Kling の使い方 動画の作り方と商用利用の条件、広告や製品動画の例

動画生成AI「Kling」は無料の Basic で試せるが、商用利用と透かしの除去は月$8.8の Standard から。Kling 4.0 での始め方、プランの選び方、製品紹介や CM に使えるプロンプト6例、解約の注意点をまとめた。

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この記事の要点

  • Kling は文章や画像から音声付きの動画を作る動画生成AIだ。最新の Kling 4.0 は1回で3〜30秒の動画を作れ、日本語のせりふと画面の文字にも対応する。
  • 無料の Basic プランがあるが、商用利用、透かしの除去、1080p と4K の動画は月$8.8の Standard 以上の有料プランに限られる。
  • kling.ai にログインして「Video Generation」を開き、モデルを選んで作りたい動画を文章で書けば始められる。iOS、Android、macOS、Windows のアプリもある。
目次11

何ができるか

Kling は Kuaishou Technology の動画生成AIだ。公式の「Kling 4.0 User Guide」と料金ページによると、主に次のことができる。

  • 動画の生成:文章から動画を作る。画像を最初のコマにした動画や、最初と最後のコマを決めた動画も作れる。
  • 決めのコマの指定:「Keyframes」で最大10枚のキーフレーム画像(動画の途中の決めのコマ)を渡し、話の流れに沿った動画を作る。
  • 参考素材の組み合わせ:「Omni Reference」で画像、動画、声などを合わせて最大15件渡し、人物の見た目や動き、カメラの動きをそろえる。
  • 動画の編集:手持ちの動画の人物の表情、背景、全体の画風などを、ほかの部分を保ったまま直す。
  • 音声と文字:せりふ、効果音、環境音の入った動画を作る。せりふと画面の文字は日本語にも対応する。

解像度は 720p、1080p、4K から選べる。縦横比は 21:9、16:9、1:1、9:16 と、自動で決める Auto がある。TRAIL の年表では Kling 4.0 は2026年10月15日にすべての利用者に公開された。速さを重視した Kling 4.0 Flash もあり、こちらは20秒まで、720p までの動画を作る。

料金とプランの選び方

料金は公式の料金ページによる。2026年10月24日に確かめた。料金ページには、税込みか税抜きかの記載がない。初月や初年度の割引は、初めて契約するときに1回だけ受けられる。

プラン 月払い 年払い 含まれるもの・上限 向いている人
Basic $0 なし 毎月のクレジットは含まれない。1回に1本。透かしあり。商用利用は不可 仕事に使う前に試したい人
Standard $8.8/月(初月$6.99) $79.2/年 月660クレジット。1080p と4K の動画。透かしの除去。商用利用。1回に4本 商用で動画を作り始める人
Pro $32.56/月(初月$25.99) $293.04/年 月3,000クレジット。Kling 4.0 の割引。新機能への優先アクセス 月660クレジットでは足りない人
Premier $80.96/月から(初月$64.99から) 18,000クレジットで$1,639.99/年 月8,000、18,000、28,000、38,000クレジットから選ぶ Pro の月3,000クレジットでは足りない人
Ultra+ $544.99/月(初月$402) $4,902.99/年 月57,000クレジット 大量に動画を作る人

Premier は月18,000クレジットなら月$181.99だ。上のプランほど、100クレジットあたりの値段が下がる。月払いでは Standard が100クレジット$1.06、Ultra+ が$0.71だ。

クレジットは画像や動画を作るときに使う単位で、作る本数、モデル、長さ、解像度で使う量が決まる。たとえば公式の Kling VIDEO 3.0 のガイドでは、音声付きの 1080p の動画は1秒12クレジットで、5秒なら60クレジットになる。

Basic と有料プランの違いは大きく、商用利用、透かしの除去、1080p と4K の動画は Standard 以上でしか使えない。Basic には毎月のクレジットが含まれないが、契約していない人も毎月ログインすると無料のクレジットを受け取れる。その有効期限は31日だ。

Kling 4.0 は日本語のせりふと、映像の中の日本語の文字に対応している。kling.ai の表示は英語、日本語、韓国語などから選べる。

始め方

ブラウザ

公式の「Text-to-Video」の紹介ページと「Kling 4.0 User Guide」の説明を、1本目の動画を作るところまでつないだ流れだ。

  1. kling.ai を開き、「Sign In」からログインする。
  2. メニューの「Video Generation」を開く。
  3. 使うモデルを選ぶ。
  4. 入り口を選ぶ。初期設定は参考素材をまとめて渡せる「Omni Reference」だ。決めのコマを正確に指定したいときは「Keyframes」を選ぶ。
  5. 作りたい動画を、ふだんの言葉で書く。場面、人物、動き、画風を入れてよい。
  6. 解像度、長さ、縦横比を選ぶ。Kling 4.0 では長さを3〜30秒の間で1秒刻みに選べ、初期値は10秒だ。
  7. 動画を作り、できた動画をダウンロードする。

