OpenAI の画像生成AI「GPT-Image-2.6」 API で SVG と GIF も出力
OpenAI は2026年11月4日、画像の生成と編集に使う GPT-Image-2.6 を API で公開した。Sunburst と Flare の2種類があり、丸で囲んで直す場所を示す編集や、SVG と GIF アニメの出力に対応する。

この記事の要点
- OpenAI が2026年11月4日、画像の生成と編集に使う GPT-Image-2.6 を API で公開した。細かな作業向けの Sunburst と、速く試す向けの Flare の2種類がある。
- 自社のサービスや業務の仕組みに、API で画像の生成を組み込む開発者と企業に関係する。
- 公開の日から API で使える。料金ページの単価は GPT Image 2.5 と同じで、画像の出力は100万トークンあたり$30だ。
目次5
何が発表されたか
ChatGPT を提供する OpenAI は2026年11月4日、GPT-Image-2.6 を API で公開した。API は、ほかのソフトから AI を呼び出して使う仕組みのことだ。OpenAI の開発者向けの更新履歴によると、モデルは GPT-Image-2.6 Sunburst と GPT-Image-2.6 Flare の2つである。
モデルのページの説明では、Sunburst は細かな構図や画像の編集の作業に向く。Flare は、画像をやり取りしながら作って直していく使い方に向くという。
開発者向けの案内(ガイド)によると、2つのモデルには次の4つの機能がある。
- complexity:描き始める前に、どれだけ計画を立てるかを low、medium、high の3段階で選ぶ設定。指定しなければ high になる。
- 印を使った編集(markup-guided edits):元の画像とは別に、丸や書き込みだけを載せた透明な PNG を送り、直す場所を示す。GPT Image 2.5 の対応モデルでも使える。
- SVG の出力:線や図形、色を後から直せる形式で、アイコンやイラストを書き出す。
- GIF アニメの出力:動きとくり返し方を文章で指定する。コマ数は2〜64、1コマの長さは20〜2,000ミリ秒の範囲で決められる。
ガイドによると、complexity を低くすると、背景や看板だけを変えるような絞った編集に合う。高くすると、文字の多い画像や込み入ったレイアウトに役立つ。ただし complexity を高くすると、時間が長くなったり、望まない変更が入ったりすることがある。complexity を変えても、別の料金はかからない。
印を使った編集の例として、ガイドには台所の写真が載っている。テーブルの上の縞模様の花瓶が赤い丸で囲まれている。

例では、丸の中の花瓶をコバルトブルーの陶器に塗り替え、形や枯れた茎、台所のほかの部分は変えないよう頼んでいる。次の画像が Flare で編集した結果だ。

年表で見ると
TRAIL の年表で、ChatGPT のモデル更新は GPT-Image-2.6 が最新になる。直前の更新は2026年10月26日の GPT-6.1 Terra の公開で、間は9日だった。年表にある直近12件のモデル更新では、間隔の中央値は10日、最小は1日、最大は52日である。
画像の分野では、2026年9月8日に ChatGPT Images 2.5 が公開された。ChatGPT、ChatGPT Work、Codex の全プランで使えるものだった。更新履歴によると、API でも同じ日に GPT Image 2.5 の Sunburst と Flare が出ている。その前の GPT Image 2 は2026年4月21日に API で公開された。
同じカテゴリで比べると
画像生成AIの比較表に並ぶツールのうち、年表でここ2か月にモデル更新があった4つに、参考として ChatGPT を加えて並べる。日数は2026年11月5日から数えている。
| ツール | 直近のモデル更新 | 日付 | 何日前 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | 画像モデル GPT-Image-2.6 を API で公開 | 2026年11月4日 | 1日前 |
| Canva | デザインを編集するモデル Canva Brush を公開 | 2026年10月30日 | 6日前 |
| FLUX | FLUX 3 Image Klein を公開 | 2026年10月15日 | 21日前 |
| Nano Banana | Nano Banana 2.1 を公開 | 2026年10月6日 | 30日前 |
| Recraft | 高速版の Recraft V4.1 Flash を公開 | 2026年9月23日 | 43日前 |
Canva は2026年10月23日に初の自社開発の画像生成モデル Canva Craft を公開し、10月30日に Canva Brush を出した。Google の Nano Banana 2.1 は、最大14枚の参照画像を合成できる。
TRAIL の比較表では、画像生成AIの4つのツールが、2026年9月23日から10月30日までの間に新しいモデルを出している。
誰が、いくらで使えるか
使えるのは API だ。モデル名は gpt-image-2.6-sunburst と gpt-image-2.6-flare である。モデルのページで対応先として示されているのは、画像の生成(v1/images/generations)と画像の編集(v1/images/edits)の2つだ。ガイドによると、GPT Image のモデルを使う前に、開発者向けの管理画面で組織の確認(Organization Verification)が必要になる場合がある。
料金は、OpenAI の料金ページの画像生成の表のとおりで、100万トークンあたりの金額である。トークンは AI が文章や画像を数える単位だ。キャッシュは一度送った内容を再利用するときの料金を指す。
| 項目 | GPT-Image-2.6(Sunburst、Flare) | GPT Image 2.5(Sunburst、Flare) |
|---|---|---|
| 画像の入力 | $8.00 | $8.00 |
| 画像の入力(キャッシュ) | $2.00 | $2.00 |
| 画像の出力 | $30.00 | $30.00 |
| 文章の入力 | $5.00 | $5.00 |
| 文章の入力(キャッシュ) | $1.25 | $1.25 |
料金ページの表では、2.6 の単価に 2.5 と同じ数字が並ぶ。ただしガイドは 2.5 について、単価が同じでも1枚あたりの費用が同じになるとは限らないと書いている。使うトークンの数がモデルや品質の設定で変わるためだ。
ガイドの計算ツールでは、GPT Image 2.6 で品質を low、大きさを1024×1024にすると、1枚の出力は823トークンになる。出力の費用は$0.02469と見積もられる。この見積もりに、文章や画像の入力の分は含まれない。
印を使った編集はほかの編集と同じ単価で、追加の料金はない。SVG の出力では、下書きにあたる参照画像の分を画像モデルの単価で払う。SVG を書く分は作成を受け持つモデル(authoring model)の単価で払う。
料金ページには、まとめて処理して割り引く Batch の料金の表もある。そこに載っているのは GPT Image 2 と 2.5 で、2.6 は載っていない。
まだ分からないこと
- ChatGPT と Codex で GPT-Image-2.6 を使えるかどうかは、今回確認した API の資料には書かれていない。
- Sunburst と Flare の性能と速さ。モデルのページは、どちらの性能と速さも「Not specified」としている。
- Batch で使えるかどうかと、その料金。
- 提供地域と、日本語の文字を画像に描くときの扱い。
- GPT Image 2.5 をいつまで使えるか。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.11.04 まで。




