Sakana AI、チャットAIが覚えたことを見られる「My Fish」 記憶は設定でオフに
Sakana AI は2026年10月15日、Sakana Chat が覚えた内容を確かめる My Fish を加えた。9月に入ったメモリー機能は初期設定でオンで、設定からいつでもオフにできる。料金は発表に書かれていない。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.15 まで。
- Sakana AI は2026年10月15日、チャットサービス Sakana Chat に新機能 My Fish を加えた。
- Sakana Chat が利用者について何を覚えたかを、一覧やマップの画面で確かめられる。
- 9月に入ったメモリー機能は初期設定でオンになっている。設定からいつでもオフにできる。
何が発表されたか
Sakana AI は2026年10月15日、Sakana Chat に My Fish を追加した。Sakana Chat は、Sakana AI が自社のモデルを試せる場として公開しているチャットサービスだ。
My Fish は、メモリー機能の中身を見せる画面である。メモリーとは、会話で一度伝えた内容を、次の会話でも引き継ぐ仕組みを指す。Sakana AI の発表によると、My Fish では3つのことを確かめられる。Sakana Chat が何を覚えているか、そのメモリーがいつ使われたか、メモリー同士がどうつながっているかだ。
発表によると、覚えるのは会話をまたいで役立ちそうな情報だ。メモリー機能は初期設定でオンだが、すべての会話をそのまま保存するわけではない。例として挙がるのは、「日本語でカジュアルに答えてほしい」といった継続的な好みだ。進行中のプロジェクトや目標、利用者について知っておくと役立つことも含まれる。
画面には、次の4つの表示がある。
- ヒートマップ:画面の上部にあり、メモリーを使った時期と、新しく覚えた時期を示す。
- 一覧:プロフィール、好み、進行中のプロジェクト、関心のあるトピックなどに分けて並ぶ。各メモリーには、含まれる事実の数、使われた回数、最後に使われた日時が出る。開くと、それを学んだ会話へ移れる。
- つながり:メモリーを点(ノード)で表したマップである。最近使ったものほど中央に近く、よく使うものほど大きく描かれる。30日以上使われていないものは色が薄くなる。同じ回答で一緒に使われたメモリーは線で結ばれる。
- 履歴:メモリーを読み出した時期と使った時期を、時系列で追える。
会話の途中でも、メモリーの動きが見える。回答を考える途中でメモリーを使ったり新しく覚えたりすると、思考の過程に小さな表示(チップ)が出る。発表の例は「新しいことを覚えました:大阪マラソン」だ。チップを選ぶと、My Fish の該当するメモリーが開く。
年表で見ると
TRAIL の年表で、Sakana Chat が始まったのは2026年3月24日だ。この日、Sakana AI は Sakana Chat と Namazu alpha を公開した。2026年8月13日には、Fugu と新世代の Namazu を選べるようになった。コード実行やファイルの添付も加わった。2026年9月17日には Fugu Max を全ユーザーに提供し、メモリー機能を加えた。そして2026年10月15日に My Fish が入った。
今回の My Fish は、9月17日に入ったメモリー機能の続きにあたる。9月の発表は、記憶した内容を設定画面から確認でき、機能をオフにもできるとしていた。
年表にある Sakana AI の出来事は、2026年8月と9月にそれぞれ5件あった。10月は15日までに2件である。
TRAIL の年表では、8月13日、9月17日、10月15日と、Sakana Chat の機能追加が月に1回ずつ続いている。
同じカテゴリで比べると
TRAIL は Sakana AI を、調べものを助ける AI の分野に入れている。同じ分野には Perplexity と NotebookLM があり、比較表で並べている。
記憶に関わる動きは、Perplexity にもある。2026年8月4日の Windows 版と共有プロジェクトの追加で、ファイルと記憶を共有する Projects が入った。直近では2026年10月5日に、Automations とインライン可視化を追加した。NotebookLM は2026年7月16日に Gemini Notebook へ名前を変え、9月17日には電子書籍をソースに加えられるようにした。
誰が、いくらで使えるか
Sakana Chat は chat.sakana.ai から使う。My Fish は、ウェブでもモバイルでも「設定」から「My Fish」を開くと見られる。発表は、モバイルの画面に合わせた操作も用意したとしている。
メモリー機能は初期設定でオンになっている。覚えてほしくないことがあるときや、メモリーなしで話したいときは、設定からいつでもオフにできる。9月の発表によると、メモリーは Namazu と Fugu Max のどちらのモデルでも使える。記憶の対象は、2026年9月17日のアップデート以降の会話だけで、それより前の会話は含まれない。
料金について、2つの発表はどちらも触れていない。TRAIL が2026年10月10日に確かめた時点でも、Sakana Chat の料金は公式サイトに書かれていなかった。
日本語での扱いについて、発表は日本語の文章を先に載せている。覚える好みの例にも「日本語でカジュアルに答えてほしい」が挙がっている。
まだ分からないこと
- Sakana Chat の料金とプラン。無料で使えるかどうかも、発表には書かれていない。
- My Fish の画面から、個別のメモリーを消したり直したりできるか。発表が挙げるのは、確認することと、機能全体をオフにすることだけだ。
- メモリーをオフにしたとき、それまでに覚えた内容がどう扱われるか。
- メモリーの内容がどこに、いつまで保存されるか。
- 会社やチームで使う場合の管理の方法。
次に見るもの
Sakana AI は、My Fish でメモリーを見える形にしたのは最初の一歩だとしている。今後は、覚えるべきことをより的確に見きわめ、状況の変化に合わせて内容を更新できるよう改善を続けるという。時期は示されていない。
