2025年11月

この月に主要AIサービスで起きた46件の出来事です。対話AI 12件、開発 4件、統合エージェント 5件、リサーチ 6件、画像生成 9件、動画生成 4件、音声・会議 4件、業務効率化 2件。

対話AI12

  • Claudeモデル

    Claude Opus 4.5 を公開

    コーディング、エージェント、Computer use を強化した Opus。価格は入力100万トークン5ドル、出力25ドル。

  • ChatGPT機能

    shopping research を提供

    条件を伝えると、複数の情報源を調べて購入ガイドを作る shopping research を追加した。Free、Go、Plus、Pro が対象。

  • Grokモデル

    Grok 4.1 Fast を公開

    ツール呼び出しに強く、コンテキスト長が200万トークンのモデルと、X のデータ・ウェブ検索・コード実行を呼び出せる Agent Tools API を出した。

  • ChatGPT料金

    ChatGPT for Teachers を無料で提供

    認証済みの教員向けに、ChatGPT for Teachers を無料で提供すると発表した。学校や学区の管理者が教職員をまとめて招待できる。

  • Geminiモデル

    Gemini 3 Pro を公開

    Gemini 3 Pro が Gemini アプリで世界に展開され、Google 検索の AI モードや開発者向け製品にも入った。推論とマルチモーダル理解が強化され、開発基盤 Antigravity も発表された。

  • Gemini機能

    Gemini Agent と生成UIを追加

    Gemini 3 に合わせ、アプリに生成型のインターフェースと、受信箱の整理や予約などをこなす実験的な Gemini Agent が加わった。Gemini Agent は米国の Google AI Ultra 利用者が対象。

  • Microsoft Copilot機能

    Ignite 2025 で Work IQ 発表

    Microsoft 365 Copilot が仕事のデータを理解するための層 Work IQ と、組織内のエージェントを管理する Agent 365 を発表した。Word、Excel、PowerPoint のエージェントも示された。Copilot Business を12月に提供するとした。

  • Grokモデル

    Grok 4.1 を公開

    感情面の理解と文章表現、事実の正確さを改善したモデル。LMArena のテキスト部門で推論モードが1483 Elo で1位となった。

  • ChatGPT機能

    グループチャットを試験提供

    複数人と ChatGPT が同じ会話に参加できるグループチャットを一部地域で試験提供した。11月20日には Free、Go、Plus、Pro の全ログイン利用者へ広げると発表した。

  • ChatGPTモデル

    GPT-5.1 を公開

    GPT-5 を更新し、GPT-5.1 Instant と GPT-5.1 Thinking を公開した。会話の口調を選びやすくする設定も加えた。有料利用者から順に展開した。

開発4

  • Claude Codeモデル

    Claude Opus 4.5 を公開

    Claude Opus 4.5 が公開された。Claude Code ではプランモードが改良され、先に確認の質問をして、編集できる plan.md を作ってから実行する。デスクトップアプリからも Claude Code を使えるようになり、複数のローカルセッションとリモートセッションを同時に動かせる。Max と Team Premium は利用量が増え、Opus 専用のトークン上限は撤廃された。

  • Cursor企業

    Series D で23億ドルを調達

    評価額293億ドルで23億ドルを調達した。Coatue、NVIDIA、Google が新たに参加した。従業員は300人を超え、年換算の売上は10億ドルを超えたと発表している。

  • Windsurf機能

    Fast Context で検索を高速化

    JetBrains プラグインの更新履歴に、SWE-grep モデルを使う Fast Context が記載されている。エージェントによるコード検索が従来より20倍速くなるとしている。

  • Windsurf機能

    Codemaps を公開

    コードの構造を AI が注釈つきの地図にして示す Codemaps が公開された。SWE-1.5 の Fast と Claude Sonnet 4.5 の Smart を選べ、Cascade のプロンプトから @{codemap} で参照できる。

統合エージェント5

  • Genspark企業

    AI Workspace とシリーズB調達

    公式ブログで、AI Workspace の公開とシリーズBの資金調達が同じ記事で告知された。調達額は取得できた範囲では確認できていない。

  • Manus企業

    Microsoft Agent 365 の初期パートナーに

    Microsoft Agent 365 の初期パートナーとして、Manus を Microsoft 365 内で使えるようにすると発表した。市場調査や文書整理などを、Microsoft の管理下で利用できる。

  • Genspark企業

    Microsoft と戦略的に協業

    公式ブログで、Microsoft との戦略的な協業が発表された。Microsoft の Agent 365 に関わる提携として、同社の知識労働者向けに AI エージェントを届けると説明されている。

  • Manus機能

    Manus Browser Operator を公開

    ユーザー自身のブラウザ拡張機能として動き、ログイン済みの CRM や調査ツールを操作できる。ローカルの IP とログイン状態を使うため、認証で止まりにくい。

  • Manus企業

    Stripe と連携し決済設定を簡素化

    Stripe の claimable sandbox を使い、先にサービスを作って決済設定を後から行えるようにした。商品設定や Webhook の設定、テストを自動で進める。

リサーチ6

  • Perplexity機能

    Comet の Android 版を公開

    Android 向けの Comet を出した。音声操作、複数タブの要約、広告ブロックに対応する。同じ回で Gemini 3 Pro などのモデルも追加された。

  • NotebookLM機能

    インフォグラフィックとスライドを生成

    ソースの要点を1枚のインフォグラフィックにまとめたり、スライド資料を作って PDF で共有したりできるようになった。画像の生成には Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)を使う。画像生成機能は18歳以上が対象。

