

Claude Code の連携の手順によると、環境変数を変えるだけで、Claude Code のモデルを DeepSeek に切り替えられる。

  1. Node.js 18 以降を入れる。Windows では Git for Windows も入れる。
  2. ターミナルで Claude Code を入れる。
  3. 環境変数を設定する。
  4. プロジェクトのフォルダに移り、claude を実行する。

macOS と Linux では次のとおりだ。主な変数だけを抜き出した。

コマンド
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
export ANTHROPIC_BASE_URL=https://api.deepseek.com/anthropic
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=<DeepSeek の API キー>
export ANTHROPIC_MODEL=deepseek-flash[1m]
cd /path/to/my-project
claude

Windows の PowerShell では次のとおりだ。

コマンド
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
$env:ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.deepseek.com/anthropic"
$env:ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="<DeepSeek の API キー>"
$env:ANTHROPIC_MODEL="deepseek-flash[1m]"
cd /path/to/my-project
claude

手順のページにはサブエージェントや考える深さの変数も載っている。Claude Code の中でウェブ検索を使うと、検索の要約のためのトークン代と、Search API の料金がかかる。

仕事での使い方

ここでのプロンプトは DeepSeek にこう頼めるという例だ。[ ] の中を自分の内容に差し替えて使う。TRAIL は出力を確かめていないので、回答の中身は必ず自分で確認する。社外秘や個人情報を入れる前に、「気をつけること」の節を読んでおく。

メールの下書き

取引先へのお詫びや日程の相談など、言い回しに気を使うメールを書く場面だ。次のように頼む。

プロンプト
取引先の[会社名]の[担当者名]さんに送るメールを書いてください。
用件:[納期]が[新しい日付]に遅れることのお詫びと、代わりの提案
相手との関係:[初めての取引/長い付き合い]
丁寧で簡潔な文にし、件名も付けてください。

相手の名前や社名を入れるときは、入力したデータが中華人民共和国のサーバーに保存されることを踏まえて、伏せ字にする方法もある。

ウェブで調べてまとめる

業界の動きや製品の情報を、新しいページから集める場面だ。「Search」をオンにして、次のように頼む。

プロンプト
[業界名]で、[期間]に発表された主な動きを5つ挙げてください。
それぞれに日付と、根拠にしたページの URL を付けてください。
分からない点は「不明」と書いてください。

プライバシーポリシーによると、検索のために外部の API を使っており、入力した検索語をその提供元と共有する。

難しい判断を考えさせる

条件の多い比較や、筋道を立てて考える必要のある相談の場面だ。「DeepThink」をオンにして、必要なら「Expert Mode」を選び、次のように頼む。

プロンプト
[A案]と[B案]のどちらで進めるかを検討しています。
条件:予算は[金額]、期限は[日付]、担当は[人数]人
それぞれの利点と危険を表にし、最後に判断に足りない情報を挙げてください。

2025年3月の発表は複雑でない作業では「DeepThink」をオフにするよう勧めている。

資料の要点を抜き出す

長い報告書や議事録を読む時間がない場面だ。ファイルを添付して、次のように頼む。

プロンプト
添付した[資料名]を読み、[部署名]の担当者向けに要点を5つの箇条書きにしてください。
そのうえで、[自社の状況]に関係しそうな箇所を、元の文のまま抜き出してください。

ヘルプによると、形式に対応していないファイル、壊れたファイル、数や大きさが上限を超えたファイルは読み込めない。

問い合わせを分類して JSON で返させる(API)

問い合わせのメールを、システムで扱える形に分ける場面だ。API で response_format を {'type': 'json_object'} にして、system に次のように書く。

プロンプト
ユーザーが問い合わせの文を送ります。内容を読み、次の形の json で返してください。
{"category": "請求" か "配送" か "不具合" か "その他", "summary": 50字以内の要約}
例:「先月の請求額が高い」→ {"category": "請求", "summary": "先月の請求額についての問い合わせ"}

