Microsoft「Copilot」アプリで Office を編集 対象は先行版「Frontier」の顧客
Microsoft は2026年10月9日、Copilot アプリの中で Word、Excel、PowerPoint を編集できる「Office in Copilot」の提供を始めた。対象は Frontier の顧客で、料金と地域は不明だ。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.10.09 まで。
- Microsoft は2026年10月9日、Copilot アプリの中で Word、Excel、PowerPoint を作成、編集、共同作業できる「Office in Copilot」の提供を始めた。
- AI と会話しながら文書や表、資料を作り、そのまま同じ画面で仕上げたい会社員に関係する。
- 提供先は Frontier プログラムの顧客で、10月9日から Chat と Cowork で順次使えるようになる。料金と提供地域は発表に書かれていない。
何が発表されたか
Microsoft Copilot を提供する Microsoft は2026年10月9日、Copilot アプリの中で Office を使えるようにした。名前は Office in Copilot で、発表は Microsoft の Copilot ブログに載った。
対象のアプリは Word、Excel、PowerPoint の3つで、Copilot アプリから出ずに作成、編集、共同作業ができる。始め方は2通りある。Chat(AI と対話する画面)か、Cowork(複数の手順にまたがる仕事を AI に任せる機能)だ。どちらかで考えを整理したり、最初の下書きを作ったりする。
発表が挙げる例では、調査メモから顧客向けの資料を作るよう Copilot に頼む。Copilot は Word の文書を作り、会話の横に並べて開く。会話の履歴は残るので、「冒頭をもっと直接的に」のように続けて頼める。いつもの操作で、文書を直接直すこともできる。
ほかの人との作業も、同じ画面で行う。共有、コメント、共同編集、だれが開いているかの表示がそろっている。自分やほかの人が加えた変更は、その場で反映される。下書きが別のファイルに分かれることはないという。
ファイルはすべて OneDrive に保存される。書式、コメント、共有の権限、版の履歴は保たれる。組織がすでに設定しているセキュリティラベルや、コンプライアンスと管理の設定も引き継ぐ。Copilot アプリの Library からは、Word、Excel、PowerPoint の最近のファイルを開ける。ページや AI で作った画像もここに並ぶ。
途中で単体の Office アプリに移っても、作業の流れは途切れないとしている。使う AI モデルは自分で選ぶか、Auto(作業に合うモデルを自動で選ぶ設定)に任せられる。
年表で見ると
TRAIL の年表では、今回の提供は2026年9月25日の発表に続くものだ。その日 Microsoft は、Home、Code、Autopilot をそろえた新しい Copilot を発表した。Home は Chat と Cowork を一つにした入り口で、Office in Copilot はその中に組み込まれると説明していた。同じ日には、料金を定額と従量の組み合わせにする方針も示した。
10月9日には、Copilot Notebooks の更新も出た。Notebooks の中で Word、Excel、PowerPoint の作成と編集を Copilot に頼めるようになった。10月19日には、PowerPoint でインタラクティブなスライドを作るスキルが加わり、10月末までに順次提供する。
TRAIL の年表では、Microsoft Copilot の出来事は2026年9月に5件、10月は基準日の10月20日までに6件ある。9月25日の発表は、年表で重要度3の節目として記録している。そこで紹介した Office in Copilot の提供が、10月9日に始まった。
同じカテゴリで比べると
対話型 AI の分野で、TRAIL の年表にある直近の主な動きは次のとおりだ。
| ツール | 出来事 | 日付 |
|---|---|---|
| ChatGPT | ChatGPT で共同編集できるスライド機能 | 2026年10月16日 |
| Microsoft Copilot | Copilot アプリの中で Office を使えるように | 2026年10月9日 |
| Claude | Cowork とチャットを一つの Claude に統合 | 2026年9月16日 |
ChatGPT は10月16日に、共同編集できるスライド機能を出した。Claude は9月16日に、Cowork とチャットを一つにまとめた。ほかの項目は比較表にまとめている。
誰が、いくらで使えるか
発表に書かれた提供先は「Frontier の顧客」だけで、どのプランで使えるかは示されていない。Frontier は、新しい Copilot を順に届けている Microsoft のプログラムである。提供は10月9日に始まり、Chat と Cowork で順次提供する。
料金は、この発表に書かれていない。9月25日の発表では、Chat や Word、Excel、PowerPoint の Copilot は利用者ごとの月額ライセンスで使うとしていた。Cowork は、使った分だけ払う従量課金で動くとされている。参考までに、TRAIL の料金表では、日本の Microsoft 365 Copilot は1ユーザー月額4,497円(年契約、税別)だ。
提供地域と日本語での扱いは、発表に書かれていない。
まだ分からないこと
- Frontier の顧客のうち、どのライセンスやプランで使えるか。
- Cowork から Office in Copilot を使うとき、従量課金の対象になるかどうか。
- 提供地域と日本語での扱い、Frontier 以外の顧客に広げる時期。
