Plaud と Notta の違い 専用レコーダーと会議 Bot、料金と選び方

AIボイスレコーダーの Plaud は録音機を買って使い、無料の Starter は月300分だ。Notta は録音機なしでも使え、Notta Memo シリーズを連携すると月600分が無料になる。料金、会議の録り方、データの扱いを比べた。

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この記事の要点

  • Plaud と Notta はどちらも会話を録音し、AI で文字起こしと要約まで作るサービスだ。Plaud は専用の録音機(Plaud デバイス)を買って使う前提で作られている。Notta はアプリやブラウザだけで始められ、録音機の Notta Memo と Notta Memo Pro も出している。
  • いちばん大きな違いは、無料で使える範囲が何に付くかだ。Plaud の無料の Starter(月300分)はデバイスを買った人向けで、Notta はデバイスがなくてもフリー(月120分、1回3分まで)を使え、Notta Memo シリーズを連携すると月600分の「Nottaハードウェアプラン」が付く。
  • 迷ったら、録音機を買わずにオンライン会議から試したいなら Notta から始める。対面の会議や電話を専用の録音機で残したいなら、Plaud と Notta Memo シリーズの両方が候補になり、本体の価格と付いてくる無料の時間で比べる。
目次9

ひとことで言うと

Plaud

Plaud は米国の Plaud Inc. の製品で、日本では日本法人の PLAUD株式会社が運営とサポートを担う。カード型の Plaud Note と Note Pro、身に着ける NotePin と NotePin S で録音し、スマホの Plaud App で文字起こしと要約を作る。パソコンの会議は Plaud Desktop で記録でき、イヤホン型の Plaud One は日本での販売を準備中で、ウェイトリストを受け付けている。

Notta

Notta は Notta株式会社の文字起こしと要約のサービスだ。パソコンのブラウザで使う Web版、iPhone と Android のアプリ、Windows と macOS のデスクトップ版がある。Web会議に「Notta Bot」を参加させて記録でき、録音機の Notta Memo と Notta Memo Pro もある。

比較表

値は TRAIL のファクトパック(2026年10月24日時点)と、両社の公式ページによる。

項目 Plaud Notta
提供元 Plaud Inc.(日本法人は PLAUD株式会社) Notta株式会社
使う場所 Plaud デバイス、iOS・Android の Plaud App、ブラウザの Plaud Web、macOS・Windows の Plaud Desktop ブラウザ(Web版)、iOS・Android アプリ、Windows・macOS のデスクトップ版。録音機の Notta Memo、Notta Memo Pro
得意なこと 専用の録音機で対面の会話や通話を録り、文字起こしと要約まで作る Web会議、対面、録音ファイルの文字起こしと AI 要約
録音機の価格 Note 27,500円、Note Pro 30,800円、NotePin 27,500円、NotePin S 28,600円(いずれも税込)。Plaud One 44,000円(税込、日本では販売準備中) Notta Memo 23,500円(税込)、Notta Memo Pro 29,700円(税込)
無料の範囲 Starter。Plaud デバイスを買うと使え、文字起こし月300分 フリー。文字起こし月120分、1回3分まで。Notta Memo シリーズを連携すると、ハードウェアプランで月600分
最安の有料プラン Pro 月3,000円(月払い)、年払いは年16,800円(月1,400円相当、税込)。文字起こし月1,200分 プレミアム 月払い¥1,980、年払い総額¥14,220(月¥1,185相当)。税込。文字起こし月1,800分
会社向けの料金 Team 1ユーザー月6,270円(月払い)、年払いは月4,216.67円相当。2026年11月30日までの特典あり ビジネス 1アカウント月¥4,180(月払い、税込)。ビジネス Plus 月9,000円か年64,800円(税抜)。エンタープライズは要相談
使えるモデル GPT-5.5、Gemini 3.1 Pro、Claude Sonnet 4.6 などに順次対応 公式に記載なし
日本語の画面 日本向けの公式サイトとサポート窓口がある。アプリの表示言語はスマホの言語設定に従う 対応
文字起こしの言語 112言語以上。1つの録音は1つの言語 日本語、英語など58言語
データの学習利用 録音、文字起こし、要約を AI の学習に使わない 音声認識の提供元の国内パートナー企業が、無作為に選んだデータを音声認識の学習に使う。ビジネス Plus とエンタープライズは「AI学習なし」
データの保存先 日本のユーザーは AWS の東京リージョン 東京のデータセンター(AWS)
最新の更新日 2026年10月7日 2026年9月24日

