AIアバターとは?意味・仕組みと主なツールの料金・本人同意の条件(2026年11月時点)
AIアバター
AI Avatar / デジタルツイン / トーキングアバター
AIアバターとは、人の姿をまねた映像の人物を AI で作り、台本や音声に合わせて話させる技術のこと。写真や短い録画から、本人そっくりのアバターが話す動画を作れる。
要するに
- 見た目は写真、動きは動画、声は録音から取り、口の動きを音声に合わせる
- HeyGen は動画からアバターを作るとき、本人が撮った同意の動画を求める
- HeyGen の Free の出力は商用不可で、Kling は有料の加入者に商用を認める
最終確認

話すアバターを作る主なツール
AIアバターの主な出来事
目次8
ひとことで言うと
AIアバターは人の姿をまねた映像の人物を AI で作り、台本や音声に合わせて話させる技術だ。写真や短い録画から自分そっくりのアバターを作り、話す動画にできる。動画生成AIのうち、話す人物の映像に特化したものといえる。
身近な例でいえば、社内研修の説明動画を、講師が毎回撮影せずに作れる。台本を入力すると、講師のアバターがその内容を話す動画ができる。
仕組み
HeyGen のヘルプと Kling の発表をもとに、アバターの動画ができるまでの要素をまとめると次のとおりだ。
- 見た目:HeyGen のヘルプは、服装、背景、構図などの見た目は写真から取るとしている。写真をアップロードするほか、指示文で見た目を作ることもできる。
- 動き:身ぶり、まばたき、首のかしげ方などの動きは本人の動画から学ぶ。HeyGen は、1本の動画には音声と何千枚ものコマが入っているため、見た目、動き、声の3つを一度に渡せると説明している。
- 声:声の調子やなまりは本人の録音から取る。Kling AI Avatar では、録音の代わりに、文章を読み上げる音声生成AIの声を数十種類から選べる。
- 口の動き合わせ(リップシンク):話す音声に合わせて、口の形を動かす。HeyGen のヘルプは、顔が画面の中で小さすぎると、口の動き合わせの質が下がるとしている。
Kling は2025年9月11日に公開した Kling AI Avatar の説明で、音声と映像を対応させる仕組み(クロスアテンション)を使うとしている。長い動画では、先に全体の流れを組み立ててから、複数の区間を並行して作る。音声、画像、指示文を読み取り、表情、動き、カメラの動きまで計画するとしている。
表で見る最新の状況
上の1つめの表は、TRAIL が掲載しているツールのうち、話すアバターの動画を作れる2つを並べたものだ。料金の確認日は、HeyGen と Kling がどちらも2026年10月24日。
2つとも無料プランがある。HeyGen の Free は月3本、1本1分までで、透かしが入る。Kling の Basic はログインすると毎月無料のクレジットを受け取れる。最も安い有料プランは、HeyGen が Creator の$29/月、Kling が Standard の$8.8/月(初月$6.99)だ。画面の日本語表示には2つとも対応している。
Kling AI Avatar は画像1枚と音声1つから話すアバターの動画を作る機能だ。公開時は最長1分、1080p・48fps で、英語、日本語、韓国語、中国語の音声に対応した。2025年12月4日の Kling AI Avatar 2.0 で、最長5分の動画に対応した。
2つめの表は TRAIL の年表からアバターの主な出来事を選んだものだ。HeyGen は2022年7月29日に Movio の名前で公開され、2023年4月3日に HeyGen に改称した。2025年5月1日の Avatar IV は1枚の画像から動画を作り、初めて手の身ぶりに対応した。2026年4月8日の Avatar V は、15秒の録画から動画を作れる。
TRAIL の年表では、会話にその場で応じるアバターの発表が続いている。HeyGen は2024年10月1日にアバターを Zoom 会議に参加させる機能を、2025年10月1日に対話型の LiveAvatar を出した。Runway は2026年3月9日に会話できるアバターを作る API を、Google は2026年9月24日に Gemini 3.8 Live の Live Avatar を出している。AIアバターの使い道は、録画した動画づくりから、その場の会話にも広がっている。
AIアバターと動画生成AIの違い
| 項目 | AIアバター | 動画生成AI |
|---|---|---|
| 作るもの | 話す人物の映像(研修、説明、翻訳の動画など) | 文章や画像から作る動画全般 |
| 主な入力 | 本人の写真・動画、台本、音声 | 文章の指示、画像 |
