OpenClaw の使い方 無料で入れる手順とモデル選び、安全な設定

自分の機器で動かし、Telegram や LINE から作業を頼めるオープンソースの AI エージェント「OpenClaw」。導入とオンボーディング、チャットのつなぎ方、モデルの費用、仕事での頼み方と安全な設定をまとめた。

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この記事の要点

  • OpenClaw は自分のパソコンやサーバーで動かし、Telegram や WhatsApp、Slack、LINE などいつものチャットから作業を頼むオープンソースの AI エージェントだ。受信箱の整理、メールの送信、予定の管理、航空便のチェックインといった作業を任せられる。
  • 本体は MIT ライセンスで無料だ。有料プランもホスティング版もない。かかるのは、つなぐ AI モデルの利用料で、API キーの従量課金か、ChatGPT や Claude のサブスクリプションの枠を使う。
  • macOS、Linux、Windows にコマンド1行かアプリで入れ、openclaw onboard の「Quick start」を選べば始められる。公式は所要時間を約5分としている。
目次10

何ができるか

OpenClaw は、米国の非営利団体 OpenClaw Foundation が運営するパーソナル AI エージェントだ。公式サイトは「Open source · Runs on your machine」と掲げ、設定や記憶は利用者の機器に置かれるとしている。主な機能は次のとおりだ。

  • チャットからの依頼:WhatsApp、Telegram、Discord、Slack、Signal、iMessage、LINE、Microsoft Teams などから話しかけて作業を頼む。公式ドキュメントのチャンネルの一覧には33のチャンネルが並ぶ。トップページは「29 channels」と書いている。
  • パソコンの操作:Web の閲覧、フォームへの入力、ファイルの読み書き、シェルのコマンドの実行ができる。どこまで触らせるかは全部を許すか、サンドボックス(隔離した環境)に閉じ込めるかを選べる。
  • 定期の作業:「Automations」という組み込みのスケジューラーで、1回だけのリマインダー、決まった間隔の実行、cron 式による実行、Webhook をきっかけにした実行を設定できる。結果はチャットに届けられる。
  • スキル:エージェントに道具の使い方と使いどころを教える、Markdown の指示ファイル(SKILL.md)だ。配布所の ClawHub から入れられる。
  • 記憶:エージェントの作業フォルダに MEMORY.md と日付ごとのファイルとして残る。
  • 管理画面:ブラウザで開く「Control UI」から、チャット、セッション、Automations、記憶、スキル、使用量を扱える。

OpenClaw の FAQは使い道として、受信箱、カレンダー、気になるニュースの要約を届ける「Personal briefings」のほか、調べものと下書き、リマインダーとフォローアップ、ブラウザの自動操作を挙げる。一方でコードを書く作業については、リポジトリの中で速く回すなら Claude Code か Codex を使うよう勧めている。OpenClaw は記憶を持ち続け、機器をまたいで使え、道具を組み合わせる役だと位置づけている。

TRAIL の年表では、2026年8月30日の OpenClaw 2.0(v2026.8.1)で導入が簡単になった。公式ブログによると、初めての導入では手元にある ChatGPT や Claude のサブスクリプション、API キー、ローカルのモデルをそのまま使う。設定の項目は削るか簡単にし、残りは最初の設定から外した。

料金とプランの選び方

公式サイトは「No subscription. No hosted tier. No token.」とし、有料版はないと書いている。FAQによると、財団は寄付で運営され、売る製品を持たない。お金がかかるのは、OpenClaw につなぐ AI モデルのほうだ。2026年10月24日に公式ページで確かめた。

使い方 月額 年払い 含まれるもの・上限 向いている人
OpenClaw 本体 無料 なし MIT ライセンス。有料プラン、ホスティング版、独自トークンはない すべての人
モデルの API キー 提供元の従量課金 提供元による Anthropic、OpenAI などの API キーで使う サーバーで長く動かす人、チームで使う人
サブスクリプションの再利用 契約中のプランの料金 契約による ChatGPT/Codex のサインイン、Claude Pro・Max・Team・Enterprise の Claude CLI のログインを使う。使った分はプランの上限から減る すでに ChatGPT か Claude を契約している人
ローカルのモデル 公式ページに記載なし なし Ollama、LM Studio などで自分の機器で動かす 手元のデータを機器から出したくない人

