ChatGPT と DeepSeekの違い 料金とデータの扱い、使い分け

ChatGPT は月額の固定プランと法人向けの管理機能を持ち、DeepSeek の API は使った分だけの従量課金だ。2026年10月24日時点の料金、できること、データの扱い、更新の速さを比べる。

この記事の要点

  • ChatGPT は OpenAI の対話型AI、DeepSeek は DeepSeek が出す対話型AIで、どちらもブラウザとスマホアプリでチャットでき、ウェブ・アプリ版は無料で始められる。
  • いちばん大きな違いはお金の払い方とデータの置き場所だ。ChatGPT は月額の固定プランと法人向けの管理機能を持ち、DeepSeek は開発者向けの API が使った分だけの従量課金で、プライバシーポリシーは個人データを中華人民共和国で保存すると書いている。
  • 迷ったら、月額固定の料金で使いたい人、会社で配る人は ChatGPT から、自分のシステムに従量課金で組み込みたい人は DeepSeek の API から始める。
目次9

ひとことで言うと

ChatGPT

ChatGPT は OpenAI の対話型AIだ。TRAIL のファクトパックによると、現行モデルは GPT-6.1 Sol、GPT-6 Astra、GPT-6 Sol、GPT-6 Luna で、無料の Free から、月額の Go、Plus、Pro、会社向けの Business と Enterprise までプランが分かれている。年表には、Web、iOS、Android、デスクトップアプリでの提供が出てくる。

DeepSeek

DeepSeek は DeepSeek の対話型AIで、API も出している。公式のダウンロードページには iOS、Android、macOS、Windows 向けの入り口が並び(デスクトップ向けは DeepSeek Harness)、「Chat with leading AI models for free.」と案内がある。開発者は OpenAI や Anthropic の形式に対応した API で、自分のツールにつなげる。

比較表

値は TRAIL のファクトパック(2026年10月24日時点。ChatGPT の料金確認日は10月19日、DeepSeek は10月17日)と、DeepSeek の公式ページによる。ChatGPT の公式ページは取得できなかったため、ChatGPT の欄はファクトパックの記載による。

項目 ChatGPT DeepSeek
提供元 OpenAI DeepSeek
使う場所 Web、iOS、Android、デスクトップアプリ ウェブ、iOS、Android、API。デスクトップ版は DeepSeek Harness
得意なこと 文章、資料、画像、音声、スライド、エージェント チャット、考えてから答える機能、API での組み込み
無料の範囲 Free は GPT-6 でのテキストチャットが無制限。画像や音声は上限あり 「Chat with leading AI models for free.」。回数の上限は公式に記載なし
最安の有料プラン Go 月¥1,400 ウェブ・アプリの有料プランは公式に記載なし。API は従量課金
会社向けの料金 Business 1ユーザー月¥3,050(年払い、2名以上)。月払いは¥3,850。Enterprise は要問い合わせ 公式に記載なし
使えるモデル GPT-6.1 Sol、GPT-6 Astra、GPT-6 Sol、GPT-6 Luna deepseek-flash(DeepSeek-V4.1-Flash-1017)、deepseek-v4-pro(DeepSeek-V4-Pro-0813)
日本語の画面 日本語版の料金ページがある。Voice には日本語の声がある 公式に記載なし
データの学習利用 公式に記載なし プライバシーポリシーに、モデルの学習と改善に使う目的の記載あり
最新の更新日 2026年10月16日 2026年10月17日

料金の違い

ChatGPT の個人向けプランは月額が決まっている。ファクトパックでは、Free が¥0、Go が¥1,400、Plus が¥3,000、Pro が¥16,800からだ。Pro は利用枠を3段階から選べる。2026年9月29日には、月500ドルの Pro 500 が新設された。Pro 500 は ChatGPT Work と Codex で GPT-6 Astra の高速版 Astra Ultrafast を使える。GPT-6 Sol と Luna も ChatGPT Work と Codex では有料プランで使える。

会社向けは、Business が1ユーザー月¥3,050(年払い)で2名以上から使える。管理機能と社内ツール連携を備える。Enterprise は要問い合わせで、SCIM、データレジデンシー、SLA などを備える。

DeepSeek のウェブとアプリは、公式のダウンロードページが無料と案内している。ウェブ・アプリの有料プランと、無料の回数の上限は、公式ページに記載がない。

開発者向けの API は使ったトークンの量に応じて払う従量課金だ。料金ページによると、100万トークン(AI が文章を数える単位)あたりの価格は次のとおりだ。単位は米ドルで、左がオフピーク、右がピークの値になる。

