ElevenLabs の動画向け音づくり「Instant Soundtracks」公開 料金は未公表
ElevenLabs が2026年10月15日、動画に音楽と効果音を自動で付ける Instant Soundtracks を公開した。API は1回に動画10本まで受け付ける。料金は発表に書かれていない。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.15 まで。
- ElevenLabs が2026年10月15日、動画に音楽と効果音を自動で付ける「Instant Soundtracks」を公開した。
- 広告や短い動画を作る人と、動画の音づくりを自社のシステムに組み込みたい開発者に関係する。
- ElevenCreative、ElevenMusic、API で、発表の当日から使える。
何が発表されたか
ElevenLabs は2026年10月15日、ElevenCreative の更新として Instant Soundtracks を公開した。ElevenLabs の発表によると、使い方は動画をアップロードするだけだ。モデルが映像に合わせてオリジナルの音楽をつける。さらに映像を調べ、効果音がほしい場面を見つけて、効果音を作る。
効果音は、映像に合う位置に自動で置かれる。発表が挙げる例は、広告の最後に出るロゴに合わせた「ヒュッ」という音だ。
音楽づくりの変更点は2つある。1つは、短い動画向けに、カットや場面の切り替えに合わせるタイミングが良くなったこと。もう1つは、場面ごとに曲の雰囲気を変えられることだ。発表の例では、テンポの速い場面にはEDMや R&B を、ゆっくりした親密な場面にはアコースティックギターをつける。
動画にもともと入っている音を、新しい曲の見本にもできる。モデルがその音のジャンル、盛り上がり、1分あたりの拍の数(BPM)、使われている楽器を調べ、新しい曲づくりに生かす。発表は、元の音の特徴に合う音楽になると説明している。
ElevenCreative の Music Video Editor では、効果音が音楽とは別の層(レイヤー)で表示される。効果音の確認と調整を、音楽と分けて行える。効果音を足す、タイミングを直す、音楽を差し替えるといった修正も、最初からやり直さずにできる。仕上がったら ElevenCreative からそのまま書き出せる。
年表で見ると
基準日は2026年10月16日だ。TRAIL の年表は、この発表を重要度2の出来事として載せている。
ElevenLabs の直近のモデル更新は、2026年9月28日のEleven v4 と v4 Turbo の公開で、基準日の18日前だ。今回は機能の追加として記録されている。
音楽まわりでは、2026年9月11日に音楽生成モデル Music v2.5 が公開された。年表によると、Music v2.5 は ElevenMusic の標準モデルになった。9月10日には、Universal Music Group との複数年契約も発表されている。
出来事の数は、直近12か月で2026年9月が6件、10月が基準日までで2件だ。7月と8月は0件だった。
TRAIL の年表では、ElevenLabs の音楽に関する出来事が、9月から10月にかけて続いている。9月11日の Music v2.5、9月10日の Universal Music Group との契約、10月15日の Instant Soundtracks である。
同じカテゴリで比べると
音声カテゴリの比較表には、ElevenLabs のほかに Suno、Granola、Notta が入っている。音楽を扱う Suno は、2026年9月9日に v6 を公開し、10月1日に Speech(ベータ)を公開した。
この2件の年表の要約には、動画への音楽づけは書かれていない。Instant Soundtracks に当たる機能が Suno にあるかどうかは、TRAIL の材料からは確かめられない。2社の機能と料金は、ElevenLabs と Suno の比較で見られる。
誰が、いくらで使えるか
発表によると、Instant Soundtracks は公開の当日から使える。発表は、次の入り口を挙げている。
- ElevenCreative の音楽タブにある Music Video Editor
- ElevenMusic のプラットフォーム
- ElevenCreative Studio API
API には、新しいパラメータが3つ加わった。add_sfx、separate_tracks、use_audio_as_reference だ。separate_tracks を true にすると、音楽と効果音が別々のファイルに入った ZIP が返る。自社の編集の流れや Studio で、あとから混ぜ合わせたいときに使える。
API は1回の依頼で、動画を最大10本、合計で200MB・10分分まで受け付ける。
料金の記載は、発表にない。対応する言語と、日本での提供についても書かれていない。
まだ分からないこと
- 利用料金と、使うクレジット(ElevenLabs で利用量を数える単位)の量。
- Free を含め、どのプランで使えるか。
- 日本語を含む、対応する言語。
- 日本での提供と、日本語の画面での扱い。
- 生成した音楽と効果音を、商用の動画に使うときの条件。
- 1本あたりの動画の長さの上限。発表が示す10分は、API の1回の依頼の合計だ。
発表のページは、これらの点に触れていない。