API キーとサブスクリプションの違いは、請求のされ方にある。初回の FAQによると、Anthropic の API キーは使った分だけ払う従量課金になる。Claude のサブスクリプションを使う方法は、同じ機器にある Claude Code のログインを使い回す。Anthropic はこの使い方を、プランの上限の中で数える。別の無料枠が付くわけではない。FAQ は、長く動かすサーバーやチームで共有する自動化では、Anthropic の API キーのほうが予測しやすいとしている。

ChatGPT のサブスクリプションについては、OpenAI のモデルを Codex のサインインで使う方法に「Yes, fully.」と答えている。サインインは openclaw onboard の中か、openclaw models auth login --provider openai で行う。モデルの指定は「provider/model」の形で、agents.defaults.model.primary に書く。

ローカルのモデルなら、データを自分の機器から出さずに済む。ただし FAQ はふだんの会話をローカルのモデルでまかなうことに「Usually no.」と答えている。OpenClaw は長い文脈と強い安全性を必要とし、小さいモデルは文脈を切り詰めてしまうという。小さいモデルや圧縮したモデルは、プロンプトインジェクション(外から読み込んだ文章に紛れた命令で AI を操る攻撃)にも弱くなる。試すなら、機器で動かせるいちばん大きいモデルを選ぶよう勧めている。Windows で 24GB 以上のメモリーを積んだ NVIDIA RTX の GPU があれば、導入時に合うローカルのモデルを提案する。

日本語では、管理画面の Control UI がブラウザの言語に合わせて日本語(ja-JP)で表示される。設定のページによると、対応する言語は22で、訳がない部分は英語になる。つなげるチャットには LINE もある。

始め方

公式の Getting startedの流れに沿う。必要なのは Node.js 24.16 以降か 26.1 以降で、公式は Node 26 を勧めている。インストーラーは Node がなければ入れる。あわせて、使うモデルの API キーか、Claude Code か Codex CLI のログインを用意しておく。オンボーディングがそれを使い回す。

macOS と Linux(ターミナル)

  1. ターミナルを開き、インストーラーを実行する。WSL2 の Windows でも同じコマンドを使う。
コマンド
curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash
  1. インストーラーがそのままオンボーディングを始める。「Quick start」か「Custom setup」を選ぶ。
  2. 「Quick start」では見つかった AI のアクセスを実際の応答で確かめ、設定を保存し、Web のダッシュボードを開く。使える経路が見つからないときは、提供元を手で設定する画面に進む。
  3. ここで Gateway(OpenClaw の常駐する本体)はそのターミナルで動いている。Ctrl+C で止めてから、常駐のサービスとして入れる。
コマンド
openclaw gateway install
  1. 動いているかを確かめる。ポート18789で待ち受けていれば成功だ。
コマンド
openclaw gateway status
  1. 管理画面を開く。ブラウザに Control UI が出れば、設定はできている。
コマンド
openclaw dashboard
  1. Control UI のチャット欄にメッセージを打ち、AI の返事が来るかを見る。

openclaw gateway install は、macOS では LaunchAgent、Linux と WSL2 では systemd のユーザーユニットとして登録する。パソコンを起動するたびに Gateway が立ち上がる。設定はあとから openclaw configure で変えられる。手順を1つずつ進める従来の画面は openclaw onboard --classic で開く。

Windows

公式は Windows で入れるなら、ネイティブのアプリ「Windows Hub」がいちばん簡単だとしている。署名付きのインストーラー(OpenClawCompanion-Setup-x64.exe か ARM64 版)を入れる。コマンドで入れるときは PowerShell で次を実行する。