Plaud の録音機の価格は、Plaud Note などの各製品ページの税込みの表示による。最新の更新日は TRAIL の年表の日付だ。

Plaud は録音機を買って使う前提のサービスで、Notta は録音機がなくても使えるサービスに録音機を足した形だ。Plaud のヘルプによると、デバイスがなくてもアプリの導入とアカウントの作成はできるが、主要な機能はアカウントに連携したデバイスを中心に作られている。

料金の違い

本体を買うと付く無料の時間

Plaud の料金ページによると、Plaud デバイスを買えば追加料金なしで Starter を使え、毎月300分の文字起こしで、有料プランなしに録音、文字起こし、要約を始められる。Pro と Unlimited の主な違いは文字起こしの長さで、料金ページは毎月の録音が20時間を超えるなら Unlimited が最も費用対効果が高いとしている。

Notta は、Notta Memo、Notta Memo Pro、AIマイクホンの Zenchord 1 をアプリからアカウントに連携すると、無料の「Nottaハードウェアプラン」が付く。Notta のヘルプによると、文字起こしは毎月600分で、その範囲ではプレミアムと同じ機能を使える。1回の録音は最大5時間、ファイルの取り込みは月100件、AI 要約は月100回までだ。Notta Memo の製品ページは、この購入者特典のプランを「生涯無料」で使えるとしている。

ハードウェアプランには条件がある。単体では買えず、1つのワークスペースに付くのは1つだけで、録音機を何台つないでも分数は増えない。録音機の連携を外すと、プランはすぐに失効する。自分のワークスペースを持たない人と、プレミアム以外の有料プランのワークスペースのオーナーには付かない。

録音機なしで使うとき

録音機を持たずに始められるのは Notta だ。フリーは期間の制限なく無料で、文字起こしは月120分、1回3分までになる。Plaud の料金ページは、Plaud Desktop を Plaud デバイスの購入者だけが使えるものとしている。

足りないときの増やし方

Plaud はプランの時間を使い切ったときに文字起こしパッケージを単発で買える。各パッケージの製品ページによると、600分が2,000円、3,000分が10,000円、6,000分が15,000円(税込)だ。使わなかった時間は翌月に繰り越せない。

Notta のハードウェアプランではアドオンを買えない。時間を増やすには、プレミアム(月1,800分)かビジネス(無制限)に上げる。上げると、ハードウェアプランは失効する。

AI のクレジット

どちらも文字起こしとは別に AI の作業をクレジットで数える。Plaud は、AI エージェントの Plaud Agent が成果物を作ったりルーティンを実行したりするたびに Plaud クレジットを使い、文字起こしと通常の要約では使わない。Notta は、記録をまとめて扱う Notta Brain にどのプランでも月1,000クレジットが付き、記録をもとにした質問1回に100クレジット、PPT の生成1ファイルに300クレジットを使う。

できることの違い

対面の会議や商談を録る

対面の会話はどちらの録音機でも記録できる。Notta Memo Pro は通話と対面を自動で見分けて録音のモードを切り替え、Notta Memo は本体のスイッチで切り替える。Plaud では Note Pro が自動で切り替え、Note は2つのモードを切り替えて使う。NotePin と NotePin S は対面の録音だけだ。

項目 Plaud Note Pro Plaud Note Notta Memo Pro Notta Memo
価格 30,800円(税込) 27,500円(税込) 29,700円(税込) 23,500円(税込)
収音範囲 最大5m 最大3m 推奨は約5m 推奨は3m以内
通話と対面の切り替え 自動 切り替えできる 自動 本体のスイッチ
連続録音 最大30時間(音声強化モード)、最大50時間(長時間駆動モード) 最大30時間 オフラインで約50時間 約30時間
内蔵の保存容量 64GB 64GB 64GB 32GB
重さ 30g 30g 約30g 約28g

値は Plaud のデバイスの比較ページと、Notta の製品ページ、Notta Memo と Notta Memo Pro の違いのヘルプによる。Plaud の比較ページによると、Apple の「探す」は Note Pro、NotePin、NotePin S で使える。