Omni Reference と Keyframes の機能は、1回の生成の中で組み合わせられない。

アプリ

kling.ai のページの下に、iOS、Android、macOS、Windows のアプリへのリンクがある。アプリで契約したプランは、App Store か Google Play の設定から解約する。請求書の発行はアプリからは申し込めず、ウェブで行う。

仕事での使い方

ここでのプロンプトは Kling にこう頼めるという例だ。公式のガイドに合わせて英語で書き、せりふは日本語でかぎかっこの中に入れる。[ ] の中を自分の内容に差し替えて使う。TRAIL は出力を確かめていないので、できた動画は最後まで見て確かめる。仕事で使う動画は有料プランで作る。

製品写真から紹介動画を作る

EC サイトや展示会で流す、商品が回って見える短い動画を作る場面だ。Omni Reference で商品の写真を上げ、次のように書く。

プロンプト
@Image1 defines the product; preserve its shape, color, and logo exactly.
The product sits on a white marble table. The camera slowly orbits around it.
Side backlighting outlines the product's edges, the background is softly blurred.
No subtitles. No background music.

上げた素材には、上げた順に @Image1、@Image2 のような番号が付く。ガイドはそれぞれの素材に何をさせるかを書くよう勧め、役割を書かないとモデルが用途を推し量るため結果が読みにくくなるとしている。

日本語のせりふ入りの短い CM

自社サービスを紹介する、人物が話す短い CM を作る場面だ。Omni Reference で次のように書く。

プロンプト
A woman in her 30s in a bright modern office looks at the camera and smiles.
She speaks in natural, clear, friendly Japanese: 「[サービス名]で、[誰の][どんな手間]が、ぐっと楽になります。」
0–4 s: medium shot, she turns from her laptop to the camera.
4–10 s: slow push-in while she speaks.
Audio: her voice, soft office ambience. No background music.

ガイドは、ある言語で話させるときは、その言語でせりふをかぎかっこの中に書くよう勧めている。声の年齢、声の調子、話す速さ、感情を書くと、声をより細かく決められる。

SNS 用の縦長広告に文字を入れる

TikTok や Instagram の縦長広告で、商品名やキャッチコピーを画面に出す場面だ。縦横比を 9:16 にして、次のように書く。

プロンプト
Vertical video. A cup of [商品名] coffee on a wooden counter, morning sunlight, steam rising.
At 2 s, the Japanese text 「[キャッチコピー]」 appears in bold white letters at the center, and stays clear and stable until the end.
Audio: gentle cafe ambience, light acoustic music.

Kling 4.0 は日本語を含む複数の言語の文字に対応し、カメラが動いても文字がはっきり読めるとガイドは説明している。字幕を入れるときは、文字の大きさ、配置、出す時間、せりふと合わせるかを書くよう勧めている。

研修動画の導入カット

社内研修の動画の冒頭に入れる、職場の様子の短いカットを作る場面だ。Keyframes で最初のコマにする社内の写真を上げ、次のように書く。

プロンプト
Employees in a meeting room start a discussion. The camera slowly pulls back to show the whole room.
Warm natural light from the windows, calm and focused mood.
No subtitles. No background music.

ガイドは、「〜しない」という指示は誤りを招きやすいとしつつ、字幕と BGM の2つだけは、要らないときにはっきり外すよう勧めている。指定しないと、モデルが加えることがあるからだ。

既存の動画の背景だけを差し替える

撮影済みの商品紹介の動画で、背景だけを季節のキャンペーンに合わせて変える場面だ。動画を上げて、次のように書く。

プロンプト
Edit @Video1. Replace the background with a snowy winter street with warm shop lights.
Keep everything else unchanged.

編集では「Edit @Video1」と書き、何をどう変えるかをはっきり書くよう、ガイドは勧めている。「Reference @Video1」と書くと、参考にした新しい生成と受け取られることがある。

参考動画の構成で自社の商品に置き換える

社内で作った過去の広告動画の構成やテンポをそのまま使い、新しい商品に置き換える場面だ。元の動画と新しい商品の写真を上げて、次のように書く。

プロンプト
Replace the product in @Video1 with the product from @Image1.
Keep everything else unchanged, including the background composition, camera movements, lighting, audio, and video duration.