コマンド
iwr -useb https://openclaw.ai/install.ps1 | iex
  1. PowerShell で上のコマンドを実行する。
  2. 続けて始まるオンボーディングで「Quick start」を選ぶ。
  3. Ctrl+C で止めて openclaw gateway install を実行する。Windows ではタスクスケジューラーのタスクとして登録される。
  4. openclaw dashboard で Control UI を開き、チャットを送る。

macOS のアプリ

2026年9月3日の公式ブログによると、macOS ではターミナルを使わずにアプリとして入れられる。取得の手順はインストールのページによる。

  1. GitHub の配布ページから OpenClaw の .dmg(推奨)か .zip を取得する。
  2. OpenClaw.app を入れて起動する。
  3. ようこそ画面からオンボーディングを進める。
  4. 既にある AI の提供元かローカルのモデルをつなぐ画面で、使うモデルを選ぶ。Claude、Codex、Ollama の設定があれば見つけて確かめる。
  5. 設定の画面で、システムの権限を許可する。

Telegram をつなぐ

チャンネルのページは、最初の1つに Telegram を勧めている。必要なのはボットのトークンだけで、プラグインを入れなくてよいからだ。手順はTelegram の設定のページによる。

  1. Telegram で相手の名前が @BotFather であることを確かめ、/newbot を送ってボットを作る。表示されたトークンを控える。
  2. トークンを OpenClaw に登録する。
コマンド
openclaw channels add --channel telegram --token <bot-token>
  1. つながったかを確かめる。
コマンド
openclaw channels status --probe
  1. 自分の Telegram から、作ったボットに何か送る。これがペアリングの申請になる。
  2. 申請を確かめて承認する。
コマンド
openclaw pairing list telegram
openclaw pairing approve telegram <CODE>

ペアリングは、誰がエージェントと話せるかを決める承認の手順だ。ペアリングのページによると、知らない相手が DM を送ると8文字のコードが返り、承認するまでメッセージは処理されない。コードは1時間で切れ、承認待ちはチャンネルのアカウント1つにつき3件までだ。承認で許されるのは DM だけで、グループへの参加は別に許可する。

WhatsApp をつなぐ

WhatsApp のページは、別の電話番号を用意するよう勧めている。個人の番号や自分あてのチャットでも使える。

  1. プラグインを入れる。
コマンド
openclaw plugins install @openclaw/whatsapp
  1. 自分の番号を allowFrom に入れ、dmPolicy を pairing にする。
  2. QR コードでログインする。ログインは QR コードだけだ。
コマンド
openclaw channels login --channel whatsapp
  1. openclaw gateway で Gateway を動かす。
  2. 最初の DM の申請を承認する。Control UI の「Settings → Channels → DM access requests」か、openclaw pairing approve whatsapp <CODE> で行う。

WhatsApp のアカウントを結びつける QR コードと、DM のペアリングの承認は別の手順だ。サーバーの画面に出した QR コードは、スクリーンショットで送るうちに期限が切れることがある。

LINE をつなぐ

LINE のページによると、LINE は Messaging API を通してつなぐ。Gateway には、HTTPS で外から届く URL が要る。

  1. openclaw plugins install @openclaw/line でプラグインを入れる。
  2. LINE Developers のコンソールで、プロバイダーを作るか選び、「Messaging API」のチャネルを足す。
  3. チャネルの設定から「Channel access token」と「Channel secret」を写す。
  4. Messaging API の設定で「Use webhook」をオンにする。
  5. Webhook の URL に、Gateway の https://<gateway-host>/line/webhook を入れる。

LINE でも DM の初期設定はペアリングだ。

スマホ(iPhone)

iPhone のアプリは App Store で配られている。iOS のページによると、アプリは macOS、Linux、WSL2 の Windows など別の機器で動く Gateway につないで使う。iOS 26.2 か iPadOS 26.2 以降が要る。

  1. スマホから届く Gateway を用意する。外から使うなら、公式は Tailscale Serve を勧めている。
  2. Control UI の「Nodes」を開き、「Devices」のページの「Pair device」から「Create setup code」でセットアップコードを作る。
  3. iPhone のアプリで「Settings」→「Gateway」を開き、QR コードを読むか、コードを貼る。
  4. アプリに「Pending approval」と出たら、求められている権限を見て承認する。

つなぐと、文字や音声、添付ファイルでチャットでき、エージェントの作業フォルダのファイルを読むこともできる。画面のスナップショット、カメラ、位置情報などの機能もエージェントに渡せる。対応する機器のページによると、Android のアプリもある。

