Replit の開発AI「Cloud Agents」 社内のコードを直してプルリクエストを作成
Replit が2026年10月30日、Enterprise 向けに、Cloud Agent が社内のコードを変更し、動くアプリで試してプルリクエストを作る機能を発表した。何をリリースするかはエンジニアが確認して決める。

この記事の要点
- Replit が2026年10月30日、Enterprise 向けの更新として、Cloud Agent が社内のコードに変更を加える機能を発表した。
- 変えたい内容を説明すると、Cloud Agent がコードを直し、動いているアプリで試して、GitHub のプルリクエストか GitLab のマージリクエストを作る。
- エンジニアでない社員も変更を提案できる。公式ドキュメントはこの使い方を早期アクセスとしている。
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何が発表されたか
Replit は、AI の Agent に指示してアプリを作り、そのまま公開できるサービスだ。その Replit が2026年10月30日、Cloud Agents で社内のコードを変更できるようにした。Replit の更新履歴の Enterprise の節に、「Contribute to your company codebase with Cloud Agents」として載っている。
対象は、会社が GitHub や GitLab に置いているコードだ。GitHub と GitLab はソフトウェアのコードを保管し、チームで共有するサービスである。更新履歴は、エンジニアでなくてもアイデアを試験済みのコード変更にできると説明している。
更新履歴によると、流れは次のとおり。
- 利用者が何を変えたいかを説明する。
- Replit Cloud Agent が関係するコードを探し、変更を加える。
- 動いているアプリで、その変更を試す。
- 画面写真と動画をつけて、GitHub のプルリクエストか GitLab のマージリクエストを作る。
プルリクエストとマージリクエストは、コードの変更を取り込む前に、チームに確認を頼む依頼のことだ。変更を確認するのはエンジニアで、何をリリースするかもエンジニアが決める。
更新履歴によると、チームは共有の開発環境を一度だけ用意する。ただしドキュメントは再利用できる開発環境を設定しなくても始められるとしている。変更は隔離されたクラウドのサンドボックスで動く。サンドボックスとは、ほかから切り離された実行環境のことだ。変更はチームのコントリビューションガイドライン(コードの変更についての決まり)にも従う。
公式ドキュメント「Code with Replit」は、頼める作業として4つを挙げる。コードの仕組みの質問、誤字やリンク切れのような小さな修正、バグの調査、新機能の開発だ。デザイナー、プロダクトマネージャー、サポート担当、エンジニアが改善を提案でき、チームは今の手順で確認するという。
別のドキュメントによると、サンドボックスは microVM という軽い仮想マシンの中で動く。リポジトリ(コードの保管場所)にある AGENTS.md や CLAUDE.md の指示も読む。これらのファイルには、コーディングの決まりや必要なチェックなどを書いておける。
年表で見ると
TRAIL の年表で、Replit の出来事は2026年10月に12件ある(基準日は10月31日)。9月は3件、8月は2件だった。同じ10月30日には、ほかに2つの変更が載っている。Agent が別のチャットにメッセージを送ったり、新しいチャットを作ったりできるようになった。Power Mode ではモデルの選択で GPT-6.1 Terra を選べるようになった。
10月にはほかに、10月13日に Solutions Partner 制度を始め、10月16日に自社のクラウドで動かせる BYOC を発表した。10月23日には本番の障害を調べて直す Monitoring Agent を加えている。
TRAIL の年表では、Replit の10月の出来事は12件で、直近12か月のどの月よりも多い。
誰が、いくらで使えるか
更新履歴は、この機能を Enterprise の節に載せている。TRAIL が2026年10月26日に確かめた料金では、Replit の Enterprise は要問い合わせだ。SSO/SAML、席数の個別設定、シングルテナント環境、固定の送信元 IP に対応する。この機能の料金は更新履歴にもドキュメントにも書かれていない。
公式ドキュメントはリポジトリを使った開発を早期アクセスの使い方としている。使えるかどうかや設定はワークスペースによって違うことがある。使うには、リポジトリへのアクセスの許可が要る。アカウントをつないでも、もともと持っていない権限は与えられない。
ドキュメントによると、開発中のプレビューは公開中のアプリとは別のものだ。プルリクエストを開いても、変更が取り込まれたり公開されたりはしない。テストが通ったことや Agent のまとめは、コードレビューの代わりにならないとも書いている。
まだ分からないこと
更新履歴は Enterprise 以外のプランで使えるかを書いていない。料金や、Agent の利用料がかかるかも示されていない。早期アクセスの扱いがいつまで続くかも示されていない。日本語での扱いと提供地域も書かれていない。セキュリティの手引きは、データの保管場所、ネットワークの隔離、認定の取得について保証しないと書いている。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.30 まで。



