Perplexity の判定API「Decisions API」に新モデル 小型版は入力100万トークン$0.01
Perplexity が Decisions API の判定モデルを v1.2 に更新し、小型の Flash を加えた。入力は100万トークンあたり$0.02と$0.01。10月の出来事は19日までで6件だ。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.16 まで。
- Perplexity が、確率で答える Decisions API の判定モデルを pplx-decider-v1.2 に更新し、小型の pplx-decider-flash-v1.2 を加えた。
- 入力の料金は100万トークンあたり、v1.2 が$0.02、Flash が$0.01だ。出力には課金しない。
- 分類や振り分けを API で自動化する開発者に関係する。古いモデル名を指定したリクエストも、そのまま v1.2 で動く。
何が発表されたか
Perplexity は、開発者向け API の変更履歴に、Decisions API の新しい判定モデルを載せた。ページの日付は「October 2026」とだけある。日付の2026年10月16日は、Perplexity の公式の変更履歴の RSS にある配信日時(UTC)による。
Decisions API は、文章を書かずに確率で答える API だ。「はい・いいえ」、用意した選択肢のどれか、決めた基準での採点の3種類で答えを返す。説明書きは、分類、振り分け、基準に沿った採点のような用途を挙げている。
今回の変更は2つある。1つ目に、pplx-decider-v1.2 が pplx-decider-v1.1-27b に代わった。v1.2 は 27B(270億パラメータ。パラメータはモデルの規模を表す数)の判定モデルだ。2つ目に、4B の新しいモデル pplx-decider-flash-v1.2 が加わった。
入力の料金は、100万トークンあたり v1.2 が$0.02、Flash が$0.01だ。トークンは、AI が文章を数える単位である。出力のトークンは引き続き無料だ。2つのモデルはどちらも文章と画像を受け付け、リクエストの上限も同じである。一度に読める量(コンテキストウィンドウ)は、どちらも25万6000トークンだ。
使い分けについて、説明書きは次のように書いている。v1.2 は大きい方のモデルで、既定の選択肢だ。細かな判断や、間違いの代償が大きい判断に向く。Flash は、基準のはっきりした判断を大量にこなす用途に向く。例として振り分け、ラベル付け、絞り込みが挙がっている。どちらにするかは、自社のラベル付きデータで両方を試して決めるよう勧めている。
年表で見ると
TRAIL の年表では、Decisions API の追加は2026年10月の出来事として記録されている(日付は月までしか分からない)。Decisions API の追加から、同じ月のうちにモデルが入れ替わったことになる。
同じ変更履歴には、その間の動きも載っている。最初の Decisions API は pplx-decider-v1-27b を使い、入力は100万トークンあたり$0.04だった。その後 pplx-decider-v1.1-27b が v1 に代わり、入力は$0.04から$0.02に下がった。今回の v1.2 は、その$0.02を引き継いでいる。
Perplexity の出来事は、2026年10月だけで19日までに6件ある。前日の10月15日には、Computer の基盤 SPACE のオープンソース化があった。10月5日には Automations とインライン可視化の追加があった。
TRAIL の年表で Perplexity のモデル更新として記録されているのは、今回の前は2024年7月の Llama 3.1 ベースの Sonar モデルだった。
同じカテゴリで比べると
リサーチの比較表に並ぶ3つのツールについて、直近45日の主な出来事を挙げる。日付は TRAIL の年表による。
| ツール | 直近の主な出来事 | 日付 |
|---|---|---|
| Perplexity | Decisions API に v1.2 と軽量 Flash | 2026年10月16日 |
| Sakana AI | Sakana Chat にメモリー可視化「My Fish」 | 2026年10月15日 |
| NotebookLM | 電子書籍をソースに追加できる | 2026年9月17日 |
Sakana AI は2026年9月11日に Fugu Max と Fugu Ultra v2 を公開している。NotebookLM の直近のモデル更新は、年表では2023年12月8日の記録だ。
誰が、いくらで使えるか
Decisions API は、Perplexity の API キーがあれば使える。料金は使った分だけの従量制で、API キーを持つ組織に請求される。1回ごとの手数料はない。
| モデル | 規模 | 入力(100万トークンあたり) | 出力 |
|---|---|---|---|
| pplx-decider-v1.2 | 27B | $0.02 | 無料 |
| pplx-decider-flash-v1.2 | 4B | $0.01 | 無料 |
新しいバージョンに自動で追従したい場合は、別名の pplx-decider-latest と pplx-decider-flash-latest を指定する。pplx-decider-v1.1-27b や pplx-decider-v1-27b を指定した既存のリクエストも動く。その場合は v1.2 が使われ、v1.2 の料金で請求される。
確率をしきい値と比べて判定しているアプリは、モデルが変わったらしきい値を確かめ直すよう、説明書きは求めている。旧モデル名のリクエストも v1.2 に切り替わったため、この点は既存の利用者にも関係する。送れる回数は、どのプランでも1つの組織あたり1秒に10回までで、2つのモデルで共有する。
Flash には使い方の注意もある。複数の質問を1回のリクエストにまとめると、答えが変わりやすい。そのため既定では1回に1つの質問を送るよう書かれている。
まだ分からないこと
変更履歴と説明書きは、v1.2 と Flash の精度を数字で示していない。旧モデルとの性能の差も書かれていない。日本語の文章での精度も示されていない。旧モデル名を v1.2 に振り向ける扱いをいつまで続けるかも分からない。