仕事での使い方

ここでのプロンプトは、Telegram などのチャットから OpenClaw にこう頼めるという例だ。[ ] の中を自分の内容に差し替える。TRAIL は自分で動かして出力を確かめていない。OpenClaw はメールを送ったりコマンドを実行したりできる。FAQ は外に出るやり取りでは送る前に人が中身を見るよう勧めているので、例では送信の前で止めるよう頼んでいる。

毎朝のブリーフィングを届けさせる

FAQ が最初に挙げる使い道だ。受信箱と予定とニュースを、朝に1通にまとめさせる。Automations を使い、次のように頼む。

プロンプト
毎朝[7時半]に、次の3つをまとめてこのチャットに送ってください。
1. 昨日の夕方から届いたメールのうち、返事が要るもの(差出人と要点を1行ずつ)
2. 今日のカレンダーの予定
3. [国内のAI規制]に関するニュースの見出しを3つ
メールへの返信や削除はしないでください。

設定した仕事は Control UI の「Automations」か openclaw automations list で見られる。Automations は結果をチャットに届けるか、Webhook に送るか、どこにも送らないかを選べる。

届いたメールを仕分けて返信の下書きを作る

受信箱の整理は、公式サイトが最初に挙げる作業だ。次のように頼む。

プロンプト
受信箱の未読メールを見て、[取引先から][社内から][お知らせ]の3つに分けて一覧にしてください。
[取引先から]のものには返信の下書きを作ってください。
送信は私が「送って」と言うまでしないでください。

FAQ は外に出るやり取りについて、人が間に入り、送る前に中身を見るよう勧めている。下書きまでを任せ、送るかどうかは自分で決める形にしておく。

出張の前にチェックインと予定をそろえる

航空便のチェックインも、公式サイトが挙げる作業の1つだ。Web の閲覧とフォームへの入力を使い、次のように頼む。

プロンプト
[11月12日]の[羽田発・伊丹行き]の便のチェックインを進めてください。
予約番号は[ABC123]です。座席を選ぶ画面が出たら、決める前に候補を見せてください。
終わったら、搭乗の時刻と出張中の予定をカレンダーに入れてください。

FAQ は、目に見えるブラウザで自動操作をしたいなら手元の機器を勧めている。

調べものをしてファイルにまとめる

調べものと下書きも、FAQ が挙げる使い道だ。ファイルの読み書きを使い、次のように頼む。

プロンプト
[国内の勤怠管理サービス]を[5]つ調べ、料金、主な機能、無料で試せるかを比べる表を作ってください。
出典のURLを表に入れ、作業フォルダに[kintai-hikaku.md]として保存してください。
保存したら、要点を3行でこのチャットに返してください。

作業フォルダは初期設定では ~/.openclaw/workspace だ。iPhone のアプリからも、そこのファイルを読める。

会議のあとのフォローアップを忘れないようにする

リマインダーとフォローアップも、FAQ が挙げる使い道だ。1回だけのリマインダーを使い、次のように頼む。

プロンプト
[10月30日の15時]に、[A社への見積もりの送付]をリマインドしてください。
そのとき、この会話で決めた[値引きの条件]も添えてください。

Automations は日時を決めた1回だけの仕事も扱う。公式の1回だけのリマインダーの例には --delete-after-run の指定が付いている。

チームのチャットで質問に答えさせる

Slack や Discord のチームのチャンネルに、エージェントを置く場面だ。グループで使う前に、反応するチャンネルと人を許可リストで絞っておく。そのうえで、たとえば次のように頼む。

プロンプト
このチャンネルで[社内の経費精算のルール]について聞かれたら、
作業フォルダの[keihi-rule.md]だけを根拠に答えてください。
書いていないことは「分からない」と答え、推測で答えないでください。

セキュリティのページによると、グループでの利用は許可リストで決め、たいていはメンションされたときだけ反応する。同じページは、1つの Gateway は互いを信頼できる人の集まりのためのもので、利害の対立する人どうしで1つのエージェントを分けて使う前提ではないとしている。