  • Sakana AI企業

    シリーズBで320億円を調達

    三菱UFJフィナンシャル・グループ、Khosla Ventures、Factorial が主導した。調達額は320億円(2億ドル)で、投資後の企業価値は約4,320億円(27億ドル)と公表している。

  • NotebookLM機能

    Deep Research とソース形式の拡大

    質問から調査計画を作り、数百のウェブサイトを巡って報告書にまとめる Deep Research を加えた。短時間で済ませる Fast Research も選べる。Google スプレッドシート、Word(.docx)、画像、Drive 上の PDF もソースにできるようになった。

  • NotebookLM機能

    アプリにフラッシュカードとクイズを追加

    モバイルアプリで、ソースからフラッシュカードとクイズを作れるようになった。トピック、難易度、枚数や問題数を指定できる。同時に、モバイルのチャットは文脈の窓が4倍、会話の記憶が6倍になった。

  • Perplexity機能

    API の Pro Search を一般提供

    複数の手順を踏んで調べ、ツールを自動で使う Pro Search を API で一般提供した。思考の過程をストリームで受け取れる。

画像生成9

  • FLUXモデル

    FLUX.2 を公開

    [pro]、[flex]、重み公開の [dev] を出した。最大10枚の参照画像と4メガピクセルの出力に対応する。[dev] は32Bパラメータ。

  • Nano Banana機能

    日本の検索と NotebookLM に対応

    日本でも Google Lens と検索の AI モードから Nano Banana による画像編集が使えるようになった。NotebookLM の動画解説にも新しい画風と Brief 形式が加わった。数週間かけて順次提供される。

  • Nano Bananaモデル

    Nano Banana Pro を公開

    Gemini 3 Pro を土台にした画像生成・編集モデル(Gemini 3 Pro Image)。画像内の文字表現を強化し、最大14枚の画像を合成して最大5人の一貫性を保てる。2K・4K出力に対応し、Google 検索の情報を参照できる。

  • Nano Bananaモデル

    Gemini 3 Pro Image を API で公開

    Nano Banana Pro の API 版 gemini-3-pro-image-preview を Gemini API で公開した。Google AI Studio と Vertex AI でも有料プレビューとして使える。

  • Nano Banana機能

    日本で Nano Banana Pro の提供を開始

    日本向けの発表で、Gemini アプリでは「画像の作成」から思考モードを選んで使う。無料ユーザーは利用枠が限られ、Google AI Plus・Pro・Ultra は枠が広い。Google スライドと Google Vids でも日本で使える。

  • Adobe Firefly機能

    Nano Banana Pro を Firefly に追加

    Google の Gemini 3(Nano Banana Pro)が Firefly の Text to Image と Photoshop の生成塗りつぶしで使えるようになった。Creative Cloud Pro と Firefly の各プランでは、2025年12月15日まで画像生成が無制限になった。

  • Nano Banana機能

    Gemini アプリで AI 画像の判定を開始

    画像を Gemini にアップロードし、Google の AI で作成・編集されたかを尋ねられるようになった。SynthID の透かしの有無を確認して答える。Nano Banana Pro の画像には C2PA のメタデータも付く。

  • Midjourney機能

    ユーザープロフィール機能を追加

    ユーザー名、アイコン、バナー、自己紹介を設定し、作品を紹介できるプロフィールを追加した。他の作者のフォローやリンク共有も可能。

  • Nano Banana機能

    Google フォトに Nano Banana の画風変換

    Google フォトの画風変換に Nano Banana が使われ、写真をルネサンス風の肖像や絵本風にできる。この発表の新機能は主に米国とインドが対象。

動画生成4

音声・会議4

  • Suno企業

    Warner Music Group と提携

    Warner Music Group と提携し、許諾を受けた音源による新モデルを出す方針を示した。曲のダウンロードは有料アカウントに限り、プランごとに月間の回数を設ける。

  • Suno企業

    2億5,000万ドルを調達

    Menlo Ventures が主導する資金調達で、評価額は24.5億ドル。NVentures、Hallwood Media なども参加した。利用者は累計で約1億人と説明している。

  • ElevenLabs機能

    画像・動画生成をベータ公開

    音声、画像、動画の生成を一つの場所で扱える Image & Video をベータ版で公開した。Veo、Sora、Kling、Wan、Seedance などの動画モデルと、Nanobanana や GPT Image などの画像モデルを選べる。

  • ElevenLabsモデル

    Scribe v2 Realtime を公開

    リアルタイムの文字起こしモデル。150ミリ秒未満で書き起こし、90を超える言語に対応する。音声エージェントや会議の字幕向けで、Agents にも組み込まれた。

業務効率化2

  • Notion AIモデル

    Gemini 3 Pro を Agent に追加

    Google の Gemini 3 Pro を Notion Agent で使えるようにした。これで Agent は Google、OpenAI、Anthropic のモデルから選べる。

  • Notion AI機能

    Notion 3.1 で会議ノートを強化

    Meetings タブで全会議のノートを一覧でき、要点から文字起こしの該当箇所へ移れるようになった。Agent がページコメントや CSV を読めるようになり、Google・Notion のカレンダーも検索対象に入った。