HeyGen の音声合成「HeyGen Voice Turbo」 11月30日まで API で無料
HeyGen が2026年10月21日、音声合成モデル HeyGen Voice Turbo を11月30日まで API で無料にした。10月13日に API に加わった Turbo の無料版で、稼働の保証はない。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.21 まで。
- HeyGen が2026年10月21日、音声合成モデル HeyGen Voice Turbo を API で無料にした。期間は2026年11月30日までだ。
- 文章を読み上げる音声を、自社のアプリやサービスに組み込みたい開発者に関係する。
- 発表の当日から使える。必要なのは HeyGen のアカウントと API キーで、クレジットカードは要らない。
何が発表されたか
動画生成の HeyGen は2026年10月21日、HeyGen Voice Turbo を API で無料提供すると発表した。音声合成(テキスト・トゥ・スピーチ)は、文字を入力すると人の声で読み上げた音声を返す技術だ。API は、ほかのプログラムから機能を呼び出す窓口を指す。
HeyGen Voice は、HeyGen の動画すべての声を作る自社の音声モデルだ。Turbo はその高速版で、同じ声のまま生成の工程を短くしている。音声が早く返り、動かす費用も少ない。HeyGen の発表は、聞き比べの試験で Turbo が通常版をわずかに上回ったと書いている。
性能の順位は HeyGen の発表による。音声モデルを比べる Artificial Analysis のランキングで、Turbo が1位、HeyGen Voice が2位だという。比較の相手として、Qwen-Audio-3.1、Eleven v4 Turbo、Eleven v4 の名前が挙がる。順位は、2つの音声を聞いて良い方を選ぶ試験から決まる。HeyGen の利用者による聞き比べでは、ElevenLabs より HeyGen の音声を選んだ割合が64%だったともしている。
無料で使うには、モデル名に heygen-voice-1-turbo-free を指定する。音声は WAV ファイルへのリンクで返る。
年表で見ると
TRAIL の年表では、HeyGen の音声の API に関する更新が10月に続いている。
- 2026年10月13日:API で heygen-voice-1-turbo を指定できるようになった
- 2026年10月14日:公開ボイスを一覧し、音声合成に使えるようになった
- 2026年10月15日:画像から背景音付きの声を作れるようになった
- 2026年10月17日:プロの声を作るときに言語の指定が要らなくなった
- 2026年10月20日:録音をインスタントボイスで話し直す API が加わった
- 2026年10月21日:HeyGen Voice Turbo を無料提供
同じ10月21日には、動画生成モデル HeyGen Video も発表した。年表にある HeyGen の出来事は、2026年10月が22日時点で7件、9月が2件だった。
API の料金の流れも年表にある。2026年3月には API を従量課金に変え、5ドルからチャージできるようにした。2026年4月には v3 API を公開し、v1 と v2 を10月31日で終えると告知した。発表に載った音声合成の呼び出し先も v3 だ。
TRAIL の年表では、10月13日に API に加わった Turbo が、10月21日に無料で使えるようになった。10月の7件のうち、HeyGen Video の発表を除く出来事は、すべて音声の API に関するものだ。
同じカテゴリで比べると
HeyGen は TRAIL では動画のカテゴリに入る。音声の比較相手は、音声AIの比較表にある ElevenLabs だ。HeyGen が比べた Eleven v4 と Eleven v4 Turbo は、年表では2026年9月28日に 公開された。90以上の言語に対応し、Turbo 版は最初の音声が出るまで約150ミリ秒とされる。
ElevenLabs は10月にも音声の発表を重ねた。2026年10月20日に音声エージェント向けの Eleven Realtime を公開した。10月21日には、通話を同時通訳する Realtime Translation を出した。
誰が、いくらで使えるか
発表は3つのモデルを並べている。料金は100万文字あたりのドル建てだ。
| 項目 | Turbo Free | Turbo | HeyGen Voice |
|---|---|---|---|
| 料金 | 11月30日まで$0 | $4 | $15 |
| 速さ | ベストエフォート | 速い、優先 | 標準 |
| 使える声 | 公開とインスタント | 公開とインスタント | 公開、インスタント、プロ |
| 向く用途 | 試作と試験 | 量の多い本番 | 自分で学習させた声 |
無料版には、稼働時間や応答の速さの保証がない。無料の枠が埋まると、エラーを示す番号429が返る。その場合は時間をおいて送り直す。使える声は、HeyGen の公開ボイスと、自分で作るインスタントボイスだ。インスタントボイスは、1つの録音から作る複製の声を指す。作成はプレビュー期間中は無料だという。プロの複製の声には、有料の heygen-voice-1 が要る。
本番に移るときは、モデル名を変えるだけでよいと発表は書いている。リクエストのほかの部分は変わらない。HeyGen は、扱いを変える前に予告するとしている。
まだ分からないこと
2026年11月30日より後に無料版をどう扱うかは、発表に書かれていない。無料の枠の大きさや、1日に使える量の上限も示されていない。日本語の読み上げに対応するかどうかと、日本語での性能の数字は、発表に出てこない。無料版で作った音声を商用に使えるかどうかの記述もない。Artificial Analysis の順位は、点数などの数字が本文にない。