よく使う手順をスキルにする

同じ頼み方を何度も繰り返すなら、スキルにまとめておける。次のように頼む。

プロンプト
いま一緒にやった[週次の売上報告の作り方]を、次から使えるスキルにまとめてください。
入力のファイル、確認する項目、出力の形式を書き、作ったSKILL.mdの中身を見せてください。

公式ブログには、エージェントの作業を使い回せるスキルに変える「Skill Workshop」の記事がある。他人が作ったスキルを ClawHub から入れるときは、後で書く注意を読んでおく。

使いこなすための設定や機能

表示の言語は「Settings」→「Appearance」→「Language」で変えられる。最初はブラウザの言語に合わせて選ばれ、選んだ言語はブラウザに保存される。モデルの提供元をあとから足すときは「Settings」→「Models」の「Connect provider」を使う。

コマンドの実行をどこまで任せるかは、実行の承認(exec approvals)で決める。公式ブログによると、モードは3つある。「Ask」は許可リストにないコマンドで止まり、人の判断を待つ。「Auto」は決まったルールに合うものを動かし、合わないものは OpenClaw の自動の審査に回す。迷うものは人の承認に戻す。「YOLO」は承認を求めずに実行する。承認を求められたときは、1回だけ許す「allow-once」、今後も許す「allow-always」、断る「deny」から選ぶ。Gateway を動かす手元の機器で Auto を有効にするときは、次のコマンドを実行する。

コマンド
openclaw config set tools.exec.host gateway
openclaw config set tools.exec.mode auto

スキルは作業フォルダの skills などのフォルダに置く。ClawHub のスキルは openclaw skills install @owner/<slug> で作業フォルダに入れ、openclaw skills verify @owner/<slug> で検査の結果を確かめる。ClawHub の各スキルのページには、入れる前に VirusTotal などによる最新の検査結果が出る。TRAIL の年表では、ClawHub が2026年2月7日に VirusTotal の検査を始めた。

Gateway を動かす場所は、手元のパソコンかサーバーかを選べる。ホスティングの FAQによると、パソコンは追加の費用がかからず、手元のファイルと目に見えるブラウザを使える。代わりに、スリープ、ネットワークの切断、OS の更新、再起動で Gateway が止まりうる。24時間動かしたいなら VPS を勧めており、最低限の構成は 1 vCPU、1GB のメモリー、約500MB のディスクだ。Raspberry Pi なら、2GB 以上の Pi 4 か Pi 5 が向いているという。

ほかのツールとの違い

同じ AI エージェントのカテゴリのツールと比べた。Manus と Genspark の値は TRAIL のファクトパック(2026年10月24日時点)による。

OpenClaw Manus Genspark
得意なこと 自分の機器で動かし、いつものチャットから作業を頼む 調査から資料・Web 制作まで任せる 資料や文書の作成
無料の範囲 本体は無料(モデルの利用料は別) 毎日300クレジット(月1,500クレジットまで) 1日100クレジット(無料クレジットの生涯上限まで)
最安の有料プラン 有料プランはない Pro $20/月から Plus $24.99/月
画面の日本語 Control UI が日本語で表示される 公式サイトに日本語版 確認できていない
会社で使うときのデータの扱い 設定や記憶は自分の機器に置く。会社向けの OpenClaw Enterprise は試験運用の段階 Team に SSO とデータ学習のオプトアウト Enterprise はカスタム契約

Manus と Genspark は、プランごとに決まったクレジットを使う仕組みだ。OpenClaw は自分の機器に入れて動かし、モデルの料金はつないだ提供元に払う。詳しくは AI エージェントの比較表、Manus と OpenClaw の比較、Genspark と OpenClaw の比較にまとめている。

困ったときは

どこで止まっているか分からない

トラブルシューティングのページは、次の順にコマンドを実行するよう求めている。状態、Gateway、ログ、設定の診断、チャンネルの順に確かめる。

コマンド
openclaw status
openclaw gateway status
openclaw logs --follow
openclaw doctor
openclaw channels status --probe

openclaw triage は、読み取りだけで状態を診断し、秘密の情報を除いた依頼文を作る。それを Claude Code や Codex CLI などのコーディングエージェントに渡せる。エージェントを選ぶまで、何も機器の外に出ない。

