GitHub Copilot と Cursor の違い 料金・モデル・データの扱い

GitHub Copilot は今のエディターに入れて GitHub とつなぐ開発AIで、Cursor は AI を組み込んだエディターが中心だ。動く場所、利用枠の数え方、モデル、会社での管理とデータの扱いを公式の情報で比べた。

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この記事の要点

  • GitHub Copilot は VS Code や JetBrains の IDE など今使っているエディターに入れて使う GitHub の開発用AIだ。Cursor は AI を組み込んだエディターそのものを中心にした Anysphere の開発ツールだ。
  • いちばん大きな違いは、動く場所と料金の数え方だ。Copilot は GitHub.com とつながり、月ごとの AI クレジットを使う。Cursor は The X Subscription という契約で、Grok と共通の週ごとの利用量を使い、他社のモデルは API の定価を別に払う。
  • 迷ったら、今のエディターを変えたくないなら Copilot の Free から始める。エディターごと AI 中心のものに移ってよいなら、Cursor の Free から始められる。
目次9

ひとことで言うと

GitHub Copilot

GitHub Copilot は、コードの続きを提案し、質問に答え、作業を任されて進める GitHub の開発用AIだ。VS Code、Visual Studio、JetBrains の IDE、Eclipse、Xcode に入れて使うほか、GitHub.com、GitHub Mobile、ターミナルの Copilot CLI、デスクトップの GitHub Copilot アプリからも使える。今のエディターと GitHub のまま AI を足したい人や、組織で GitHub を使っている会社に向く。

Cursor

Cursor は、公式ドキュメントが コーディングエージェント(coding agent)と呼ぶ開発ツールだ。中心は AI を組み込んだエディター(デスクトップアプリ)で、ほかに CLI、JetBrains の IDE、Web の Cloud Agents、iPhone と iPad のアプリから使える。エディターの中で Agent に作業を頼みながら、Grok や Claude、GPT、Gemini のモデルを切り替えたい人に向く。

比較表

値は TRAIL のファクトパック(2026年10月24日時点)と、各社の公式ページによる。金額はドル建てで、Cursor の値は税抜きだ。

項目 GitHub Copilot Cursor
提供元 GitHub(Microsoft) Anysphere
使う場所 VS Code、Visual Studio、JetBrains の IDE、Eclipse、Xcode の拡張機能。GitHub.com、GitHub Mobile、Copilot CLI、GitHub Copilot アプリ 自社のエディター(デスクトップアプリ)、CLI、JetBrains の IDE、Web(Cloud Agents)、iPhone・iPad。Slack、GitHub からも
得意なこと 今のエディターでの補完とエージェント、GitHub の課題やプルリクエストからの作業 エディターの中で Agent に頼み、Cloud Agents に任せてプルリクエストを受け取る
無料の範囲 Free($0)でコード補完は月2,000回。チャットとエージェントは利用の制限あり Free($0)で Agent と Chat を限られた量。他社のモデルは使えない
最安の有料プラン Pro 月$10(AI クレジット月1,500) Plus 月$8(年$80)。Cursor のモデルのみ
会社向けの料金 Business 1席月$19、Enterprise 1席月$39 Teams 1席月$30、$100、$200。Enterprise は要問い合わせ
使えるモデル Claude Sonnet 5.5、Claude Haiku 5.5、GPT-6.1 Sol、Claude Opus 5.5 など。Free と Student は自動選択のみ Grok 4.7、Composer 2.5 など。Premium 以上で Claude、GPT、Gemini など
日本語の画面 なし(GitHub Docs と料金ページは日本語版あり) なし(iOS のアプリは英語のみ。サイトは日本語版あり)
データの学習利用 GitHub Docs では、Free、Pro、Pro+、Max は使われることがある(設定でオフにできる)。Business と Enterprise は使わない Privacy Mode がオンなら使わない。Teams と Enterprise は管理者が組織全体に強制できる
最新の更新日 2026年10月23日 2026年10月16日