ガイドは、参考の動画と作りたい内容のテンポやカットの構成が近いほど、狙った結果に近づけやすいとしている。参考に使う動画は、自分が使う権利を持っているものに限られる。

うまく頼むコツ

公式の「Kling 4.0 User Guide」から、3つの原則を選んだ。

抽象的な言葉を、見えるものに置き換える

ガイドは抽象的な言葉を減らし、見た目を具体的に書くよう勧めている。モデルが推し量る部分が減るからだ。

悪い例は次のとおりだ。

プロンプト
Premium look

良い例は次のとおりだ。

プロンプト
Side backlighting outlines the object's edges, the background is blurred, and fine matte grain is visible on the surface.

「〜しない」より、見せたいものを書く

否定の指示は誤りを招きやすい。ガイドは見せたくないものを書く代わりに、見せたいものを直接書くよう勧めている。

悪い例は次のとおりだ。

プロンプト
Don't show the person's face while they're on the phone.

良い例は次のとおりだ。

プロンプト
The person is shown in profile while talking on the phone.

まず1文で書き、効く細部だけを足す

ガイドは長いプロンプトほど良いわけではないとしている。人や物、場面、動き、感情を1文で書き、カメラ、時間、音声、残したいものなど、結果に効く細部だけを足す。形容詞を重ねるより効果があるという。

悪い例は次のとおりだ。

プロンプト
A very beautiful, amazing, stunning, gorgeous, cinematic, epic video of a city.

良い例は次のとおりだ。

プロンプト
A delivery cyclist rides through a rainy Tokyo street at night, looking determined.
0–5 s: tracking shot from the side. Audio: rain and distant traffic.

使いこなすための設定や機能

Omni Reference で渡せる素材は、画像が10枚まで(1枚30MBまで)、動画が5本まで(合計30秒、1本300MBまで)、声のプロフィールが3つまでで、合わせて15件までだ。声のプロフィールは5〜30秒の音声から作る。背景の音楽や効果音は上げられず、モデルが映像に合わせて作る。

ガイドはプロンプトを素材の役割、全体の設定、時間ごとの出来事、音声の順に組み立てる型を示している。時間ごとの出来事は「0–X s」のように秒で区切って書く。プロンプトは8,000トークン(AI が文章を数える単位)まで書ける。

会社で使うときは、請求書をウェブで発行できる。右上の「Subscription Management」から「Purchase History」のタブを開き、「Request Invoice」を選ぶ。請求書は10営業日以内に出て、PDF でダウンロードできる。チーム向けのメンバーシップでは、オーナーと管理者がチームのクレジットを補充し、配分できる。

ほかのツールとの違い

TRAIL のファクトパック(2026年10月24日時点)にある値で比べた。

Kling HeyGen Runway Veo
提供元 Kuaishou Technology HeyGen Runway Google
無料の範囲 Basic $0。プランのクレジットはないが、ログインで毎月の無料クレジットを受け取れる 月3本、1本1分まで Free $0 Gemini 無料プラン ¥0
最安の有料プラン Standard $8.8/月(初月$6.99) Creator $29/月(年払いは月$24) Standard $15/月(年払いは月$12) Google AI Plus ¥725/月
最新のモデル更新 2026年10月15日(Kling 4.0) 2026年10月21日(HeyGen Video) 2026年9月3日(GWM Worlds 2) 2026年8月27日(Gemini Omni 1.1 Flash)

料金の通貨は、Veo だけが円で、ほかは米ドルだ。詳しい違いは動画生成AIの比較表と、HeyGen と Kling の比較、Kling と Runway の比較、Kling と Veo の比較にまとめている。

困ったときは

クレジットが足りなくなった

契約中にクレジットを使い切ったときは、上のプランに上げるか、クレジットを別に買う。上のプランに上げると、新しいプランの特典と月のクレジットはすぐに使える。別に買ったクレジットもすぐに加わる。

クレジットの期限

月のクレジットの有効期限は付与された日から31日だ。別に買ったクレジットは2年もつ。複数のクレジットがあるときは、期限の近いものから先に使われる。クレジットはほかの人に渡せず、現金にも戻せない。

思ったとおりの動画にならない

ガイドはまず2つを確かめるよう勧めている。それぞれの素材の役割をはっきり書いたかと、「premium look」「cinematic feel」のような抽象的な言葉が入っていないかだ。抽象的な言葉を、光、素材、構図のような具体的な説明に置き換えると、結果がよくなることが多いという。