JSON 出力のガイドは、プロンプトに「json」という語と出力の例を入れ、max_tokens を途中で切れない長さにするよう求めている。まれに中身が空で返ることがあり、そのときはプロンプトを変えると和らぐことがあるとしている。

スクリーンショットやグラフを読ませる(API)

画面の不具合の報告や、グラフの数字を文字にする場面だ。deepseek-flash に画像を添えて、次のように頼む。

プロンプト
添付した画面のスクリーンショットに表示されているエラーの文を、そのまま書き出してください。
そのうえで、考えられる原因を3つ挙げてください。

画像入力のガイドによると、使える形式は JPEG、PNG、GIF、WebP だ。画像の説明、スクリーンショットの文字の読み取り、グラフの分析を頼める。deepseek-v4-pro は画像を受け付けない。

コードを直させる(Claude Code)

社内のツールの不具合を直す場面だ。Claude Code を DeepSeek につないだうえで、プロジェクトのフォルダで次のように頼む。

プロンプト
[ファイル名]の[関数名]が、[条件]のときに[誤った動き]をします。
原因を調べ、直し方を説明してから修正してください。
修正のあと、関係するテストを実行して結果を見せてください。

連携の手順によると、Claude Code で claude-opus から始まるモデル名を指定すると deepseek-v4-pro に、claude-sonnet と claude-haiku から始まる名前は deepseek-flash に振り向けられる。

うまく頼むコツ

DeepSeek の公式サイトには、プロンプトの原則をまとめたガイドが見当たらなかった。ここでは API ドキュメントの JSON 出力のガイドと、プロンプトの例を集めた提示库(プロンプトライブラリ)の書き方から、3つを選んだ。

作業と答えの形を先に書く

提示库の「结构化输出」の例は、最初にニュースを分析して重要な情報を抜き出し、JSON で出力するという作業と答えの形を書いている。材料はそのあとに渡す。

悪い例は次のとおりだ。

プロンプト
このニュースどう思う?[ニュースの本文]

良い例は次のとおりだ。

プロンプト
次のニュースを読み、要点を抜き出してください。
答えは「主な登場者」「日時」「100字の要約」の3項目で書いてください。
日時が書かれていなければ「なし」と書いてください。
ニュース:[ニュースの本文]

答えの例を見せる

JSON 出力のガイドは望む形の例をプロンプトに入れるよう求めている。決まった形で答えさせたいときは、例を1つ添える。

悪い例は次のとおりだ。

プロンプト
この商品の紹介文を作って。[商品の情報]

良い例は次のとおりだ。

プロンプト
次の商品の紹介文を、例と同じ形で書いてください。
例:
見出し:[見出しの例]
本文:[60字程度の本文の例]
商品の情報:[商品の情報]

材料を省かずに渡す

提示库の例は要約や分類の対象になる文章を、要約せずにそのままプロンプトに入れている。モデルに推測させたくない情報は、本文に書いておく。

悪い例は次のとおりだ。

プロンプト
先週の会議のまとめを書いて。

良い例は次のとおりだ。

プロンプト
次のメモから、決まったこと、残った課題、次の担当と期限を書き出してください。
メモに書かれていないことは補わないでください。
メモ:[会議のメモ]

使いこなすための設定や機能

DeepThink と考える深さ

ウェブとアプリでは、「DeepThink」のオンとオフで答える前に考えるかどうかを決める。API では考える深さを low、high、max から選べ、初期値は high だ。2026年8月の発表は簡単な作業には low、日々のエージェントの作業には high、複雑な作業には max を勧めている。

会話の整理と共有

ヘルプの英語版によると、会話の名前の変更、ピン留め、削除は、ウェブでは会話の横の「...」から、アプリでは会話の長押しから選ぶ。会話はリンクか画像で共有できる。プライバシーポリシーは、共有したリンクが公開の場に出ると、クローラーなどで第三者に取られる恐れがあると注意している。共有の前に、個人情報や見られたくない情報が入っていないかを確かめる。

データの書き出しとログアウト

ウェブでは「Settings」→「Data」→「Export data」で、アカウントの情報とすべての会話を書き出せる。ダウンロードのリンクは7日間有効だ。ほかの端末に残ったログインは「Settings」→「Account settings」→「Log out of all devices」でまとめて切れる。