最新の更新日は TRAIL の年表の日付で、日本語の画面は TRAIL のデータベースの値だ。

料金の違い

どの契約に含まれるか

2つは別々の契約で、片方の契約でもう片方を使える仕組みは公式に記載がない。GitHub Docs の「Plans for GitHub Copilot」によると、Copilot のプランは Free、Student、Pro(月$10)、Pro+(月$39)、Max(月$100)、Business(1席月$19)、Enterprise(1席月$39)の7つだ。Enterprise は GitHub Enterprise Cloud を使う企業向けだ。GitHub Enterprise Server での Copilot の解説によると、Copilot は GitHub.com と GHE.com で提供され、ライセンスもそこで割り当てる。

Cursor の料金のページによると、Cursor は Grok、Cursor、X をまとめた The X Subscription の一部として売られている。2026年10月12日に新しい契約がこのプランに移った。有料は Plus(月$8)、Premium(月$30)、Super(月$100)、Ultra(月$200)と、Teams、Enterprise だ。

利用枠の数え方

Copilot は月ごとの AI クレジット、Cursor は Grok と共通の週ごとの利用量で数える。

  • Copilot:個人向けの課金の解説によると、1クレジットは$0.01で、使ったモデルとトークン(AI が文章を数える単位)の量で減る。含まれる量は Pro が1,500、Pro+ が7,000、Max が20,000だ。個人のプランの枠は毎月1日の00:00(UTC)に満額に戻り、翌月に繰り越されない。Business は1人1,900、Enterprise は1人3,900で、プランの解説によると、各ライセンスの分は企業全体の共有の枠に入り、超えた分は1クレジット$0.01で払う。
  • Cursor:有料プランの利用量は Grok と分け合い、週ごとに戻る。Premium は Plus の4倍、Super は15倍、Ultra は50倍だ。Claude、GPT、Gemini などの他社のモデルは、この枠に入らない。

Copilot のコード補完と次の編集の提案は AI クレジットを使わず、有料プランでは回数の制限がない。クレジットを使うのは、Copilot Chat、Copilot CLI、クラウドエージェント、他社のコーディングエージェントなどだ。かつてのプレミアムリクエストの制度は、2026年6月1日にすべてのプランでこの AI クレジットの消費に切り替わった。

上限に達したときと API の料金

Copilot の個人のプランで使い切ったときは、上のプランに移る(差額だけ払う)、追加の利用の予算を決めて払う、翌月に戻るのを待つ、の3つから選ぶ。有料のプランで自動のモデル選択を使うと、モデルの費用が10%引かれる。Business と Enterprise では管理者が利用の上限を決める。

Cursor で他社のモデルを使うと、最初の1回から API の定価で前払いのクレジットが減る。使えるのは Premium 以上で、Free と Plus では使えない。Plus では自分の API キーも使えない。Teams と Enterprise では、対象のモデルに100万トークンあたり$0.25の Cursor Token Rate が上乗せされる。Cursor のデータの使い方の説明によると、自分の API キーを使っても、依頼は Cursor のサーバーを通る。

できることの違い

今のエディターのまま使う

エディターを変えずに AI を足すなら Copilot だ。VS Code、Visual Studio、JetBrains の IDE、Eclipse、Xcode に拡張機能を入れて使い、料金ページのよくある質問は Vim、Neovim、Zed も挙げている。エージェント モードと MCP(AI と外部のツールをつなぐ共通の仕組み)は、すべてのプランに含まれる。

Cursor はエディターそのものを入れ替える形だ。VS Code からの移行のヘルプによると、1回の操作で拡張機能、テーマ、設定、キーの割り当てを取り込める。拡張機能は VS Code Marketplace とは別の Open VSX から入れるため、すべてがあるとは限らない。JetBrains の IDE では、Cursor の有料プランと AI Assistant のプラグイン(2025.1 以降)があれば、Cursor の Agent を使える。

エディターの中で頼み方を選ぶ

Cursor の Agent のヘルプによると、モードは4つある。作業を進める Agent、読むだけの Ask、計画を承認してから編集する Plan、実行時の手がかりでバグを追う Debug だ。Shift+Tab で切り替える。