チャットで話しかけても返事がない

ペアリングの承認が終わっていない場合がある。openclaw pairing list --channel <channel> で承認待ちを確かめる。ログに pairing required と出ていれば、相手か機器の承認が要る。コードは1時間で切れるので、切れたらもう一度メッセージを送って申請し直す。

Gateway が止まる・つながらない

Gateway のサービスの設定と実際の動きが食い違っているときは、openclaw gateway install --force のあとに openclaw gateway restart を実行する。どちらも同じプロファイルで実行する。24時間動かしたいなら、FAQ は VPS を勧めている。

Anthropic から 429 のエラーが出る

FAQ によると、HTTP 429 の rate_limit_error は、いまの時間枠で Anthropic の利用上限を使い切ったことを示す。Claude CLI のログインを使っているなら、上限が戻るのを待つか、プランを上げる。API キーなら、Anthropic Console で使用量を確かめる。

やめたい・すべて消したい

アンインストールのページによると、CLI が残っていれば次のコマンドで消せる。先に --dry-run で消える範囲を確かめられる。

コマンド
openclaw uninstall --dry-run --all
openclaw uninstall --all

設定や記録は ~/.openclaw にあり、初期設定の作業フォルダもこの中にある。残したいファイルは先に外へ移す。macOS のアプリは /Applications/OpenClaw.app を消す。

気をつけること

自分のアカウントを触らせることの重さ

OpenClaw はメールを送り、ファイルを書き換え、シェルのコマンドを実行できる。オンボーディングの「Quick start」の初期設定は、エージェントに「full access」を与える。手元のメールやファイルをつなぐ前に、どこまで触らせるかを決めておく。セキュリティのページには、読み取り専用、サンドボックス、ファイルとシェルを使わせない設定が並ぶ。

セキュリティのページは、メッセージを送る道具を持ったエージェントは、初期設定で会話やチャンネルをまたいで送れるとしている。設定のずれは openclaw security audit で確かめられる。ふつうに機器へ入れた場合、Gateway はその機器の中からしか届かない。外に開く前には、公式の手順にある事前確認を済ませる。コンテナのイメージは初期設定で外に開くので、認証と組み合わせる。

外の文章に紛れた命令

オンボーディングのページは、エージェントに道具を使わせたり、Webhook から届く内容を扱わせたりするなら、いちばん強いモデルを使い、道具の許可を厳しくするよう求めている。弱いモデルほど、プロンプトインジェクションで操られやすい。セキュリティのページも、信頼できない内容がモデルに届くことを1つの節で扱っている。

スキルにも注意が要る。スキルのページは、他人が作ったスキルを信頼できないコードとして扱い、有効にする前に読むよう求めている。スキルの秘密の情報は、Gateway の動く機器のプロセスに渡される。サンドボックスの中には入らない。

入力したデータの扱い

FAQ は「すべてのデータが手元に残るか」に「No」と答えている。OpenClaw の状態は手元にあるが、モデルの提供元のような外のサービスは、送られた内容を見る。

OpenClaw そのものは初期設定では1日1回の版の確認だけを財団に送り、それもオフにできる。設定と認証情報は ~/.openclaw の下に置かれる。ペアリングの記録の SQLite のデータベースは、誰がエージェントを使えるかを決めるので、慎重に扱うよう公式は求めている。

送る前に人が確かめる

FAQ は、外への連絡や広告の仕事に使うときは人が間に入り、送る前に中身を見るよう勧めている。OpenClaw の答えと作業の中身は、つないだ大規模言語モデルの出力をもとにしている。

会社で使うときのルール

セキュリティのページは、1つの Gateway を1つの信頼の範囲とし、1人か、互いを信頼できるチームで使う前提だとしている。会社向けには2026年9月29日に公開された OpenClaw Enterprise がある。公式ブログによると、常駐するエージェントを機密性の高い環境で管理するための、オープンソースの基盤だ。複数の組織での利用、強い隔離、監査に対応し、どの組織も無料で使え、自社の環境で動かす。OpenClaw Enterprise の 1.0 は年内の予定で、いまは社内の試験運用向けだ。