API の使用量

platform.deepseek.com の「Usage」のページで、期間と API キーを選んで使用量を見られる。「Export」で zip ファイルを書き出すと、中の amount という CSV にキーごとの明細がある。同時接続の上限を上げたいときは申請でき、追加の料金はかからない。

ほかのツールとの違い

TRAIL のファクトパック(2026年10月24日時点)にある値で比べた。DeepSeek の画面の日本語の行だけは、公式ページで確かめた内容を書いた。

DeepSeek ChatGPT Claude Gemini
提供元 DeepSeek OpenAI Anthropic Google
得意なこと 低価格で使える対話AIと API 文章、画像、調査、開発を会話で任せられる 文章作成、コーディング、調査 文章、画像、動画、調査
無料の範囲 ウェブとアプリは無料 GPT-6 でのテキストチャットは無制限。画像や音声などは上限あり Web・デスクトップ・モバイルで利用可。Haiku と Sonnet が使える Gemini アプリの基本機能を利用可
最安の有料プラン 有料プランはなく、API は使った分だけ Go ¥1,400/月 Pro $20/月(年払いは月$17) Google AI Plus ¥725/月
会社向けの料金 公式ページで見つからず Business ¥3,050/ユーザー/月(年払い) Team Standard $20/席/月(年払い) ファクトパックに記載なし
画面の日本語 ログイン画面と規約に日本語あり。API の資料は英語と中国語 日本語の画面と円の料金表示に対応 日本語の画面に設定できる 2023年5月から日本語対応

API の料金は API の料金の一覧でほかの会社のモデルと並べている。詳しい違いは 対話型AIの比較表と、ChatGPT と DeepSeek の比較、Claude と DeepSeek の比較、Gemini と DeepSeek の比較にまとめている。

困ったときは

API がエラーを返す・上限に達した

エラーコードのページによると、402は残高がなくなったときに出るので、「Top Up」のページで入金する。429は要求が速すぎるか、同時接続の上限を超えたときに出る。同時接続の上限はアカウントごとに deepseek-flash が2,500、deepseek-v4-pro が500だ。503は混み合っているときに出るので、少し待ってから送り直す。サービスの状態は status.deepseek.com で確かめられる。

ログインできない・使えない地域

ヘルプによると、Google でのログインは中国本土の IP アドレスからは使えず、WeChat でのログインは中国本土の IP アドレスからだけ使える。メールのドメインが登録に対応していないと出たときは、Gmail、Outlook、Hotmail、Yahoo のような大手のメールで登録するよう勧めている。「Current device environment error」は、IP アドレスか電話番号が高リスクと判定されたときに出る。別の環境で試す。パスワードを忘れたときは、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」を選ぶ。利用規約は、特定の地域でサービスを使えることを保証しないとしている。

ファイルが読めない

ヘルプは、読み込めない理由として、対応していない形式、不安定な通信、大きさか数の上限の超過、壊れたファイル、規約に反する内容を挙げている。ファイルを選んでも反応がないときは、社内のネットワークでアップロードが制限されていないかを確かめる。

回答が間違っている・古い

プライバシーポリシーは、モデルは次に来そうな語を予測して答えを作るので、もっとも事実に沿う語になるとは限らないと説明している。最新の情報が必要なときは「Search」を使い、示されたページで確かめる。自分について事実と違う内容が出たときは、privacy@deepseek.com に訂正や削除を頼める。

解約や返金をしたい

ウェブとアプリは無料なので、解約の手続きはない。API の残高のうち使っていない分は、platform.deepseek.com の「Billing」→「Refunds」で返金を申し込める。Open Platform の利用規約によると、返金は手数料などを差し引いた残りの全額を1回で返す形で、一部だけの返金はできない。

アカウントやデータを消したい

アカウントは「Settings」→「Account settings」→「Delete Account」で削除できる。削除すると会話の履歴はすべて消え、開発者のアカウントに残った残高も失われる。残高がある人は先に返金を申し込み、会話を残したい人は先に書き出しておく。消した会話は元に戻せない。利用規約は、アカウントを消したあとも、法令に基づいて一部のデータを保つことがあるとしている。