Copilot のエディターのチャットでは、目的を伝えるとエージェントがファイルを編集し、ツールを動かす。About GitHub Copilotは、変更を見直して承認する責任は利用者にあるとしている。

GitHub の課題を任せる

GitHub の課題やプルリクエストから作業を任せるなら、Copilot は GitHub の中で完結する。GitHub.com での Copilot の解説によると、クラウドエージェントは使い捨てのクラウドの開発環境で、リポジトリを調べ、変更を計画し、実装する。課題、プルリクエスト、エージェントのパネルから始められ、Pro 以上と Student で使える。他社のエージェントの解説によると、有料のプランでは Anthropic の Claude と OpenAI の Codex にも課題を任せられる(パブリックプレビュー)。

Cursor は GitHub のアプリをつなぐと、Cloud Agents と、プルリクエストを自動でレビューする Bugbot を使える。Cloud Agents のヘルプによると、プルリクエストか課題に @cursor とコメントすると始まる。それぞれのエージェントは専用の仮想マシンで動き、画面の写しや動画をプルリクエストに付ける。Teams のプランでは、Cloud Agents が作ったプルリクエストで GitHub Actions が失敗すると、自動で直そうとする。Cloud Agents は Premium 以上、Teams、Enterprise が対象だ。

使うモデルを選ぶ

Copilot は有料のプランでチャットとエージェントのモデルを選べる。Free と Student は自動選択だけだ。TRAIL の年表によると、Claude Sonnet 5.5 と Claude Haiku 5.5 は Pro から、Claude Opus 5.5、GPT-6.1 Sol、Gemini 4 Argon は Pro+、Max、Business、Enterprise で使える。どのモデルも同じ AI クレジットを使い、減る量はモデルとトークンの量で変わる。

Cursor は Plus で Grok 4.7 や Composer 2.5 などの自社のモデルを使い、Premium 以上で Anthropic、OpenAI、Google などのモデルを選べる。他社のモデルの分は、プランの利用量とは別に API の定価で払う。

組み合わせて使う

2つを同じリポジトリで使う方法として、公式に書かれたものは2つある。

  • 決まりのファイルを共有する:Copilot のカスタム指示の解説によると、Copilot のエージェントはリポジトリの中の AGENTS.md を読む。Cursor の Rules の解説によると、Cursor もプロジェクトの直下とその下のフォルダの AGENTS.md に対応する。
  • GitHub で受け渡す:Copilot はクラウドエージェントやレビューを GitHub の上で動かし、Cursor も GitHub のアプリをつなぐとプルリクエストを作ってレビューのコメントを残せる。

Copilot の拡張機能を Cursor のエディターに入れて使う方法は、TRAIL が読んだ両社の公式ページには記載がない。併用すると、料金はそれぞれの契約で別々にかかる。

更新の速さ

TRAIL の年表に記録した、2026年9月2日から10月23日までの主な更新は次のとおりだ。重要度の低い出来事にはページがないため、リンクを付けていない。

日付 ツール 内容 出来事
2026年10月23日 GitHub Copilot Microsoft Teams の GitHub アプリを統合 なし
2026年10月19日 GitHub Copilot GPT-5.5 など6モデルを提供終了 ページ
2026年10月16日 Cursor Cloud Agents がキャンバスを作れるように なし
2026年10月15日 GitHub Copilot Claude Opus 4.8 など3モデルの11月16日の提供終了を告知 ページ
2026年10月14日 GitHub Copilot 複数のモデルを組み合わせる HydraFusion に Max を追加 ページ
2026年10月12日 Cursor 新しい契約が The X Subscription に移行 ページ
2026年10月1日 GitHub Copilot デスクトップのアプリを操作する computer use(プレビュー) ページ
2026年9月21日 Cursor Grok 4.7 を公開 ページ
2026年9月10日 Cursor 大きな作業を任せる Projects(ベータ) ページ
2026年9月2日 Cursor Cloud Agents のツールの実行を自社のマシンに移せる Self-hosted machines ページ