解約したい

ウェブで契約した場合は、「Profile」から「Manage Plan」を開き、「Cancel Subscription」を選ぶ。iPhone で契約した場合は「設定」で Apple ID →「Subscriptions」→契約を選んで「Cancel Subscription」、Android では Google Play ストアのプロフィール画像→「Payments & subscriptions」→「Subscriptions」から解約する。

有料サービスの利用規約では、一度有効になった有料サービスの料金は返金されない。契約が切れると、契約の特典は使えなくなり、残った月のクレジットも消える。期限内の別に買ったクレジットは、そのまま使える。

アカウントを消したい

利用規約によると、アカウントの設定から削除するか、support@kling.ai に連絡する。削除したアカウントは元に戻せず、中のコンテンツや情報も取り戻せない。

気をつけること

内容が正確とは限らない

利用規約は、出力が実在の人、場所、事実を正しく表さないことがあるとしている。使う前に、人の確認を含めて、正確さと用途に合うかを利用者が見きわめる必要がある。個人に関する出力を、信用、雇用、医療のような重要な判断に使ってはいけない。

入力したデータの扱い

利用規約では、利用者は入力した内容と出力をサービスの宣伝や改善などに使う許可を Kling に与え、入力した内容は Kling の AI モデルの学習にも使われうる。使われたくないときは、support@kling.ai にメールで知らせて許可を取り消せる。今回読んだ公式ページには、画面の設定で学習を止める方法の記載はなかった。

生成物の権利

利用規約では、Kling は入力と出力の所有権を主張しない。有料のメンバーは出力を商用に自由に使え、複製、配布、改変ができる。ただし、Kling と競合する製品やサービスの開発には使えない。Basic の利用者は、書面の許可がない限り商用に使えず、作った内容に Kling のブランドとロゴを表示する必要がある。

商用で使う前に、肖像権、名前の権利、著作権、商標、広告の決まり、AI で作ったことの表示などの法令や規則を守っているかは、使う人が確かめる。参考に上げる画像や動画も、自分が権利を持つか、持ち主の許可を得たものに限られる。

会社で使うときのルール

利用規約では、13歳未満、または住んでいる地域の法律が定める最低年齢に満たない人は使えない。成人の年齢に満たない人は、保護者が代わって規約に同意する。サービスや出力を、ほかの AI モデルの学習や開発に使うことは禁じられている。

よくある質問

無料でずっと使えますか

Basic は無料だが、毎月のクレジットは含まれない。契約していない人も、毎月ログインすると31日もつ無料のクレジットを受け取れる。ただし、商用利用や透かしの除去はできない。

日本語で使えますか

使える。Kling 4.0 は日本語のせりふと画面の日本語の文字に対応し、kling.ai の表示も日本語を選べる。せりふは日本語でかぎかっこの中に書く。

スマホで使えますか

iOS と Android のアプリがある。macOS と Windows のアプリもある。請求書の発行はアプリからはできず、ウェブで申し込む。

商用利用できますか

Standard(月$8.8)以上の有料プランならできる。Kling と競合する製品やサービスの開発には使えない。Basic で作った動画は、書面の許可がない限り商用に使えない。

入力した内容は学習に使われますか

利用規約では、入力と出力をサービスの宣伝や改善などに使う許可を Kling に与え、入力は AI モデルの学習にも使われうる。使われたくないときは、support@kling.ai にメールで知らせて許可を取り消せる。

解約すると返金されますか

返金されない。有料サービスの利用規約では、一度有効になった料金は返金しないとしている。契約が切れると、残った月のクレジットも消える。

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TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.19 まで。

出典

この記事に出てくるツール

  • Kling

    Kuaishou Technology

    文章や画像から動画・画像を生成するAIサービス

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり
    年表
    37件
    最新の更新
    2026.10.19
  • HeyGen

    HeyGen

    AIアバターが話す動画を作れる動画生成プラットフォーム

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語あり
    • APIあり
    年表
    38件
    最新の更新
    2026.10.23
  • Runway

    Runway

    動画と画像をAIで生成・編集するクリエイティブツール

    • 無料プランあり
    • 画面の日本語なし
    • APIあり
    年表
    49件
    最新の更新
    2026.10.09
  • Veo

    Google

    テキストや画像から音声付きの動画を作るモデル

    • 無料プランなし
    • 画面の日本語なし
    • APIあり
    年表
    30件
    最新の更新
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