録音機を使わずに対面の会話を録るなら、Notta のアプリやブラウザの「録音開始」で、スマホやパソコンのマイクから文字にできる。

電話の通話を録る

スマホの通話は Plaud の Note と Note Pro、Notta Memo と Notta Memo Pro で録音できる。Plaud Note と Notta Memo は、通話を録るときにスマホの背面に付けて使う。Notta のヘルプは、Notta Memo はスマホから独立しているので、電話の着信で録音が止まらないと説明している。

オンライン会議を録る

会議に Bot を入れるかどうかで分かれる。Notta は Zoom、Teams、Google Meet、Webex の会議に Notta Bot を参加させる方法と、デスクトップ版で Bot を入れずに録る方法の両方を選べる。Notta のヘルプによると、Notta Bot は参加者の一覧に表示され、デスクトップ版は他の参加者から見えない。デスクトップ版の Botなし録音はすべてのプランで使える。

Plaud には会議に参加する Bot がなく、パソコンでは Plaud Desktop がパソコンの音声を録音する。Plaud のヘルプによると、Zoom、Teams、Google Meet をはじめどの会議ツールとも使えるが、アカウントに Note Pro、Note、NotePin、NotePin S のどれかを登録している必要がある。Note をスマホやパソコンのスピーカーの近くに置いて録る方法も、ヘルプは案内している。

録音済みのファイルを文字にする

どちらも手元の音声や動画のファイルを取り込める。Plaud のヘルプによると、MP3、MP4、WAV、AAC、3GP などに対応し、1件あたり最長24時間までだ。Notta は、音声は1GBか5時間、動画は10GBか5時間の小さいほうまでで、フリーでも月50個まで取り込める。

録ったあとに同期する

録音機からの送り方にも違いがある。Plaud のプライバシーのページの FAQ によると、Plaud のデバイスは単体で外部のネットワークに通信する機能を持たず、録音はアプリへ接続したときにだけクラウドへ送られる。Plaud One の製品ページによると、イヤホン型の Plaud One は充電ケースに eSIM を内蔵し、4G LTE の通信で録音をアップロードできる。

Notta Memo Pro はあらかじめ設定した信頼済みの Wi-Fi に戻ると、録音を自動で Notta に同期する。この自動同期は Notta Memo では使えない。Notta のヘルプによると、Notta Memo シリーズをアプリに Bluetooth でつないで録ると、リアルタイムの文字起こしや翻訳も使える。

組み合わせて使う

両社とも、MCP(AI のアプリを外部のデータにつなぐ共通の規格)で記録を AI アシスタントから扱えるようにしている。Plaud の料金ページは Plaud MCP をベータ版として全プランに含め、Notion、Slack、Zapier との連携もベータ版として載せている。Notta のヘルプは、Notta MCP を Claude Desktop、Cursor、Codex で設定する例を挙げている。Notta の料金ページは Notion、Slack、Zapier などとの連携を載せている。

Plaud と Notta の間で記録を直接受け渡す方法は、公式のページに見当たらなかった。

更新の速さ

TRAIL の年表に記録した、直近の主な更新は次のとおりだ。

日付 ツール 内容 出来事
2026年10月7日 Plaud Plaud Agent に使う Plaud クレジットを導入 ページ
2026年9月24日 Notta 録音機『Notta Memo Pro』を発表、10月13日発売 ページ
2026年9月17日 Notta Memo 付属のプランを「ハードウェアプラン」にし、月600分に ページなし
2026年9月11日 Plaud Plaud Agent を中心にした次世代 Plaud Intelligence を予告 ページ
2026年9月9日 Plaud イヤホン型の AI デバイス Plaud One を発表 ページ
2026年8月5日 Notta 「音声AIプラットフォーム」へ再定義 ページ
2026年7月27日 Notta 法人向けの「ビジネスPlus」を新設 ページ
2026年7月8日 Notta 「Nottaデスクトップ」を公開 ページ
2026年5月13日 Plaud Plaud MCP と CLI を公開 ページ
2026年5月12日 Plaud チーム向けの Plaud Team を公開 ページ