TRAIL の年表では、2026年9月の出来事は GitHub Copilot が12件、Cursor が4件だ。10月(24日まで)は、GitHub Copilot が24件、Cursor が4件ある。Copilot の記録には、モデルの追加と提供終了、管理者向けの設定が多く含まれる。Copilot では、使えるモデルが月の単位で入れ替わっている。

どれを選ぶか

  • 今の VS Code、Visual Studio、JetBrains、Eclipse、Xcode を使い続けたいなら、Copilot。それぞれのエディターに拡張機能として入れて使う。
  • GitHub の課題をそのまま AI に任せたいなら、Copilot の Pro(月$10)以上。課題を Copilot に割り当てると、クラウドエージェントがプルリクエストを作る。
  • 補完を回数を気にせず使いたいなら、Copilot の有料プラン。コード補完と次の編集の提案は AI クレジットを使わない。
  • エディターの中で Grok、Claude、GPT、Gemini を切り替えたいなら、Cursor の Premium(月$30)以上。他社のモデルの分は API の定価で別にかかる。
  • 会社のコードを学習に使わせない設定を組織でそろえたいなら、Copilot の Business か Enterprise、Cursor の Teams か Enterprise。Copilot の Business と Enterprise は学習に使わず、Cursor は管理者が Privacy Mode を組織全体に強制できる。

よくある質問

GitHub Copilot と Cursor の違いは何か

Copilot は今のエディターに入れる拡張機能と GitHub.com で使う AI で、Cursor は AI を組み込んだエディターが中心のツールだ。料金は、Copilot が月ごとの AI クレジット、Cursor が Grok と共通の週ごとの利用量で数える。最安の有料プランは、Copilot が Pro の月$10、Cursor が Plus の月$8だ。

無料でどこまで使えるか

Copilot の Free ではコード補完を月2,000回まで使え、チャットとエージェント モードも制限つきで使える。モデルは自動選択だけだ。Cursor の Free では Agent と Chat を限られた量だけ使える。Cursor の Free と Plus では、他社のモデルと Cloud Agents は使えない。

日本語で使えるか

TRAIL のデータベースでは、2つとも画面は日本語に対応していない扱いだ。公式ページで確かめられたのは、Cursor の iOS のアプリの画面が今のところ英語だけであることだ。GitHub Docs と Copilot の料金ページ、Cursor のサイトには日本語版がある。Cursor のドキュメントとヘルプは、日本語のアドレスを開くと英語版が表示される。

会社で使えるか

使える。Copilot は Business と Enterprise で、管理者が使える人、使える機能、Copilot に見せないファイルを決め、利用データと監査ログを確かめられる。Cursor は Teams で SSO と Privacy Mode の強制、Enterprise で SCIM と請求書払いがある。

会社のコードは学習に使われるか

プランで違う。GitHub Docs の個人設定の解説によると、Copilot の Business と Enterprise は学習に使わず、Free、Pro、Pro+、Max は2026年4月24日から使われることがあり、設定でオフにできる。Cursor は、Privacy Mode がオンなら Cursor にもモデルの提供元にも学習に使われず、オフでは Cursor の学習に使われることがある。Privacy Mode が初めからオンになる範囲は、Cursor のヘルプの中で「チームの全員」と「Enterprise のチーム」の2通りに書かれている。

VS Code の拡張機能は Cursor でも使えるか

Cursor は VS Code の拡張機能、テーマ、設定、キーの割り当てを1回の操作で取り込める。ただし拡張機能の配布元は Open VSX なので、VS Code の拡張機能がすべてあるとは限らない。

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TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.06.01 まで。

出典

この記事に出てくるツール

  • GitHub Copilot

    GitHub(Microsoft)

    コード補完とエージェントで開発を支援するAIツール

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語なし
    • APIあり

    有料Pro $10/月

    年表
    86件
    最新の更新
    2026.10.23
  • Cursor

    Anysphere

    AIエージェントと一緒にコードを書く開発環境

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語なし
    • APIあり

    有料The X Subscription Plus $8/月(年払いは$80/年)

    年表
    57件
    最新の更新
    2026.10.16

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Timeline

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