項目 deepseek-flash deepseek-v4-pro
入力(キャッシュ命中) $0.003 / $0.006 $0.022 / $0.044
入力(キャッシュなし) $0.15 / $0.3 $0.66 / $1.32
出力 $0.6 / $1.2 $1.98 / $3.96

同じページは、オフピークの料金はピークの半額だとしている。ピークは月曜から金曜(中国の祝日を除く)の UTC 01:00〜04:00 と 06:00〜10:00だ。UTC は日本時間より9時間遅い。

ウェブ検索の Search API とページ取得の Fetch API は、成功した要求1,000件あたり$0.75と、ファクトパックにある。料金ページは、これらの呼び出しは今は無料で、要求ごとの課金は北京時間2026年11月1日0時に始まると書いている。ファクトパックによると、Claude Code や Codex などからのサーバー側呼び出しも、同じ日から課金される。

なお、ChatGPT の Go には広告が表示される場合がある、とファクトパックにある。

できることの違い

質問、文章、資料を読ませる

どちらも対話で質問や文章づくりを頼める。DeepSeek の料金ページはモデルのコンテキストウィンドウ(一度に読める量)を1Mトークン、出力の上限を384Kと載せている。thinking mode と non-thinking mode の両方に対応し、既定は thinking だ。公式の変更履歴では、DeepSeek-V4.1-Flash がネイティブのマルチモーダルな画像の理解に対応している。

ファクトパックの年表によると ChatGPT は2026年10月6日に録音済みの音声ファイルを添付して、文字起こし、要約、質問ができるようになった。Plus のプランにはプロジェクト、カスタムGPT、Deep Research(複数の情報源を調べてまとめる機能)の拡張が含まれる。

画像、音声、スライドを作る

ChatGPT は2026年9月8日に ChatGPT Images 2.5 を公開し、全プランで使える。2026年10月15日には ChatGPT Voice に GPT-Live-1.1 が加わり、日本語の声が選べる。2026年10月16日には、共同編集できる ChatGPT Slides が出た。Slides は Space を使える Pro、Business、Enterprise の対象ユーザーに順次提供される。

DeepSeek は、今回読んだ公式ページに画像の生成、音声の会話、スライドの作成の記載がない。

作業を任せ続ける

ChatGPT には自分用のクラウド上のPCとブラウザで複数の案件を並行して進めるエージェントの dots がある。2026年9月29日に発表され、Pro、Business Premium、Enterprise の対象地域から展開が始まった。

DeepSeek はデスクトップ版の DeepSeek Harness を出している。ダウンロードページは「Work in the background, edit local files, and handle long, complex tasks with ease.」と説明している。

自分のシステムに組み込む

DeepSeek の API ドキュメントは、「The DeepSeek API uses an API format compatible with OpenAI/Anthropic.」と書いている。OpenAI または Anthropic の SDK、あるいはその API に対応したソフトから、設定を変えてつなげる。ベース URL は、OpenAI 形式が https://api.deepseek.com だ。

ChatGPT の側は、今回の材料に API の料金がない。ファクトパックの年表は2026年9月29日に公開した GPT-6.1 Sol について、GPT-6 Astra の約5分の1の API 料金で使えるとしている。

組み合わせて使う

公式に書かれた、ChatGPT と DeepSeek の直接の連携は確認できなかった。

つなぎ目になるのは、DeepSeek のAPIが OpenAI の形式に対応している点だ。ドキュメントは OpenAI や Anthropic の SDK、またはその API に対応したソフトで DeepSeek の API を使えると書いている。

更新の速さ

ファクトパックの年表から、直近の主な更新を並べる。

日付 ツール 内容 出来事
2026年10月17日 DeepSeek V4.1-Flash を1017版に更新 年表
2026年10月17日 DeepSeek 自社の検索エンジンを API として公開 年表
2026年10月16日 ChatGPT 共同編集できるスライド機能 年表
2026年10月15日 ChatGPT 音声モデル GPT-Live-1.1 と日本語の声 年表
2026年10月7日 ChatGPT GPT-6 と Intelligent UI を全員に展開 年表
2026年9月29日 ChatGPT 月500ドルの Pro 500 を新設 年表
2026年9月10日 DeepSeek DeepSeek-V4.1-Flash を公開 年表
2026年9月3日 ChatGPT GPT-6 Astra を公開 年表
2026年8月16日 DeepSeek API にピーク・オフピーク料金を導入 年表

ファクトパックのモデル更新の間隔は、基準日の2026年10月24日までの直近12件(11区間)で、ChatGPT が中央値13日、最小1日、最大52日だ。DeepSeek は中央値37日、最小7日、最大144日になる。最新のモデル更新からは、ChatGPT が8日、DeepSeek が7日たっている。

