Google、Nano Banana 2.1 を公開 節目の更新は222日ぶり
Google は2026年10月6日、画像生成モデル Nano Banana 2.1 を Gemini API で公開した。TRAIL の年表では222日ぶりの節目になる。1K の画像は1枚0.0336ドル相当で、無料枠はない。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.06 まで。
- Google は2026年10月6日、画像生成モデル Nano Banana の新しい版「Nano Banana 2.1」を、Gemini API の正式版として公開した。
- 画質、指示への忠実さ、文字の描写が、一つ前の Nano Banana 2 から改善された。
- 関係するのは、Gemini API で画像を作っている開発者と、その仕組みを使う会社だ。
- 公開日から Gemini API で使える。無料枠はなく、1K の画像1枚あたり0.0336ドル相当だ。
何が発表されたか
Google の Gemini API ドキュメントによると、Nano Banana 2.1 は画像の生成と、会話しながらの編集に使うモデルだ。API で指定する名前(モデル ID)は gemini-nano-banana-2.1 である。Nano Banana 2(モデル ID は gemini-3.1-flash-image)を更新したモデルにあたる。
Google は、速さとコスト効率を保ったまま、次の点を大きく改善したと説明している。画質、指示への忠実さ、やり取りを重ねたときの人物の一貫性、文字の描写である。
ドキュメントが挙げる主な更新点は次のとおりだ。
- 1K、2K、4K の各解像度で画質と写実性が上がった。1K は1024×1024ピクセルの大きさで、指定しない場合は 1K になる。
- 1:4、4:1、1:8、8:1 という細長い比率で、2K と 4K のときに出ていたタイル状の乱れを直した。
- 文字の描写と、インフォグラフィック(情報を図にまとめた画像)のレイアウトが正確になった。
- 最大14枚の参照画像を合成できる。参照画像は、人物や物の見た目をそろえるために渡す手本の画像だ。
- Google のウェブ検索と画像検索の結果を踏まえて生成できる。
- Thinking(生成の前に考える量)を minimal、medium、high から選べる。
同じ日に、Nano Banana 2 の扱いも変わった。Gemini API の更新履歴は、gemini-3.1-flash-image を非推奨とし、gemini-nano-banana-2.1 へ移るよう案内している。提供を止める日は発表されていない。
年表で見ると
TRAIL の年表で Nano Banana の節目を並べる。2025年8月26日に最初の Gemini 2.5 Flash Image が出た。86日後の2025年11月20日に Nano Banana Pro が出た。その98日後の2026年2月26日に Nano Banana 2 が出た。今回の Nano Banana 2.1 は、そこから222日後だ。
この222日のあいだにも、モデルの更新はあった。2026年5月28日に Nano Banana 2 と Pro の API が正式版になった。6月30日には、低遅延で低コストの Nano Banana 2 Lite が公開された。モデルの更新として数えると、今回は Nano Banana 2 Lite から98日ぶりだ。年表にあるモデル更新の間隔は、中央値が88.5日、最大が98日である。
TRAIL の年表では、節目の間隔は86日、98日、222日と並び、今回がもっとも長い。一方で、正式版化や Lite の追加といったモデル更新は、そのあいだも続いていた。
同じカテゴリで比べると
TRAIL の画像生成の比較表にある4つのツールについて、いちばん新しいモデル更新を並べる。日数は2026年10月10日時点のものだ。
| ツール | 直近のモデル更新 | 日付 | 経過 |
|---|---|---|---|
| Nano Banana | Nano Banana 2.1 を公開 | 2026年10月6日 | 4日前 |
| FLUX | FLUX 3 Image を公開 | 2026年10月1日 | 9日前 |
| Midjourney | V8.2 を公開 | 2026年7月24日 | 78日前 |
| Adobe Firefly | Image Model 5 を公開ベータで提供 | 2025年10月28日 | 347日前 |
同じ10月には、ほかのツールにも動きがあった。10月1日に FLUX 3 Image が公開された。10月8日には Midjourney が共有フォルダを追加し、Thinking Mode の試験を始めた。
料金は、課金の単位がツールごとに違う。FLUX は API の従量課金で、FLUX 3 Image は 1K の画像1枚が0.048ドルだ。Midjourney は月額制で、Basic が月10ドルである。Adobe Firefly も月額制で、日本では Firefly Standard が月額1,580円だ。
誰が、いくらで使えるか
使えるのは Gemini API の利用者だ。ドキュメントには、開発者向けの画面 Google AI Studio で試すための案内もある。
Google の料金ページでは、Nano Banana 2.1 の無料枠は「Not available」となっている。有料枠の料金は、トークン(AI がデータを数える単位)100万個あたりで決まる。入力が1.50ドル、画像の出力が30.00ドルだ。料金ページは、これを画像1枚あたりに直した額も示している。1K の画像は1枚0.0336ドル相当、2K は0.0504ドル相当、4K は0.113ドル相当である。
Batch API(依頼をまとめて処理する方式)では、画像の出力が100万トークンあたり15.00ドルになる。1K の画像1枚では0.0168ドル相当だ。
同じ料金ページには、Nano Banana 2 の料金も載っている。画像の出力は100万トークンあたり60.00ドルで、1K の画像1枚は0.067ドル相当だ。入力は100万トークンあたり0.50ドルである。Nano Banana 2.1 では、画像の出力の単価が下がり、入力の単価が上がったことになる。Nano Banana 2 Lite は、1K の画像1枚が0.0336ドル相当で、Nano Banana 2.1 と同じ額だ。
提供地域と日本語での扱いは、モデルのページに書かれていない。
まだ分からないこと
gemini-3.1-flash-image の提供がいつ終わるかは、発表されていない。
Gemini アプリでの扱いも分からない。モデルのページは開発者向けの API についてのもので、Gemini アプリには触れていない。
改善の大きさを示す数字もない。画質や文字の描写がどれだけ上がったか、ドキュメントに書かれていない。