| 音声 | 台本や音声に合わせて口を動かす(リップシンク) | 映像と一緒に音声を作るモデルがある(Veo 3 など) |
| TRAIL の代表的なツール | HeyGen、Kling(Kling AI Avatar) | Kling、Veo、Runway、Seedance |
動画生成AIの各社の条件は動画生成AIの比較表にまとめている。
仕事でどう関係するか
社内研修や製品説明の動画を作るとき
まず確かめたいのは、作った動画を社外や仕事で使えるかだ。各社の記載は次のとおりだ。
- HeyGen:利用規約(2026年10月16日更新)は、Free で作った出力を、個人の非営利の利用と社内での評価に限っている。販売、収益化、広告、クライアントの仕事などには使えない。Creator、Pro、Business の節では、商用を含めて出力の利用を制限しないとしている。
- Kling:料金ページのよくある質問は、有料の加入者は作った内容を商用目的で使えるとしている。Kling と競合する製品やサービスの開発には使えない。
新入社員向けに、経費精算の手順を説明する2分の動画。
話し手は落ち着いた口調で、手順を3つに分けて説明する。
最後に、問い合わせ先の部署名を読み上げて終える。同僚や取引先の姿でアバターを作るとき
他人の姿を使うときは、本人の同意の手続きを確かめる。HeyGen のヘルプによると、動画からアバター(デジタルツイン)を作るたびに、本人が短い同意の動画を撮る必要がある。他人のアバターを作るなら、その人が自分で同意の動画を撮る。同意の動画の人と、アバターの映像の人が違うと受け付けられない。HeyGen では、動画からアバターを作るとき、本人が撮った同意の動画が欠かせない。
HeyGen の利用規約も本人の同意なく人の画像をアップロードすることを禁じている。
動画を多くの言語で出すとき
海外の拠点や顧客に向けて、同じ動画を多くの言語で出すなら、翻訳の機能を確かめる。TRAIL のデータでは、HeyGen は動画を175以上の言語・方言に翻訳する機能がある。Kling AI Avatar は公開時に英語、日本語、韓国語、中国語の音声に対応した。
注意点と限界
- AI で作ったことを示す必要がある。HeyGen の利用規約は、出力を人に配るときは、法律で求められる範囲で AI で作ったことを示すよう求めている。出力をすべて人が作ったものと偽ることも禁じている。
- 法律の確認は使う側の責任になる。Kling の料金ページは、商用で使う前に、肖像権、著作権、商標、広告の規制、AI で作ったことの表示などの決まりに合うかを利用者が確かめるよう求めている。
- 撮り方で質が変わる。HeyGen のヘルプは、顔が小さすぎる写真では口の動き合わせの質が下がり、歩いている途中のような姿勢では動きが止まったり繰り返したりするとしている。
- 本物と見分けにくい映像になる。実在の人物に似せ、見た人が本物だと受け取りうる AI の映像はディープフェイクと呼ばれる。HeyGen は本人の同意と AI の表示を、Kling は AI の表示などの決まりに合うかを確かめる責任を利用者に置いている。
よくある質問
AIアバターとは何か
人の姿をまねた映像の人物を AI で作り、台本や音声に合わせて話させる技術だ。HeyGen のヘルプによると、アバターは見た目、動き、声の3つの要素でできている。台本を入れると、その内容を話す動画ができる。
無料で使えるか
使える。HeyGen の Free は月3本、1本1分まで作れ、Kling の Basic は毎月の無料クレジットを受け取れる。ただし、HeyGen の Free の出力は商用に使えない。
自分そっくりのアバターを作れるか
作れる。HeyGen では、本人の動画と同意の動画から、自分のアバター(デジタルツイン)を作れる。Avatar V は15秒の録画から動画を作れる。
他人のアバターを勝手に作れるか
HeyGen では作れない決まりだ。動画からアバターを作るときは、アバターにする本人が自分で同意の動画を撮る必要がある。利用規約も本人の同意なく人の画像をアップロードすることを禁じている。
日本語で話させられるか
話させられる。Kling AI Avatar は公開時に日本語の音声に対応した。HeyGen は画面の日本語表示に対応し、動画を175以上の言語・方言に翻訳する機能もある。
関連する用語
- 用語:動画生成AI、音声生成AI、ディープフェイク、生成AI、AIエージェント
- ツール:HeyGen、Kling
- 使い方:HeyGen の使い方、Kling の使い方
- 比較と解説:動画生成AIの比較表、HeyGen Video の解説
出典
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- TRAIL編集部(編集方針)