TRAIL の年表では、2026年7月から10月(24日まで)の出来事は、月ごとに Plaud が0件、0件、2件、1件、Notta が2件、3件、2件、0件だ。どちらも2026年9月に新しい機器を発表した。Plaud は9日にイヤホン型の Plaud One、Notta は24日に Notta Memo Pro を発表した。

どれを選ぶか

  • 録音機を買わずに、まず無料で試したいなら、Notta。フリーは録音機なしで月120分、1回3分まで使える。
  • オンライン会議に Bot を参加させて記録したいなら、Notta。Plaud には会議に参加する Bot がない。
  • 録音機の本体を安く抑えたいなら、Notta Memo(23,500円、税込)。付いてくる無料のハードウェアプランは月600分だ。
  • 本体を買ったあとの無料の時間で比べるなら、Notta Memo シリーズのハードウェアプランは月600分、Plaud の Starter は月300分だ。
  • 身に着けて対面の会話を録りたいなら、Plaud の NotePin か NotePin S。マグネットピン、クリップ、ネックストラップ、リストバンドで身に着けられる。
  • 録音を AI の学習に使わせたくないなら、Plaud はどのプランでも、Notta はビジネス Plus かエンタープライズ。

よくある質問

無料でどこまで使えるか

Plaud は、Plaud デバイスを買えば Starter で毎月300分まで文字起こしと要約を使える。Notta は、録音機がなくてもフリーで月120分、1回3分まで使え、Notta Memo シリーズを連携すると月600分のハードウェアプランになる。Plaud は使わなかった時間を翌月に繰り越せず、Notta のハードウェアプランの600分は毎月リセットされる。

デバイスがなくても使えるか

Notta は使える。Web版、スマホアプリ、デスクトップ版だけで、録音、Web会議の文字起こし、ファイルの取り込みができる。Plaud はアプリの導入とアカウントの作成はできるが、主要な機能はデバイスを連携して使う前提で、Plaud Desktop もデバイスの購入者向けだ。

日本語で使えるか

両方とも使える。Plaud の文字起こしは日本語を含む112言語以上に対応し、日本向けの公式サイトとサポート窓口がある。Notta は画面が日本語で、文字起こしは日本語、英語など58言語に対応する。TRAIL は文字起こしの精度を比べていない。

会社で使うとき、データはどう扱われるか

データの保存先は両社とも東京だが、学習への使い方は違う。Plaud のヘルプによると、Plaud は録音、文字起こし、要約を AI の学習に使わず、文字起こしと要約に使う OpenAI、Google、Microsoft もデータを保持しない契約だ。Notta のヘルプによると、音声認識の提供元の国内パートナー企業が無作為に選んだデータを音声認識の学習に使い、ビジネス Plus とエンタープライズでは使わない。音声認識以外の AI 機能には、どのプランでもデータを提供していない。

録音の同意はどう取ればいいか

両社とも、録音に必要な同意や許可を利用者に代わって取ることはしないとしている。Plaud のヘルプは、Plaud は録音の合法性を判断せず、参加者から同意を集めることもないとし、適用される法律を守って必要な許可を得る責任は利用者にあるとしている。Notta のヘルプは、デスクトップ版の Botなし録音では他の参加者に文字起こしが通知されないとし、録音の前に必要な同意を得ていることを利用者自身の責任で確かめるよう求めている。Notta が利用者に代わって同意を確かめることはない。

Notta Memo と Plaud Note は何が違うか

どちらもカード型でスマホの背面に付けられ、通話と対面を録音できる。Notta Memo は23,500円(税込)で月600分の無料プランが付き、Plaud Note は27,500円(税込)で月300分の Starter が付く。保存容量は Notta Memo が32GB、Plaud Note が64GBだ。

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TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.07 まで。

出典

この記事に出てくるツール

  • Plaud

    Plaud Inc.

    会話を録音して文字起こしと要約まで作る、AIボイスレコーダーとアプリ

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIなし

    有料Pro 月3,000円(月払い)、年16,800円(年払い、税込)

    年表
    15件
    最新の更新
    2026.10.07
  • Notta

    Notta株式会社

    会議や通話を文字起こし・要約する音声AI

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIなし

    有料プレミアム 年払いで月1,185円相当(年14,220円、税込)

    年表
    31件
    最新の更新
    2026.09.24

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