気をつけること

回答が間違っていることがある

DeepSeek の利用規約は、出力に誤りや抜け漏れが含まれる可能性があり、参考としてだけ使うよう求めている。医療、法律、財務などの相談では、出力は助言にあたらず、専門家に相談するよう書いている。出力をもとにした判断の責任は利用者が負う。

入力したデータの扱い

DeepSeek のプライバシーポリシー(2026年2月10日更新)によると、DeepSeek はテキストや音声の入力、プロンプト、アップロードされたファイル、写真、チャット履歴を集める場合がある。使い道には、機械学習モデルの訓練と改善が含まれる。集めた情報は「中華人民共和国にある安全なサーバー」に保存すると書かれている。国外への移転では、適用されるデータ保護法令の要件に従って保護の手段をとるとしている。利用規約は、規約の成立や解釈、紛争の解決には中華人民共和国大陸の法令が適用されるとしている。

モデルの訓練に個人データを使うことを拒むときは、privacy@deepseek.com にメールで申し出る。プライバシーポリシーは、この拒否を利用者の権利の1つに挙げている。調べた公式ページの中では、画面の設定でオフにする方法は見つからなかった。利用規約は、入力と出力を匿名化したうえで最小限の範囲でサービスの改善に使うことがあり、許可しない場合は問い合わせの窓口から伝えられるとしている。プライバシーポリシーは、健康状態や国籍のような機微な個人データを入れないよう求めている。

日本の個人情報保護委員会の事務局は2025年2月3日(3月5日更新)、DeepSeek が公表するプライバシーポリシーの記載内容について情報提供を出した。日本国内でサービスの提供体制がある他のサービスとは違い、留意すべき点があるとしている。挙げたのは次の2点だ。

  • DeepSeek が取得した個人情報を含むデータは、中華人民共和国にあるサーバーに保存される。
  • そのデータには中華人民共和国の法令が適用される。

同委員会は適用される法令の例として、中華人民共和国個人情報保護法、サイバーセキュリティ法、データセキュリティ法、中華人民共和国国家情報法を挙げている。

生成物の権利

利用規約によると、入力の権利は利用者が持ち、DeepSeek は出力の権利を利用者に譲る。出力は、個人の利用、研究、派生する製品の開発、ほかのモデルの訓練などに使える。一方で、出力を公開したり配ったりするときは、正しさを確かめること、AI が作ったものだと明示することを求めている。API で作ったサービスでは、利用者に AI の生成物で誤りを含みうると示す必要がある。

公開されているモデルの重みは、モデルごとにライセンスがある。2025年1月の R1 の発表と3月の V3-0324 の発表は、どちらも MIT ライセンスで公開したとしている。

会社で使うときのルール

調べた公式ページの中に、会社向けのプランや、管理者がメンバーの設定を決める機能は見つからなかった。API について、ヘルプは料金は一律で段階のあるプランはないとしている。個人と法人の本人確認で、使える機能に違いはないとも書いている。API の協力契約を結ぶときも、契約はひな形の枠組み契約で、内容は変えられない。

デジタル庁の平大臣の記者会見(2025年2月7日)によると、政府は2月6日、各省庁に「DeepSeek等の生成AIの業務利用に関する注意喚起」を出した。政府の端末で生成AIを業務に使う際、要機密情報を扱うときは、定型約款などへの同意だけで使える外部のサービスを使えない。扱わないときも、各省庁がリスクを踏まえて使えるかを判断し、NISC とデジタル庁に助言を求める。注意喚起はこの対応を改めて徹底するものだと説明している。

よくある質問

無料で使えますか

ウェブとアプリは無料で使える。公式のダウンロードページは主要なモデルと無料でチャットできると案内している。API は使った分だけを前払いの残高から払う形で、無料のプランはない。

