Notion の「Notion AI」に新クレジット制度 Business 以上の席に毎月の枠
Notion が2026年10月19日、Notion AI の新しいクレジット制度を発表した。Business と Enterprise の席に毎月2種類の枠が付く。既存のワークスペースは11月2日に移る。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.19 まで。
- Notion は2026年10月19日、Notion AI の新しいクレジット制度を発表した。Business と Enterprise の席に、毎月 Standard クレジット1,500と Select クレジット500が付く。
- 社内で Notion AI や Custom Agents を使う人と、その費用を管理する管理者に関係する。
- 新規のワークスペースは2026年10月19日から、既存のワークスペースは2026年11月2日から新制度に移る。
何が発表されたか
Notion AI を提供する Notion は2026年10月19日、Notion AI に2種類の月間クレジットを導入した。クレジットは、AI を使った分だけ減っていく利用の枠である。
Standard クレジットは、Notion がモデルを選ぶ作業に使う。モデルを自動で選ぶ仕組み「Auto」を使ったときがこれにあたる。Select クレジットは、利用者が自分でモデルを選ぶ作業と、自分用の Custom Agents に使う。Custom Agents は、決まった仕事を自動でこなす AI を利用者が自分で作る機能だ。2種類の枠は別々で、片方が余っても、もう片方の代わりには使えない。
同じ発表には、ほかの変更も入っている。Auto は、作業ごとに質・速さ・費用の釣り合いがとれるモデルへ振り分ける。エージェントの基盤も作り直し、1つの作業を24時間続けられるようにした。以前は5分だった。ChatGPT の契約を Notion につなぐ機能と、自分で用意したモデルの鍵を使う BYOK(Bring Your Own Key)も始めた。Notion MCP も改良した。MCP は、外部の AI ツールと Notion をつなぐ共通の方式である。管理者向けの AI Command Center は近日提供とした。
性能と費用の数字は、Notion の発表による。20以上のよくある使い方で、Auto は Opus 5.5 や Astra と同等の結果を出した。平均の費用は約90%低く、クレジットが約10倍長持ちするという。
年表で見ると
TRAIL の年表で、Notion AI の料金にかかわる出来事をさかのぼる。2025年5月13日に Business と Enterprise に AI を同梱した。公式は1ユーザー月額20ドルからと説明した。2026年4月14日には Custom Agents の実行コストが35〜50%下がった。2026年5月4日には Custom Agents が Notion credits による従量課金に移った。1,000クレジットあたり10ドルのアドオンである。
機能の更新も続いている。2026年10月13日の Notion 3.8 では、ChatGPT のプランを Notion の AI 利用に充てる機能が Business と Enterprise に入った。
TRAIL の年表では、Custom Agents の費用は2026年5月4日から、ワークスペースで買う Notion credits で払う形だった。今回から、席に付く Select クレジットで Custom Agents を試せるようになる。Notion の発表も、クレジットを買わなくても Custom Agents を作り始められると書いている。
同じカテゴリで比べると
仕事効率化ツールの比較表に並ぶツールのうち、直近45日(2026年9月5日〜10月20日)に重要度2以上の出来事があったものは次のとおり。
| ツール | 出来事 | 日付 |
|---|---|---|
| Notion AI | Notion AI に2種類の月間クレジット | 2026年10月19日 |
| Notion AI | Notion 3.8 で外部エージェントとの連携を拡充 | 2026年10月13日 |
| Gamma | Gamma 5 を公開 | 2026年10月6日 |
| n8n | n8n Agents を公開 | 2026年9月25日 |
| Notion AI | Notion 3.7 で Agent skills を導入 | 2026年9月15日 |
| n8n | n8n Assistant を公開 | 2026年9月9日 |
誰が、いくらで使えるか
新しいクレジットが付くのは Business と Enterprise の席だ。TRAIL が2026年10月10日に確認した日本の料金表では、Business は1メンバーあたり月3,150円、Enterprise は要問い合わせである。Free と Plus は AI 機能が試用のみだ。発表に円建ての新料金はない。
| クレジット | 使いみち | 毎月の枠 |
|---|---|---|
| Standard | Auto での作業、AI Meeting Notes、翻訳など | 1メンバーあたり1,500 |
| Select | 自分でモデルを選ぶ作業、自分用の Custom Agents | 1メンバーあたり500 |
| Notion | 枠を超えた分、Fable や Astra など消費の大きいモデル | 管理者が購入 |
Standard と Select は毎月リセットされ、繰り越せない。メンバー間で移すこともできない。使い切ると、その枠の作業はリセットまで止まる。管理者が許可すれば、ワークスペースの Notion credits で続けられる。この設定は初期状態ではオフである。
ヘルプページによると、AI Meeting Notes は2026年12月1日から Standard クレジットを使い始める。1時間の会議でおよそ10クレジットという見積もりだ。自分で作った Custom Agents は、チームと共有しても作った人の Select クレジットを使う。2026年11月2日より前に作られた Custom Agents は、引き続きワークスペースで共有するクレジットを使う。
Notion credits の単価は、今回の発表には書かれていない。料金表には、Custom Agents のアドオンとして1,000クレジットあたり月10ドルと載っている。
ChatGPT の Plus、Pro、Go の契約は、個人の Notion Agent につなげる。Custom Agents は対象外だ。BYOK は Enterprise 向けのプライベートアルファである。
まだ分からないこと
Notion credits の単価は、新制度の発表とヘルプページに載っていない。AI Command Center の提供開始日も示されていない。BYOK を Enterprise 以外に広げるかどうかと、一般提供の時期も書かれていない。付く枠はプランや購入の条件で変わることがあるとされるが、その条件は分からない。日本語での使い勝手や、日本向けの扱いについての記述もない。
次に見るもの
Notion の発表が予告しているのは次のものだ。
- 2026年11月2日の既存ワークスペースの移行。管理者に詳細のメールが届く。
- AI Command Center。使用量の確認、使用額の上限、使えるモデルの選択をまとめる。
- ChatGPT の接続の対象の拡大と、MCP 経由の Skills。