Runway の動画生成AIに「App Studio」 文章でアプリを作成、有料プランで追加料金なし
Runway が2026年10月23日、作りたい制作用アプリを文章で説明すると、組み立てから公開まで受け持つ App Studio を公開した。有料プランに含まれ、追加の料金はない。作成や実行には手持ちのクレジットを使う。
この記事の要点
- Runway が2026年10月23日、App Studio を公開した。作りたい制作用アプリを文章で説明すると、組み立てまで受け持つ機能だ。
- 画像や動画の制作で同じ手順を何度も繰り返すチームや、ブランドをそろえた素材を数多く作る人に関係する。
- 有料プランに含まれ、追加の料金はない。アプリの作成や実行には、手持ちのクレジットを使う。
目次5
何が発表されたか
動画生成AIの Runway は2026年10月23日、文章で制作用アプリを作る App Studio を公開した。Runway の変更履歴によると、作りたいアプリを普通の言葉で説明すると、App Studio が組み立てる。材料には Runway のモデル、利用者のブランド、利用者のファイルを使う。できたアプリを動かす場所(ホスティング)も Runway が受け持つ。
Runway の App Studio のページは、使い方を3つの段階で説明している。
- 説明する:アプリに何をさせたいかを書く。App Studio がコードを書き、試し、公開できる状態にする。コード、API キー(外部のサービスを呼び出すための鍵となる文字列)、ホスティングの管理は要らない。
- 整える:普通の言葉で直しを頼み、いつでも前の状態に戻せる。直した後の出力はすべて新しい内容に従う。
- 共有する:自分だけで使う、チームの仲間と共有する、公開リンクを出す、の中から選ぶ。
同じページはアプリにできることも挙げている。複数のモデル、参考素材、作業の手順を1つのアプリにまとめられる。Brand Kits(ブランドの素材や文言を登録しておく機能)と参考素材を読み込めるので、製品や市場、形式ごとに作り分けてもブランドの見た目がそろうという。Agent での作業や Workflows(処理の流れを組み立てる機能)を、1回のクリックでアプリに変えることもできる。
ページの FAQ は Agent との違いを説明している。Agent が1回ごとの生成に向くのに対し、App Studio は指示文、モデルの組み合わせ、ブランドの設定を、誰でも何度でも使える道具にまとめる。
使い道の例は3つの分野で示されている。
- 広告:20の市場や商品(SKU)ごとに、商品や登場人物を差し替えた版を作る。
- 映画:台本から絵コンテを作り、さらにチームで確かめられるプリビズ(撮影前に動きを確かめる簡易な映像)にする。
- 3D と VFX:3D モデルや動きの下書きを取り込み、質感、照明、レンズの設定を加える。
ページには、すぐに使えるアプリとして Character Swap、Precise Edit、Product Photos、Style Out の4つが並ぶ。これまでの Runway Apps は、利用者が何もしなくても App Studio に移った。そのまま使うことも、手を加えて自分用の版を作ることもできる。
年表で見ると
App Studio のページが比べている Agent は、2026年5月13日に公開された。TRAIL の年表では重要度3の節目に入る出来事だ。
2026年9月以降、Runway の年表には重要度2の出来事が続いている。
- 2026年9月3日:GWM Worlds 2 の研究プレビュー
- 2026年9月4日:Team プランを新設
- 2026年9月8日:Adobe 向けプラグインを公開
- 2026年9月18日:Web アプリと Dev のクレジットを統合
- 2026年9月30日:Runway Ads を発表
- 2026年10月23日:App Studio を公開
年表で最も新しいモデルの更新は、2026年9月3日の GWM Worlds 2 の研究プレビューだ。基準日の2026年10月26日から数えて53日前になる。出来事の数は、2026年9月が12件、10月が26日までで3件だった。
TRAIL の年表では、App Studio より前の9月以降の重要度2の出来事は、GWM Worlds 2 を除くと、料金の仕組み、ほかのソフトとの連携、広告といった使い方に関わる更新だった。App Studio もアプリ作りという使い方の更新にあたる。
同じカテゴリで比べると
動画生成AIの比較表のカテゴリに入るほかのツール(提供を終えた Sora を含む)では、2026年9月11日から10月26日までに次の出来事が年表に載っている(重要度2以上)。
| ツール | 出来事 | 日付 |
|---|---|---|
| Veo | Gemini API の Veo 3.1 プレビューを終了 | 2026年10月22日 |
| HeyGen | 動画生成モデル HeyGen Video を発表 | 2026年10月21日 |
| HeyGen | HeyGen Voice Turbo を API で無料提供 | 2026年10月21日 |
| Kling | 料金表に Ultra+、Premier は4段階に | 2026年10月19日 |
| Kling | Kling 4.0 を全員に公開 | 2026年10月15日 |
| Kling | Kling 4.0 Flash を限定公開 | 2026年9月28日 |
| Sora | Sora API の提供を終了 | 2026年9月24日 |
アプリを作る機能の出来事は、この一覧に入っていない。
誰が、いくらで使えるか
App Studio のページは、App Studio が「every paid plan」(すべての有料プラン)に含まれるとしている。追加の料金(add-on)はない。アプリの作成、実行、ホスティングには、手持ちのクレジットを使う。クレジットは Runway で生成に使う単位だ。
Runway の料金ページの個人向けの表では、Standard、Pro、Max の3つに「Build creative apps in App Studio」と書かれている。無料の Free の欄には、この記載がない。料金ページの金額は年払いにしたときの月額で表示されている。
| プラン | 年払いのときの月額 | 月払いの月額 | 毎月のクレジット |
|---|---|---|---|
| Standard | $12 | $15 | 625 |
| Pro | $28 | $35 | 2,250 |
| Max | $76 | $95 | 9,500 |
月払いの月額は、TRAIL が2026年10月24日に確かめた料金による。
アプリは共有するまで作った人だけのものだ。共有したリンクを開くには、どれもサインインが要る。公開リンクからアプリを使う人は、自分のクレジットで生成する。
管理者はワークスペースのすべてのアプリの利用状況を見て、使える人を管理できる。ワークスペースで使えなくしたモデルは、アプリでも自動で使えないままになる。
まだ分からないこと
アプリを1つ作るのに、クレジットをどれだけ使うかは書かれていない。日本語でアプリの説明や直しを頼めるかどうかも、出典からは分からない。料金ページの Team と Enterprise の欄は、TRAIL が取得したページから中身を読めなかった。App Studio のページはすべての有料プランに含むとしているが、この2つのプランの扱いを料金表で確かめることはできなかった。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.23 まで。