2026年10月の出来事の数は、24日までで ChatGPT が12件、DeepSeek が4件だ。9月は ChatGPT が17件、DeepSeek が2件になる。

TRAIL の年表では、ChatGPT の出来事数が DeepSeek より多い。ただし数は TRAIL が年表に載せた件数で、公式の発表の総数ではない。

どれを選ぶか

  • 月額の固定料金で使いたいなら ChatGPT。Go が月¥1,400、Plus が月¥3,000で、日本語版の料金ページがある。
  • 社員に配って管理したいなら ChatGPT の Business。2名以上で、1ユーザー月¥3,050(年払い)から使え、管理機能と社内ツール連携がある。
  • 画像、音声、スライドも同じ ChatGPT で使いたいなら ChatGPT。年表では3つとも ChatGPT の機能として載っている。ただしスライドは Pro、Business、Enterprise の対象ユーザー向けだ。
  • 開発したシステムに、従量課金で組み込みたいなら DeepSeek の API。OpenAI または Anthropic の形式に対応している。
  • 個人データの保存先を中華人民共和国にしたくないなら、DeepSeek のプライバシーポリシーを先に読む。ポリシーは個人データを中華人民共和国で収集・処理・保存すると書いている。
  • まず無料で試すなら、どちらでも始められる。ただし DeepSeek は無料の回数の上限が公式に載っていない。

よくある質問

無料でどこまで使えるか

ChatGPT の Free は、GPT-6 でのテキストチャットが無制限で、画像や音声などには上限がある。DeepSeek のウェブとアプリは、公式のダウンロードページが無料と案内している。回数の上限は公式ページに記載がない。

同じアカウントで使えるか

ChatGPT は OpenAI、DeepSeek は DeepSeek のサービスだ。ChatGPT のアカウントで DeepSeek に入れるとする記載は、読んだ公式ページにない。

日本語で使えるか

ChatGPT は、日本語版の料金ページがあり、Voice には日本語の声が加わった。DeepSeek の日本語の画面については、公式ページに記載がない。

会社で使えるか

ChatGPT には2名以上で使える Business と、大企業向けの Enterprise がある。DeepSeek は、プライバシーポリシーが個人データを中華人民共和国で収集・処理・保存すると書いている。会社で使う前に、情報システム部門と、扱うデータの規定を確かめたい。

入力は学習に使われるか

DeepSeek のプライバシーポリシー(最終更新は2026年2月10日)は、利用目的に「to train and improve our technology, such as our machine learning models and algorithms」を挙げている。居住地によっては、学習に使われることを拒む権利がある。ChatGPT の学習利用は、今回読めた公式ページに記載がない。

次に読む

年表で見ると:ChatGPT の節目と更新年表を見る
同日同日7日1日2026.09.29 月500ドルの Pro 500 を新設2026.09.29月500ドルのPro 500 を…月500ドルの Pro 500 を…2026.09.29 Meetings プラグインをベータ公開2026.09.29Meetings プラグインをベ…Meetings プラグインをベ…2026.09.29 常時稼働のエージェント dots を発表2026.09.29常時稼働のエージェント do…常時稼働のエージェント do…2026.10.06 音声ファイルのアップロードに対応2026.10.06音声ファイルのアップロード…音声ファイルのアップロード…2026.10.07 GPT-6 と Intelligent UI を全員に展開2026.10.07GPT-6 とIntelligen…GPT-6 と Intelligent U…

TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.07 まで。

出典

この記事に出てくるツール

  • ChatGPT

    OpenAI

    文章、画像、調査、開発を会話で任せられるAIアシスタント

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり

    有料Go ¥1,400/月

    年表
    98件
    最新の更新
    2026.10.16
  • DeepSeek

    DeepSeek

    低価格で使える中国発の対話AIとAPI

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語なし
    • APIあり

    有料API deepseek-flash 入力(キャッシュなし)$0.15〜0.30、出力 $0.6〜1.2(100万トークンあたり)

    年表
    31件
    最新の更新
    2026.10.17

関連テーマの動向

Timeline

関連する出来事

  1. GPT-6 と Intelligent UI を全員に展開

    ChatGPT・モデル 最終確認 2026年10月10日

  2. 月500ドルの Pro 500 を新設

    ChatGPT・料金 最終確認 2026年10月20日

  3. GPT-6 Astra を公開

    ChatGPT・モデル 最終確認 2026年10月10日

  4. DeepSeek-V4.1-Flash を公開

    DeepSeek・モデル 最終確認 2026年10月10日

  5. V4.1-Flash を 1017 版に更新

    DeepSeek・モデル 最終確認 2026年10月17日

  6. 自社の検索エンジンを API として公開

    DeepSeek・機能 最終確認 2026年10月17日