日本語で使えますか

日本語で質問し、日本語で答えを受け取れる。chat.deepseek.com のログイン画面には日本語の表示があり、利用規約とプライバシーポリシーにも日本語版がある。API のドキュメントは英語と中国語だけだ。

スマホで使えますか

iPhone と Android のアプリがある。ダウンロードページのリンクは、iPhone が中国の App Store、Android が Google Play を指している。ブラウザと同じアカウントで使える。

入力した内容は学習に使われますか

プライバシーポリシーは、入力を含む情報をモデルの訓練と改善に使うとしている。訓練に使わせないようにするには、privacy@deepseek.com に申し出る。会社向けにデータの扱いが違うプランは、公式ページでは見つからなかった。

会社の仕事に使ってよいですか

利用規約は、出力の権利を利用者に譲り、派生する製品の開発などの幅広い用途に使えるとしている。ただし、データは中華人民共和国のサーバーに保存され、個人情報保護委員会の事務局は同国の法令が適用されると情報提供している。政府は各省庁に、政府の端末で生成AIを業務に使う際、要機密情報を扱うときは定型約款などへの同意だけで使える外部のサービスを使えないという対応の徹底を求めた。

手元のパソコンやクラウドで動かせますか

DeepSeek はモデルの重みを公開している。2026年10月17日の発表は、V4.1-Flash-1017 の重みを Hugging Face と ModelScope で配っていると案内している。V4.1-Flash の発表は、オープンソースのコミュニティと推論の対応を進めるとしている。動かすのに必要な機材は公式ページでは確かめられなかった。

次に読む

年表で見ると:DeepSeek の節目と更新年表を見る
20日同日37日同日2026.08.21 V4-Flash-Vision-Exp を公開2026.08.21V4-Flash-Vision-Exp…V4-Flash-Vision-Exp を…2026.09.10 API 料金を引き下げ(V4.1-Flash)2026.09.10API 料金を引き下げ(V4.…API 料金を引き下げ(V4.1…2026.09.10 DeepSeek-V4.1-Flash を公開2026.09.10DeepSeek-V4.1-Flash…DeepSeek-V4.1-Flash を…2026.10.17 V4.1-Flash を 1017 版に更新2026.10.17V4.1-Flashを 1017 版…V4.1-Flash を 1017 版…2026.10.17 自社の検索エンジンを API として公開2026.10.17自社の検索エンジンを API…自社の検索エンジンを API…

TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.17 まで。

出典

この記事に出てくるツール

  • DeepSeek

    DeepSeek

    低価格で使える中国発の対話AIとAPI

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語なし
    • APIあり

    有料API deepseek-flash 入力(キャッシュなし)$0.15〜0.30、出力 $0.6〜1.2(100万トークンあたり)

    年表
    31件
    最新の更新
    2026.10.17
  • ChatGPT

    OpenAI

    文章、画像、調査、開発を会話で任せられるAIアシスタント

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり

    有料Go ¥1,400/月

    年表
    98件
    最新の更新
    2026.10.16
  • Claude

    Anthropic

    文章作成・コーディング・調査に使えるAIアシスタント

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり

    有料Pro $20/月(年払いは月$17、$200一括)

    年表
    94件
    最新の更新
    2026.10.23
  • Gemini

    Google

    Google の対話型AI。文章・画像・動画・調査に対応

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり

    有料Google AI Plus ¥725/月

    年表
    88件
    最新の更新
    2026.10.20

Timeline

関連する出来事

  1. V4.1-Flash を 1017 版に更新

    DeepSeek・モデル 最終確認 2026年10月17日

  2. 自社の検索エンジンを API として公開

    DeepSeek・機能 最終確認 2026年10月17日

  3. DeepSeek-V4.1-Flash を公開

    DeepSeek・モデル 最終確認 2026年10月10日

  4. API 料金を引き下げ(V4.1-Flash)

    DeepSeek・料金 最終確認 2026年10月10日

  5. API にピーク・オフピーク料金を導入

    DeepSeek・料金 最終確認 2026年10月10日

  6. DeepSeek-V4-Pro を正式公開

    DeepSeek・モデル 最終確認 2026年10月10日