よくある質問

無料でずっと使えますか

本体はずっと無料で使える。MIT ライセンスのオープンソースで、有料プランもホスティング版もない。費用がかかるのは、つなぐ AI モデルの API キーの従量課金か、使い回す ChatGPT や Claude のサブスクリプションだ。

ChatGPT や Claude を契約していないと使えませんか

使える。FAQ によると、Anthropic や OpenAI などの API キーか、ローカルのモデルだけでも動かせる。サブスクリプションはサインインの方法の1つという扱いだ。

日本語で使えますか

管理画面の Control UI は日本語で表示できる。表示の言語は「Settings」→「Appearance」→「Language」で変えられ、訳のない部分は英語になる。つなげるチャットには LINE もある。

スマホで使えますか

使える。Telegram や WhatsApp、LINE をつなげば、スマホのチャットから頼める。iPhone のアプリもあり、iOS 26.2 以降で、別の機器で動く Gateway につないで使う。

パソコンをずっとつけておく必要がありますか

FAQ によると、パソコンで動かすなら、マシンを起こしておく必要がある。スリープや再起動で Gateway が止まることもある。24時間動かしたいなら、FAQ は VPS を勧めている。最低限の構成は 1 vCPU、1GB のメモリー、約500MB のディスクだ。

Manus や Genspark とどう違いますか

Manus と Genspark は無料のクレジットがあり、それを超えて使うなら月額のプランに入る。OpenClaw は自分の機器に入れて動かし、本体の料金はかからない。払うのは、つないだモデルの利用料だ。

やめるときはどうすればよいですか

openclaw uninstall --all で消せる。先に --dry-run を付けると、消える範囲を確かめられる。

次に読む

年表で見ると:OpenClaw の節目と更新年表を見る
55日53日26日4日2026.05.14 OpenAI のモデルを Codex の実行基盤で動かす方式に2026.05.14OpenAI のモデルを Code…OpenAI のモデルを Codex…2026.07.08 非営利団体 OpenClaw Foundation を設立2026.07.08非営利団体OpenClaw F…非営利団体 OpenClaw Fou…2026.08.30 OpenClaw 2.0(v2026.8.1)を公開2026.08.30OpenClaw2.0(v2026…OpenClaw 2.0(v2026.8.…2026.09.25 Microsoft の Autopilot が OpenClaw を基盤に2026.09.25Microsoft のAutopilot…Microsoft の Autopilot…2026.09.29 企業向けの OpenClaw Enterprise を公開2026.09.29企業向けのOpenClaw E…企業向けの OpenClaw Ent…

TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.09.29 まで。

出典

この記事に出てくるツール

  • OpenClaw

    OpenClaw Foundation

    自分のパソコンで動き、いつものチャットから使うオープンソースのAIエージェント

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIなし
    年表
    12件
    最新の更新
    2026.09.29
  • Manus

    Butterfly Effect(Manus)

    調査から資料・Web制作まで任せる自律型AIエージェント

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり

    有料Pro(下位) $20/月から(年払いは17%割引)

    年表
    43件
    最新の更新
    2026.10.13
  • Genspark

    Genspark

    資料や文書の作成を任せられるAIエージェント

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語なし
    • APIなし

    有料Plus $24.99/月(年払いは月$19.99)

    年表
    37件
    最新の更新
    2026.09.10

関連テーマの動向

Timeline

関連する出来事

  1. 企業向けの OpenClaw Enterprise を公開

    OpenClaw・機能 最終確認 2026年10月24日

  2. Microsoft の Autopilot が OpenClaw を基盤に

    OpenClaw・企業 最終確認 2026年10月24日

  3. OpenClaw 2.0(v2026.8.1)を公開

    OpenClaw・機能 最終確認 2026年10月24日

  4. 非営利団体 OpenClaw Foundation を設立

    OpenClaw・企業 最終確認 2026年10月24日

  5. スキルの配布所 ClawHub で VirusTotal の検査を開始

    OpenClaw・機能 最終確認 2026年10月24日

  6. OpenAI のモデルを Codex の実行基盤で動かす方式に

    OpenClaw・機能 最終確認 2026年10月24日